今月の映画の日も日曜だったので、三本ばかり観てきました。
本当はもう一本『蚤とり侍』を観たかったんですが、新宿界隈
(バルト9/ピカデリー/TOHOシネマズ)では先週で公開終了だった
ようで。
ゴリラグロッド(子安武人(*1))が発明した時空転送装置の実験に
巻き込まれ、戦国時代の日本に飛ばされたバットマン(山寺宏一)
達。 織田信長に成り代わったジョーカー(高木渉)を筆頭に、各地
の戦国大名として天下統一を目論む(?)ヴィラン達を捕らえて
エネルギーコアを回収、転送装置を稼働させて21世紀のゴッサム
シティに戻ろうとする訳ですが。
戦国時代に衛星がある訳がないから、GPSによる測位システム
やら何やら、スーツに盛り込まれた諸々の最新機能は使い物に
ならず、辛うじて持ち込めたバットモービル他の装備も、一度
壊れるともう修復が利かず、ジリ貧になっていくバットマン達に
救いの手が差し伸べられるんですが、タイトルにもあるように
忍者集団なのもいいんですが・・・、何でしょうね忍者集団「蝙蝠衆」
って(笑)。しかも「世が乱れる時、どこからか現れる蝙蝠の仮面
を着けた救世主に従うべし」という意味の伝承を伝え続ける集団
とか。
ある意味、欧米人が抱きがちな日本あるいは日本人に対する
誤解もネタとして盛り込んで、ストーリーに昇華しているというか
何というか。荒唐無稽な展開しかない(笑)のに妙な説得力が
あって、観ていて飽きないです。
アメリカの《素材》を日本人が《料理》するという、ちょうど『パシ
フィック・リム』やハリウッド版『ゴジラ』の逆パターンといえる
のかも知れないんですが、『ゴジラ』の時に感じた違和感のような
ものもなく。
何が違うんだろうなァ、などと思いつつ観ていて、《キング
ジョーカー VS グレートバットマン(*2)》のシーンで何となく、
欧米人と日本人とでは元ネタに対するリスペクトのベクトルが
微妙に違う方向を向いているのかなぁ、と思い至ったり。
まあただ単に、自分個人の感性と『ゴジラ』が合わなかった
だけという可能性もあるんですけど、これがあるから『パシ
フィック・・・』には今イチ食指が動かないんですよね。
まあそれはともかくとして、『ニンジャバットマン』はソフトが
出たら買おうかな。無理して続編を制作する必要はないけど、
やるならやるで観には行きそう。
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*1:何なんですかね?:ゴリラキャラには子安氏を宛てなければならない、国際
協定とかあったりするんでしょうか、もしかして?
*2:キング~の方は、本人たちが叫んでいるので正式名称(笑)なんでしょうが、
バットマンの方は名乗りを上げる訳でもないので、「向こうがキングなら、
こちらはさしずめグレートというところか?」という感じで、手前勝手に
付けた仮称です。
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