今まで色々な人達の講演会に行き、それぞれの人達から為になる話や面白い話、やる気などを貰ってきたけれど、中村さんの講演会は格別だった。
この人には天賦の才能があるのではないかと思うくらい、話を聞いている間中笑っていたし、話のリズム、ネタなど火の打ちどころがないぐらいだった。
司会者が中村さんの紹介をする。中村さんは放火魔と呼ばれていることを知った。
本当に家に火を付けるわけではない。火をつけるのは人の心だ。
私は中村さんのことは『人たらし』だと思ったけれど。
中村さんは子供の頃、朝早くから鰻を獲りに出かけたりして勤労少年だったらしい。学生の頃は女子更衣室の覗きで処分されたり、売れ残ったドーナツを翌日皆に安く売ってお店から叱られたりと、とても面白い話をしてくれた。学生時代停学をくらった人が今は学校から講演会の依頼もきて、年間に300回以上も講演会をしているなんて人生、何が起こるかわからないものだ。