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パパはマイナス50点 介護うつを越えて 夫、大島渚を支えた10年 ***小山 明子さん***

2011年08月07日 | 

うつ病というとマイナスのイメージが強いけれど、小山さんにとってはうつ病になったことが逆に彼女の人生にとって必要な経験だったのではないかと思えてしまう。うつ病になって苦しい思いをしたからこそ、愛する人から罵倒されても耐えていけるだけの精神の強さを得たのだから。

それにしてもどうして小山さんは、監督が倒れた時に必要以上に自分のことを責めて、追い詰めたのだろうか。大島監督は普段から酒量が多すぎて健康管理が出来ていなかった。病気になったのは本人に原因があるわけで、全てのことについて自分の責任だと思ってしまうのは違うような気がする。さらに監督が海外で倒れて日本に帰国してからも、お見舞いにいけない状態が続いてしまうことで、さらに自分を責めてしまっている。いくら大島監督が有名人でマスコミに知られたら騒がれてしまうとか、監督の病気のせいで映画製作がキャンセルになって多額の借金を抱えてしまう可能性があるからという理由で、愛する人に会いに行けない状態を選んでしまうことについても疑問に思ってしまう。お金の心配のことよりも、マスコミに騒がれることよりも、大事なのは傍にいてあげることだと思うから。

本を読んでいたら、自分の愛する人や配偶者に介護が必要になった時に、自分は相手のおむつを替えてあげることが出来るだろうかとふと考えてしまった。彼女の凄いところは、夫をとても愛していて、病気になる前には当たり前に出来ていたことが出来なくなって自信を失っていきそうな夫に対して、自分の愛情を惜しげもなく示すことで勇気を与えた所だろう。

 自分の人生だから自分の好きなように生きたいと思う人もいるかもしれない。私もその一人だけど。でも大島監督みたいに好き勝手した結果、半身不随になり突然妻が介護をしなければいけなくなる時もある。愛する人は大切にしたい。苦労は出来るだけさせたくないと思うのが人の心理。ならば自分が倒れたら家族はどうなるのか。そういうことも少し考えてみたらいいかもしれない。

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