気まぐれフォトダイアリー

富士山、風景、身近な花の写真ブログです。読んだ本の感想も載せています。
最近は回想ブログが多くなりました。

「火車(かしゃ)」宮部みゆきを読み終わる

2017年12月15日 18時22分23秒 | 読んだ本の感想
火車 (新潮文庫)
宮部 みゆき
新潮社


宮部みゆきさんの「火車」を読み終わった。


クレジットカード破産の怖さが書かれていた。




「自分で夢をかなえるか、現状であきらめるか」昔は話は簡単だったが、クレジット社会になってそれが崩れた。

買い物とか、旅行とか、夢だったものが、そこに「見境なく気軽に貸してくれるクレジットやサラ金」が出てきて、何かが大きく狂った。






婚約者の関根彰子が行方をくらました。

実は関根彰子はカードで自己破産をしていた。


関根彰子と名乗っていた女は、別人だった。

彼女は親が家のローンを返せないで、借金取りに追われていた。


借金取りは親だけでなく、娘にもローンを返すように取り立てていた。

娘の名前は新城喬子。



新城喬子は自分と年や境遇の似た関根彰子を殺し、関根彰子に成り代わっていた。

新城喬子でいたら、どこまでも借金取りに追われるからだ。




休職中の刑事、本間俊介や関根彰子の幼馴染の保が、ついにずっと探していた新城喬子を見つけた。

新城喬子は自分が成り代わるための次の獲物に近づいてきたのだ。





カード破産は怖い・・・が、最後はなぜかあっけなく終わったような気がした。


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