My Favorite 《ゴールデンイーグル&Sleeping lion》

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ヘルプマン!***くさか里樹***

2011年08月06日 | 

高齢者に対する虐待。この漫画を読むまでは、どうして自分の親なのに虐待するのかわからなかったけれど、読んでから少し分かる気がするようになった。自分のやりたいことも我慢して親身に親の介護をしているのに、介護される側にはそれが伝わっていないし逆に激しい言葉の暴力を投げつけられて存在を否定されてしまう。精神的にも肉体的にも追い詰められて介護する側の方が、先に人格が崩壊してしまう。虐待を行うのは男の人の方が多いそうだ。子供の虐待件数が年々増加しているけれど、もしかしたら子供の虐待件数よりも、高齢者への虐待件数の方がかなり多いような気がする。子供は学校に行き人目に触れる機会が多いけれど、家で高齢者の介護をしていれば訪問診療で先生を呼んだり、ヘルパーさんが家の中に入ったりしなければ、虐待が行われていても紐で縛られていたとしても外の人間には気付かれないのだから。

6巻まで読んで初めて知ったのが、ケアマネジャーと居宅介護支援事業所と経営母体との関係。車を10分も走らせていると何度も介護施設の看板が目に付いてしまう。コンビニ並みの数だけ介護施設が乱立しているかのような気がしてくる。介護サービスを受けようと思っている利用者は、多くの事業所の中から自分でケアマネジャーと居宅介護支援事業所を選ぶ。しかしケアマネジャーは、自分が属している経営母体の中にあるサービス事業者を利用者が選ぶように知らないうちに誘導している可能性もある。そして利用者のことよりもグループ会社の黒字化を目指す為に、利用者の限度額ぎりぎりまで介護サービスを受けさせようと考えている。確かに赤字になって潰れてしまったらどうにもならないけれど、こういう実態があるということには疑問を感じてしまう。

そして介護タクシーの複数送迎のことが描かれていて、ふと疑問に思った点がある。それは以前私が住んでいた地域のスーパーでは、近所の高齢者の買い物の為に車で送り迎えをしていると聞いたことがあったのだ。今は生活保護世帯が増えて任意保険に入っていない無保険車の車が増えているかもしれない。スーパーに限った事ではないけれど、もし事故が起こったらどうなるか考えて保険の補償内容を組んでいるのだろうか。搭乗者傷害保険の金額は妥当なのだろうか。私の保険は、とりあえず無保険車傷害保険はついているし、人身傷害特約もついている。運転者家族限定にしているので、自分の車は家族以外運転させないようにしている。

そういえば以前事故をして、私の過失割合が4割で相手方が6割なのに、相手方が自分の過失を認めなくて権利を放棄してしまい、自分の車両の修理代をほぼ全額出さなければいけない時があった。自分の過失を絶対に認めない人がいて、権利を放棄することも出来ることを知っていい経験にはなったけれど。

コメント
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