金襴手秋草茶碗
利休における茶花の禁花
「花の法度 木ずり、十文字、一花一葉、四花四葉、たけくらべ
四方くれない、わかれのえだ、ぬきとおし、えぎり、しんくずし、
さすえだ、返り葉、ひがき、ともずり、きらひ申す事あるなれ共、
数寄のみちにはなし・・」
茶花を入れるときにしてはならないことの例のようですが、
わたしの注目するのは最後の"数寄のみちにはなし"のところです。
数寄者となれば、この限りではないということですね。
何事でも一度突き抜けた人は、何をしても、人を納得させるもの。
ここで「守破離」という言葉が浮かぶのです。
守・・ひたすら教に従い守る段階。
破・・個性を出して少し型を破る段階。
離・・そのものから離れて新しいものを創造する段階。
でしょうか。
道を求めるものはこの段階を踏んでいかなくてはならないようです。
私などまだまだ守守守(まるで蒸気機関車みたい)の段階なのですが、
いつの日か"数寄の道には無し"と自信をもって、
自ら思うところを実践してみたいものです。
今日は図書館へ行って、本を何冊か借りてこようと思っていたので、
午前中に支度をして化粧までしたのに、雨が降り出しました。
往復30分の道程を、傘をさして重い本をもって歩くのがおっくうになり、
天気の良い日にしようと計画を断念しました。
数寄者は雨でも行くのだろうか・・と、ふがいない私です。