講演会場には日の丸の旗が掲揚してあった。主催者も櫻井さんも日の丸に向かってお辞儀をする。我が家では建国記念日に国旗の掲揚をする習慣もなく、君が代の意味もわからないまま育った私は、この人達とは育ってきた環境が違い、価値観が全然違うのかもしれないとうっすらと思った。
特に価値観の違いを感じたのが、憲法についての考え方だった。憲法を改定すると政治家や閣僚が利権だけを考えて、都合のいいように憲法が決められてしまう可能性があるので、私は憲法改定には慎重になってしまう。しかし櫻井さんは、憲法96条の改正に力を入れている。(国家基本問題研究所のHP参照)
講演会で櫻井さんは、綺麗な日本語をゆっくりと解りやすく話してくれた。まるで音符がリズムよく配置されているようだと感心したけれど、大人の女性としては言ってはいけない言葉を使い、それを聞いていた人達の中から笑い声が出たことに対しては、とても落胆してしまった。やっぱり綺麗な花には毒があるのだろうか。
国際関係については、面白い話を聞くことが出来た。それは中国とインドの二つがこの先二代大国になるだろうということ。インドを恐れている中国は、インド包囲網(真珠の首飾り作戦)を形成している。また中国は領有権と資源獲得の為に、南シナ海も中国のものだと主張している。そういう風に莫大な軍事費にお金をかけている以上に、国民の言論弾圧にかけるお金の方が多いという。中国では年間20万から30万件の反政府運動が起こっているそうだ。
これから先中国はどうなるのだろうか。国民の反政府デモによって、民主化へと向かうのが先か。あるいは中国は世界の覇者を目指してロシア・北朝鮮・中国が援助した国×アメリカ・日本・ベトナム・韓国といった国で大きく勢力が分かれて、小さな紛争が勃発することになるのか。