週末になると、静かな散歩コースも、
お休みのお父さんが子供を連れての息抜きにとくりだしたりで、
平日に比べると多少賑わいます。
いつものように、同じ景色を眺めて、
しばらくぼんやりと休んでいました。
近くのベンチは次第に埋まっていきます。
何処も一人ずつしか座れないシルバーシート状態です。
私の方にマスクをした同じような年代( 多分)の方が、
恐る恐る近づいてきました。
「あのう~一緒に座ってもよろしいですか?」
お休みする場所がほしかったのですね。
私はそろそろ帰ろうと思っていたところなので、
「どうぞどうぞ、もう帰りますから。」
とその方とベンチを交代しました。
三人掛けほどのベンチ。
両橋に座っても、密の間隔ですから、
隣に座られるのも座るのも、家族でない限り、
この時期ちょっと躊躇してしまいますね。
だから皆さん一人に一ベンチなのでしょう。
国がやってくれないことは、自分たちで助け合うしかない。
そんな気持ちの毎日です。
余裕のある人は、切羽詰まった人を、
少しでも、自分のできることで助ける。
私たち日本人は今までも、
そうやって乗り越えてきたことが、たくさんあるように思えます。
昨日届いたお家元からのお願いの一部です
「昨日緊急事態宣言がだされました。・・・・
指導者の皆様には、該当する地域はもとより、該当しない地域も含め
稽古場の閉鎖を検討下さいますよう・・・・」
感染者の少ない地域では、稽古を続けていらっしゃるところも。
私の稽古場は、都心にも近いですし、
社中の皆さんの中から、心配の声が上がった時点で、
三月から、稽古場を閉じています。
もう二か月目に入りますので、
皆さんの安否を伺うためにも、
「オンライン稽古」サービスを試しています。
今日も午後から若い方とつなげます。
リクエストで「茶箱」のお稽古をしますよ。
お茶もお菓子も用意しなくてよいですし、
お湯を沸かす必要もありません。
着物を着て、カメラに映る場所だけきれいにして座っているだけです。
顔が映った途端に、「元気ですか~」となぜか手を振ってしまいます。
皆さん今日もご無事で心安らかに過ごされますように。