お菓子をどうぞ
お菓子の画像をチャンネルにまとめたものです。
時々見ると、懐かしいお菓子にも出会えます。
お菓子を頂くときに、
皆さんの中には、一番上の懐紙を一枚裏に折り返し、
その上にお菓子を乗せる方がいます。
私はそれをしません。
何故かというと裏流ではそうするものだと思っているからです。
どちらでもよいのかもしれませんが、
私は教えていただいたとおりに、律儀に守っていますけれと゛。
ですから私は弟子に
「折り返すのですよ」とは教えたことがないつもりなのですが。
でもどこからその作法を習ってきたのか、
いつの間にかそれをしている方がいます。
多分お茶会やら、テレビやらでそうする姿を見たからでしょう。
流儀というものは面白いもので、全く正反対のことが正しかったりします。
私に何度も、右で入って左で出なさいといわれた方が、お茶会などで、
左足で入ったり、お茶碗の回し方が反対だったりするのを見て、
始めのうちは目を丸くします。
お茶会はいろいろな流儀の方が集いますから、様々な作法が目につきます。
「あれ、かっこいい」とか、「私が間違っていたのかとら」と、
それをさっそく稽古で取り入れていると、
どこで仕入れてきたのかしらと思われてしまうこともありますよ。
なによりも、師匠の立場がないではありませんか。
私は昔それで大失敗をしたようです。
教える立場になって、その時の先生の気持ちがよくわかりました。
今はネットで何でも調べられる時代ですが、
そこで気をつけなければならないのは、
ネットは時々無責任なことがあるということです。
ですから、私は、点前や、作法については、
ブログには書かないように気をつけています。
一番知りたいところでしょうが、間違っていたら大変です。
ネット上で一度書いたらどこへでも飛んで行ってしまいますから、
間違いに気づいても、訂正不可能ですものね。
それこそ無責任になってしまいます。
流派をきちんとよく確かめないと危ないです。
目的は同じですから、そこに至る手段はいろいろあると思います。
不確かなことは自分の師匠にきくのが一番良いですよ。
わからないことは、先生もきちんと調べて教えてくださるはずです。
私もそうやって、弟子の疑問に正しく答えようとすることで、
自分の勉強にもなっていますから、
それはありがたいことでもあるのです。
懐紙の扱いについては、
きれいなところを出したいという気持ちもわかりますが、
自分の懐はそんなに汚くないですよね。
時には裏返したり、広げたりしたほうが、都合のよい時もありますから。
臨機応変に。
このことも、「最近裏千家でもこうするようになったのよ」
と言われたら、それまでですが。
昔教えていただいたことが、最近は変わったということもありますから、
常に新しい情報にも触れていなくてはなりませんね。