毎年恒例の立雛夫妻がいらして、一週間のお泊りです。
我が家のお雛様も、にぎやかになって嬉しそうです。
積もる話もあるようですので、
夜通し雪洞をつ点けたまにしておきますよ。
どんな話をしているのやら・・・
「お二人ともいつまでもお若くてきれいですねえ」
「立雛さんこそ、お元気そうで、古傷はもう痛みませんか?」
(実はこの立雛さん、一度骨折をしているそうです)
「お土産のお菓子までありがとうございます。」
「お稽古の時に、皆さんとどうぞ」
「そういえば聞くところによると、こちらのご主人様は、
来週小学校へ、茶道体験の授業にいらっしゃるそうですね。」
「そうなんですよ。それで沢山荷物があって、
階段でよろっとしたらどうしようといっていたら、
お手伝いを申し出てくださった方がいらしたそうですよ」
「それはまあよかったですね。」
「個人的に引き受けたことなので、
社中の方にはご負担を掛けたくないというお考えのようでしたけど、
もう足元も危なくなる年ですから、お申し出には素直に甘えることにしたそうですよ。」
「皆さんそれぞれのできる形で、いろいろと応援してくださるので、
とてもありがたいとおっしゃっていますよ。」
「あらあら、夜もだいぶ更けました。」
「明日のお稽古は、逆勝手で皆さんが、おろおろするかもしれませんよ。」
「まあまあそれではじっくりと見物といきましょうか。」
なんておしゃべりしているかしらね。