みのもんたの朝のテレビ番組で、宮城県南三陸町の防災対策庁舎から防災無線で町民に避難を呼び掛け、大勢の命を救い津波の犠牲になった町職員遠藤未希さんの特集があっていた。
「一生懸命、最後の最後まで(住民避難の)放送をしていたから、未希に何かがあってもいいじゃないかと思う。お金じゃないんだけどね」
彼女の死は「特殊公務災害」という法律の枠組みの中には入らなかった。
「大津波が予想されますので急いで高台へ避難してください」
最大6mの津波が予想されますので、急いで高台へ避難してください」
はっきりとした声で、冷静に避難を呼びかける女性の声。
彼女の名は遠藤未希さん。
彼女の防災無線のおかげで、多くの町民が命を救われた。
彼女の声を天使の声だと言う人もいる。
遠藤未希さんのことが書かれているブログを見て、私は悲しい気持ちになった。
婚姻届を手に持って笑う未希さん。
震災が起こった年の9月には、披露宴を開く予定だったという。
YouTubeより町を救った南三陸町の防災無線遠藤未希さん