![笑顔をありがとう](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/66/cc6ddbffd302fb5a9e0fe1d80d60cac2.jpg)
全国老人福祉施設協議会が行なっている介護作文・フォトコンテストも第五回を数えました。
その発表があり、受賞作品を載せた冊子が送られて来ました。
実際に介護の現場で働く僕は掲載されている作品を見たり、読んだりして共感する部分が多いのですが、たくさんの辛いことや淋しい思いをしてきて忘れているものがあります。
でもたくさんの苦労がある中で人を支えたいと思うのは、こういう経験があるからなんだと気づかせてくれます。
僕が相談援助の原点だと思っている出来事があります。 それは老人保健施設で相談員として働いていた頃で、ある男性がどうしても家に帰りたいとリハビリを頑張っていましたが、家族の受け入れが難しかったのです。
それでも男性の気持ちに応えたいと何とか家族を説得して自宅に帰ることが出来ました。
その時の男性の笑顔が今でも思い出されます。 その男性は自宅に帰ってから、すぐに亡くなられました。 僕はとてもショックを受けましたが、その家族から「家に連れて帰って、一緒に過ごせて幸せだった。ありがとうございました。」と声をかけて頂きました。
あれから何年が経つのでしょうか。 あのことがあったから、まだ福祉の仕事を続けているのだと思います。
そんな体験談が全国老人福祉施設協議会のホームページに載っているので、是非ご覧になってください。