「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

逆勝手と茶箱で

2017年08月04日 | お茶三昧

      

 逆勝手濃茶点前 

          

茶箱「月点前」

 

八月に入りましたが、台風の影響もあってか、
しのぎやすい日が続いています。

立秋間近の稽古は、少しずつ秋の風情を取り込んで、
なんとか暑さをしのぎます。

風炉でも一度は逆勝手をと、濃茶は逆勝手を。
薄茶は「月点前」で秋を先取りです。

整体の先生から、
人間の体はどうしても、その人の癖もあって、左右のどちらかに歪みますから、
時々反対の動きをしてバランスを取るようにするとよいですよと言われました。
なるほどと思いますね。
時々逆勝手も、バランスを取るには良いかもしれませんね。

逆勝手はすべて本じまいで、広間と小間の区別はありませんが、
建水をもって下がるときの柄杓を持つ手が違いますね。

広間は右手に柄杓と蓋置を持ち、左手で建水を持って立ちます。
ですから立った時は右手と左手がクロスします。
小間は持つ手が反対になりますね。

稽古場はすべての茶室の条件で稽古をすることはできませんから、
時々設定を変えて、道具を動かしたり、入り口を変えたりして、
いろいろと楽しんでいます。
たまには二畳に囲って、今日は「待庵」ですよと。

良い環境に恵まれていることは、それで素晴らしいことですが、
無くても、何とかして楽しむのが「茶の湯」なんですよね。
指をくわえて「できない」なんて言っていられませんもの。

マンションでは無理な「釣り釜」もいつかは、
やぐらを組んてやってみようかしらと。

こんな変な天気ですと、秋の花が勘違いして、
咲き出してしまわないでしょうか。
今日は床の花入れで、キキョウとジュズサンゴの赤い実と萩の枝が揺れています。

 

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時代がつく

2017年08月03日 | お茶三昧

         

40年以上使っている織部の茶碗。
毎年夏には必ず出して使います。
稽古で何人もに、何度も使われて、
私一人で使うよりずっと早く年を取ったかも知れません。
お茶碗に年を取る、つまりたくさん使って時代がつくのは、
茶道具の中ではお茶碗が別格ですから、
しまっておかないで、どんどん使うことですね。
高価なお茶碗ではありませんでしたが、とても気に入っていて、
使う時はいつもああこれこれと嬉しくなる御茶碗です。
言い換えれば高価でなかったから、どんどん皆さんにも使っていただけたのかも。
情けない話ですが、高価なものというだけで、
お稽古の方も、壊したら大変と使うのを遠慮しますし、
私もちょっと心配になりますし。

茶道具屋さんで目にする織部の茶碗は、
いいなあと思うものは、目の飛び出るような値段です。
伝来や、謂れ、経てきた年月を思えば、
それは当然のことなのでしょうが。

負け惜しみではありませんが、自分が時代をつけた、
自分とともに年を取ってきた茶碗に対する愛着は、
値段に負けないと思ったりします。( やっぱり負けおしみかな)

お勤め帰りにお稽古にいらした若い方を捕まえて、
お茶碗に「時代がつく」とはどういうことか、
今日はこのお茶碗を前にして、熱く語ってしまいました。

物を大切に使い続けること、
大切にされてきたものを次の時代に渡すこと、
その使命みたいなものを、お茶をしていると感じますね。

ところで、私も「時代」が付いて、
節目の年の「肺炎球菌の予防注射」をしてきました。
思わず「痛いですか?」
なんでこんなことを聞くのかしらね。
「インフルエンザより痛くないです」
笑わずに真面目に答えてくれたお医者様。
そうそう時代が付くと、
医療費の負担額が、2割負担になりましたよ。
もうすぐの皆さん、お楽しみに,。


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一人遊びができないと

2017年08月01日 | 日記

 

                                                                                   

 美味しいパンケーキのお店を教えてもらいました。
早速何人かに、
「ねえねえ、とても美味しいパンケーキのお店があるのよ。」
と声をかけました。
「私、今風のパンケーキより、昔のシンプルなのが好きだわ」
「そそ・・そうよね。でも一度くらい美味しそうじゃない?」

「行列ができていて、整理券もらうんですって。すごくおいしいらしいわよ。」
「まあ~並んでまで食べたいとは思わないわ。」

と、皆さんそれぞれこだわりがあり、今いちノリが悪いのです。
写真を見るとたしかに少し胃には重そうですが。

わたしとしても、とっても興味はありますが、
どうしてもと引っ張ってまで決行する情熱はないし、
ましてや一人で行くほど、頑張りたいわけでもなし。
「いいわねえ。行こう行こう!」
と乗ってくれたら、一度くらいは味わいたいという興味はあり。
どうも同年代の友達は、年相応のことはともかく、
私のミーハーには付き合ってくれなそう。
若い人なら何とかなるかしらね。

亡くなった母が、80才を過ぎたころから、
周りに遊ぶ人がいなくなったのを寂しがっていました。

仲の良い友達に先立たれたり、施設に入ってしまったり。
足が悪くて出歩けなくなったりと、
誘う相手ももどんどん減ってしまいました。
出好きの母は、もう私を頼るしかなく、
わたしの空いているる時間を見つけては、
一緒にに出歩けるのを楽しみにしていました。

もし自分だけ長生きしたり、元気だったりしたら、
そんな寂しさも味わうことになるのでしょうね。

そろそろ一人遊びも覚えなくてはいけないかしらと。
もしかしたら長生きするかもしれませんからね。
お茶を続けていたら、それでいっぱいいっぱいかもしれませんが。

先日、
「この年になって、一人旅がしたくなったの。
人に迷惑をかけないで旅ができるうちに、自由きままな旅がしたい。」
と友達に話したら、
「その話、乗った!!私もそういう旅がいい。一緒に行こうよ。」
(だから・・・一人旅だってば)
「お互いに束縛しないで、のんびりと旅しよう。」
( 一人旅ではなくなるよね・・・)

というわけで、一人旅風の二人旅の計画がまとまりました。
このノリは、ちょっと勘違いだけど、素晴らしいと思いません。



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