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丁稚のすすめ***秋山 利輝氏***

2011年06月08日 | 

人は怒られた方が伸びるのか?それとも褒めて育てた方がいいのか?

人によって個性が違うので、どちらがいいのかわからないが、秋山さんの場合は怒って人を育てている。

夢の扉で紹介された秋山木工。

本で読んだ時には入社時に女性でも坊主にさせられて、4年間の丁稚生活を送りその後の4年間で職人として働いた後は秋山木工をクビになる。

そんなシステムに驚いたものだが、『丁稚のすすめ』を読んで秋山さんの考え方が実に合理的に思えるようになった。

秋山木工に入社を希望するのは、高校を卒業した人や大学を卒業した人達。

今まで親の愛情に包まれて、世間の厳しさを知らないで育ってきた。

そんな仕事の厳しさや、働くことの喜び・誰かに支えてもらっていることを知らなかった子供達が、秋山木工に入って丁稚の辛さを経験して親元に逃げ帰ってしまう。

そんな彼らを支えてくれる存在があれば、彼らは辛い丁稚生活を続けられる。

 

秋山木工に入社する前の面接では希望者と3時間以上も面接し、本人の親ともトコトン話をする。

秋山さんは人を雇うということは、その人の人生に責任を取ることだと考え、その人の人生全てを背負うことに対してプレッシャーを感じて、眠れなくなることがあったそうだ。

人を雇う時にそこまで考えられる経営者がどのくらいいるのだろうか?

入社するときに、特に女性で坊主になっても構わないと言えるだけの決意で、会社に入れるだろうか?

夢の扉を読んだ段階では、まるで封建的で今のご時世にはマッチしていないと思えた徒弟制度だが、この本を読んで秋山さんの考え方や愛情を持って丁稚に接していることを知って、丁稚もありなのかなと思えるようになった。

 

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