「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

梅は飛び桜は・・

2018年02月10日 | お茶三昧

 

 「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春を忘るな」
この時期になると思い出す歌ですが、私たちの頃は「春な忘れそ」でしたが、
今は上記のように教えるようです。
そしてもう一つこんな歌も、ありますね。

「梅は飛び桜は枯るる世の中に何とて松のつれなかるらん」

菅原道真の家の庭にあったのは梅だけでなく、桜も、松もあったそうな。
梅は主を慕って、一晩で大宰府に飛んでいきましたが、
梅にばかり声を掛けたことに悲しんた桜は、一晩で枯れました。
ただ松だけは青々としてそのままなのは、なんとつれないのだろうと。
でも実は松も、後からちゃんと飛んで行ったのです。
「板宿の飛松」がそれだそうです。

この歌が歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」の、
梅王丸、桜丸、松王丸となるわけですね。

二月の梅にちなんだ銘をあれこれ考えていると、
こんなところまで私の話は飛びました。
そして最後は、「梅が枝餅」でした。
このお菓子以前一度作ったことがあります。
とても素朴なお菓子です。
白玉粉と豆乳を混ぜてこね、それで餡を包み、
平たくしてフライパンで焼けば出来上がり。

とても簡単にできて美味しかったのを思い出しました。

太宰府天満宮に行くと、名物のお菓子として売っているそうですが、
私はまだ行ったことがありません。
食べに行くチャンスあるでしょうか。