沼津第15突撃隊江ノ浦本部多比回天基地
回天は、潜水艦や潜水艇、潜航艇と言うより、魚雷であり、大型魚雷を人が搭乗出来る様に改造した物で、敵艦へ突っ込んで攻撃する特攻兵器である。
一度出撃したら、攻撃出来様が出来なかろうが、生還出来ないそうだ。
船越の山の巨大な岩盤に掘られた格納壕から海岸へ斜路が引かれていた。
印象的に石の切られている場所があり、何かを期待してしまう。
とりあえず茂みの中へ入ってみよう。
在った。
意外と大きい。
回天格納壕だ。
20~30メートルはあるだろう。
左隣にも格納壕がある。
人々の記憶が風化していく様に雑草に埋もれてゆきながら、静かに語りかけていた。
壕内は意外と綺麗な状態だ。
ここも30m程度あるだろう。
回天は大型の魚雷だった。
一番右端にある回天格納壕
ここは、上部の採石が絶妙で、基地の雰囲気がある。
ここも同じく30m位だろう。
では隣の場所にある岩盤も確認に行ってみよう。
裏手の岩盤
現在は埋め戻されてしまっているが、十年位前まで、回天の格納壕が二つ在ったらしい。
運良くカメラが入る程度の隙間が残っていたので、カメラを突っ込んで撮影してみる。
天井が主に写ってしまったが、下方に穴が続いている、結構良さそうな穴だった様だ。(笑)
通行車両の人が「アイツ、こんな崖撮ったり、地面撮ったりして、ニコニコしてるぞ、何やってんだ??」と言う表情をしながら、私と目が合い、ニタッと笑い通り過ぎて行った。(笑)
山が海岸へ突き出した岬には、回天と特攻艇震洋の格納壕があり、当時は斜路が引かれていた。
震洋格納壕
震洋の壕にしては、珍しく立派な作りだ、反対側も開いている。
反対側も海岸なので、両方から出撃出来る様にしたのだろう。
長さがあるので、何隻か格納していたのだろう。
回天格納壕
かなり埋もれている。
深い、海に潜水し易くする為に掘り下げた様だ。
流石に大きい。
ウキが幾つも放置されている。
真っ暗で、水が溜まっていて不気味だ。
壕の前に船揚げ場がある、当時からのものではないだろうが、こんな感じだったのだろうか。
2015/06/20
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