浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

藤田俊哉選手

2007年04月16日 | スポーツ

僕と同じ年代(30代前半~半ば)で、学生時代にサッカーをしていた人ならば、「藤田俊哉」の名前を知らない人はいないでしょう。

清水商業時代は、三浦文丈選手や名波浩選手らとともに黄金時代を築き上げたし、筑波大学の黄金時代にも彼の姿があります。さらにはJリーグ史上で、もっとも面白いサッカーをしていたと言われるジュビロ磐田の中心選手としても知られています。

現在は名古屋グランパスエイトでプレーをしていますが、彼はおそらく今シーズン中に大記録を二つ達成します。一つはJ1通算100ゴールという記録を達成するでしょう。この記録がどういものかは、Jリーグの公式サイトの通算得点記録を見てもらえれば分かると思います。

今までに達成した選手は3人。中山雅史選手(ジュビロ磐田)、三浦知良選手(横浜FC)、ウェズレイ選手(サンフレッチェ広島)といういずれもFWの選手です。他をみても上位に居るのは城彰二選手や久保竜彦選手など日本代表でも中心でプレーした選手です。(例外としては森島寛晃選手がいます。この選手に関してもいつか記事にしてみたいです。)

藤田俊哉選手はずっとMFというポジションでプレーしてきたわけですから、その得点能力の高さには驚きます。

もう一つの記録が、J1通算400試合出場です。こちらもJリーグサイトの記録を観てもらえば分かりますが、今までに400試合出場を達成した選手はいません。これは、常に一線級の選手として10年以上プレーを続けていることの証でもあります。

いや、別に僕は藤田俊哉選手を書くときに、こんな記録のことを書きたかったわけではありません。僕は彼のプレースタイルがとても好きなのです。高い技術力、豊富な運動量、気持ちの強さ、創造力、求心力など、彼は日本サッカー史上においても稀有な才能を持った選手だと思うのです。

しかし、日本代表という場所ではあまり評価されなかった選手でもあります。監督の好みがありますが、彼の能力からするともっと代表で活躍しても不思議ではなかったでしょう。

年齢的に考えてもそれ程長くない選手生活だと思いますが、しっかりと彼のプレーを観ておきたいと思います。