

「五三焼かすてら」( 福砂屋製)
台風が去った後の暑さにたまらず、
もう潮時と、酷暑のお点前をしました。
お菓子は冷たく冷やしたカステラで。
釣瓶の水指を出して、しめ飾りの紙垂(しで)を新しく付け替えました。
いつもは私がするのですが、作り方を教えて差し上げて、皆さんで完成です。
「前後は二枚、左右は一枚、結び目は、勝手向こう角ね」
仕上がりはちょっと・・ということもありますが、
何でも覚えていただかないと、いざというときに困りますものね。
また新しいことを覚えるのは楽しいものです。
この三日間は「洗い茶巾」と「名水点」を楽しんでしまいました。
こんなエピソードがあります。
お茶会の準備で、棚を用意した時のこと。
水屋に運んだ方が、上下さかさまにして置いてしまいました。
それを係りの人が茶室に持ち出してそのまま飾り、
そこに次の方が水指を置き、棗を飾って、さあ準備できました。
とそこに確認にいらした先生が、「???」
「あらら、さかさまですよ。」と。
たまたま水屋の準備の担当の方が、そのお棚を初めて扱ったのでしょうね。
勘違いをしたのかもしれませんが。
そんな話を知ってから、
日頃から、道具の準備に関してもできる限り伝えられることは教えておこうと思ったものです。
特に普段使わないものをお茶会に使うときなどは、
お点前や半東の方たちだけでなく、皆が扱いを心得ておかなくてはなりません。
ですから、お茶会のための準備の勉強会が欠かせないのですよね。
10月のお茶会を控えて、そんな日程もそろそろ組みたいと思います。
「当日私が倒れても、皆さんで滞りなく終えることができるように」などと言っています。
多分私は、茶室で果てるなら本望とばかり這ってでもお客様を迎えるとは思いますが。
「一期一会」の覚悟とはそれほど厳しいものだと。
備えあれば憂いなし。
お点前ばかりでなく、水屋のことも見て聞いて、どんどん覚えてください。
そして、ちょっと抜けている私も助けてくださいね。
そのための備えでもあるのですから。ほほ・・・
よろしかったらぽちっとお願いします。
