![]() | 火車 (新潮文庫) |
宮部 みゆき | |
新潮社 |
宮部みゆきさんの「火車」を読み終わった。
クレジットカード破産の怖さが書かれていた。
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「自分で夢をかなえるか、現状であきらめるか」昔は話は簡単だったが、クレジット社会になってそれが崩れた。
買い物とか、旅行とか、夢だったものが、そこに「見境なく気軽に貸してくれるクレジットやサラ金」が出てきて、何かが大きく狂った。
婚約者の関根彰子が行方をくらました。
実は関根彰子はカードで自己破産をしていた。
関根彰子と名乗っていた女は、別人だった。
彼女は親が家のローンを返せないで、借金取りに追われていた。
借金取りは親だけでなく、娘にもローンを返すように取り立てていた。
娘の名前は新城喬子。
新城喬子は自分と年や境遇の似た関根彰子を殺し、関根彰子に成り代わっていた。
新城喬子でいたら、どこまでも借金取りに追われるからだ。
休職中の刑事、本間俊介や関根彰子の幼馴染の保が、ついにずっと探していた新城喬子を見つけた。
新城喬子は自分が成り代わるための次の獲物に近づいてきたのだ。
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カード破産は怖い・・・が、最後はなぜかあっけなく終わったような気がした。