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弱さとプライド7

2009-12-09 16:04:56 | 正しく愛す
[黙秘権・・・?「何人も、自己に不利益な供述を強要されない」
え?  真実を述べる義務が先じゃないの?]


昨日のこの2行・・・ここから、人のプライドを考えてみましょうか

自己に不利益な供述とは、相手を利する供述・・・?
そもそも、自己は何かが対立関係にあるという前提の条文ですね
司法・裁判制度においては、基本は「真実の追求」という認識ですが、
憲法の条文は「当事者の利益・不利益」を基本としていると、私には思えます。

為政者・国家と市民又は公的部門と民間部門というような対立構造で文章を考えたのかもしれない。


競争の社会です。弱みを見せた方が負け、という考えが横行し、
相手にバカにされたくない、相手に尊敬されたい、というプライドが
「自己に不利益な供述を強要されない」ということを
「自己に不利益な事実を隠蔽する」と拡大して処世を行う。

「真実が最も強い」ことを大方の人は知っているはずなのに、である。

プライドが行動規範である人は、尊敬されたいと思うはずですが、真実を隠蔽するという矛盾した行動をすることになる。


もう、この行動は、
正しくありたいと思う自尊意識(プライド)ではなく、
人に負けたくないという自尊意識(プライド)で正しくないことを行う構造であろう。



話の方向を変えましょう
昨今、
報道される事件で、誰が考えても犯人である容疑者が犯行を否認したとか、
弁護士が黙秘権を行使している容疑者を批判されて、黙秘権を侵害するものであるという抗議をしたとか・・・
被告人は裁判で虚偽の供述をしても、偽証罪にならない。という報道など。

「真実は何か!」という行動規範を誰もがもてば・・・
毎日、当り前のように過ぎていく事件報道に無常を感じる。