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リアル虹の橋

2024年12月30日 | スピリチュアル

母親が犬が欲しいといって、16年前に貰われてきたミックスの犬。

散歩の途中で自転車にぶつかられたり、三回ほど脱走して家族を心配させたこともある。

元気な時は、ブロック2個分を首で引っ張る力持ちだった犬。

 

大きな病気はしなくて、獣医からはミックスは強いからといわれ、それを証明したうちの犬。

月日が流れ耳が遠くなり、眼は白くなってしまい、今年になって左方向に旋回するようになってしまった。

実家で面倒をみることができなくなり、預け先を探すことに。

そしてたどり着いたのが老犬ホーム。

不思議なことに、犬をずっと飼育している人でさえ知らなかった、犬の老犬ホームの存在。

そしてビックリしたのがその値段。

高い所では、1ケ月10万程度かかるホームもある。

グーグルマップの口コミや、電話をかけてみて決めた老犬ホーム。

預けに行ったところでは、大勢の犬たちが元気にドックランを走り回って、私をみると元気に吠えまくっている。

その中で、数匹の老犬は地面に座り込んでくつろいでいる。

最初に目にした時、虹の橋ってこんな感じなのかな?

うちの犬も元気に走り回れればいいのだけれど、と思ったものだった。

実際は足が弱っているからゆっくり歩くだけ。

足腰が弱っているから他の元気な犬とは違う介護室で、室温が管理された場所で四角い板の中に入れられて、リードをはずされた犬。

下はカーペットになっている。

なぜそれが必要なのか、年末に連れて帰って理由がハッキリした。

痴呆が進んでいるせいで、左旋回が激しくなっている。

それと同時に、足腰が弱っているせいでフラフラして、倒れこんでしまう。

ちょっとした段差も登れなくなっているし、リードをつけると足に絡みついて、自分で外せなくなってしまう。

家の中にいれているときは、毛布の下に電気敷毛布の小さいのを入れてあげて、玄関の角に身体をぶつけないように

段ボールで囲む。足がフラフラして段ボールに身体ごと倒れこんでしまうので、段ボールが崩れないように外側にブロックを置く。犬の介護を経験していない私には、介護が必要な犬の世話は結構大変だった。

死んだようによく眠る犬。

一瞬息をしているのか不安になってのぞきこむと、ブラケットがかすかに動いている。

もしかしたら、実家で過ごせるのはこれが最後かもしれない。

人間に換算すると90歳以上。とても長生きしているうちの犬。

 

痴呆が入っているけれど、私の事はちゃんとわかっているような顔をするときもある。

寝ている時は、美味しいものを食べる夢をみたり、他の犬と一緒に草原をおもいっきり走り回っている夢を見ているのか?

家族みんなに可愛がられている夢をみているのか?

犬にとっては飼い主と一緒にいられることが、一番なのかもしれないけれど。

動物も飼い主を選んで生まれてくる。

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