廃異不思議探検隊/(SEASON2)

Wast different wonder expedition.(SEASON2)

マリア観音と廃屋

2009-07-23 23:00:00 | 廃墟A



 とある歴史のある町から山中へ入り、農道を3km程上がると、林の中に忽然と石仏群が現れる。
 そこは誰も訪れる者はなく、荒れるに任せている。
 何かの施設の名残か?
 更に先の藪の中には廃屋があった。


  


 やがて民家は無くなり、産業廃棄物処理場や焼却場等を通り過ぎ、左右が林の淋しい道が続く。





 途中、軽自動車が放置されていた。
 探検をしていると投棄車両があるが、車内を覗くのに勇気がいる。





 我々は、道も分からなくなって来たし、特に何も無さそうなので、引き返そうとしていた。





 とその時、運転席からふと右側を見た際、木々の間から白い像らしきものが数体見えた。

 「あれ?おい!あれみろよ。」





 「あー、何かの像だね」

 「よし、ちょうどトイレもしたいんで、止めて観てみよう!」
 
 早速、側の広場に車を停め、確認しに行く。





 「何の像だろうか?みんな山の方を向いている。」

 「この道は古道か何かで、普通に石仏があるのかも」





 恐る恐る近寄ってみる。









 「木が絡まっている。放置されてから大分年月が経ってる様だ。」

 「訪れる人なんていないんだな」





 「こっちは木が唐黷トいる。」
 
 「墓ではないだろう?」





 「不思議な光景だ、こんなの初めて見る。」





 「木が育ってるから、今に像は全部唐黷トしまうな。」





 コンクリートの台座から落下してしまっている物がある。

 「だけど、そんなに古い物じゃないみたいだぞ?」





 こちらも落下している。

 「何だか怪しいぞ?作りが石じゃなくて、樹脂みたいな感じだ。」

 「え?また怪しい宗教のものかな?」





 「そう言えばよく観るとあんまり精巧に作られていないな」













 「これはマリア観音を模してある。昔隠れキリシタンがマリア像とも観音像ともつかない像を作って、こっそりと崇拝していた。子安観音とも言い、水子供養の像だ..そうか、水子を供養していたのか。」

 「しかしこんなとこでか?怪しい宗教の臭いがするな。」





 ご覧のとおりの山奥にあり、不思議である。

 「台座にコップを置く穴もしくは花を挿す穴が開いている。」

 「ああ、いちよ供養像だな。」

 「インチキのな(笑)」





 こんな状況である。





 末尾側


 「マリアだけあるのはおかしい。」

 「建物の痕跡有無を調べてみよう。」





 マリアの横に人為的に置かれた様な石を発見。





 「石で一角を囲ってあるみたいだ。」





 「ここは広場になっているので、ひょっとしたら何らかの建物が立っていたのかもしれない。」

 「そうかもしれないな、今は藪になってしまっているが。」





 角部分。


 
 「横に坂道があるので、下りてみよう!」



 木が真横に唐黷トおり、行く手を阻んでいる。



 

 「おい、先に何か建物がある!」

 「あ、ほんとだ!」

 我々に緊張が走った。





 つい後ろを振り返ってしまう。





 廃屋前の広場に出、周りを確認したところ、奥にまたマリア観音が一体あった。





 猪フ中に一体のマリア観音がある。





 このマリアは、斜面の上にある先程のマリア達に対面して立っている。





 地面に皿が置いてある。





 まだマリアがないか奥へ入ってみる。





 台座があった。マリアは見当たらない。

 「しかしさっぱり分からないところだ。」





 「さっきの廃屋を調査しよう。ここの林と廃屋は、スエディッシュブラックメタルの世界だな。」

 「ああ、薄気味悪い場所だよ。」





 「俺は外で警戒しているから、ハヤトは見分して来てくれ!」

 「分かった!単なるドライブだったが、こうなるとは、、緊張するよ!」





 表側には出入り口はなかったので、裏へ回った。





 「ドアが外れているな。しかしこう言う場所は緊張するな。」





 「湯沸かし器やガスコンロ、革のソファー等が外に放り出されている。」





 六畳程で、布団、座布団、畳、食器、鍋、アタッシュケース、事務机、棚等があった。

 それと、幼稚園児の通園用具、電車や車両の玩具、三輪車等もあった。









 昭和60年の雑誌があった。





 全盛期の「SHOW≠xA」の記事です。Voは寺田恵子さんです。
 当時ヘビーメタルの女王と言われていたみたいですね。





 昭和61年(1986年)の新聞がある。









 「どうだった!?」

 「個人宗教家の何かだろう..わかんね。周辺を調査してみよう。」

 「おう!」