インフルエンザの流行が伝えられています。
介護施設としては、いつも感染症の予防について考えなければならず、こういう時季は特に気を遣います。
感染症予防という意味では2つの考え方があるかと思います。
まず1つ目は、「ユニバーサルプリコーション」と呼ばれ、感染症が明らかとなった(検査などして)患者への対応ですが、主に直接患者に関わる医療・福祉従事者を守るための考え方です。
2つ目は、患者と医療・福祉従事者を感染事故の危険から守るために採られる「スタンダードプリコーション(標準感染予防策)」です。
これは患者の汗を除く分泌物(血液・体液)、排泄物、傷のある皮膚、粘膜などを感染の危険を有するものとみなして、感染症の有無を問わず、全ての患者を対象に、またどのような場合においても実施する基本的な感染症対策を指します。
医療・福祉従事者が感染症の媒介となって、感染症を広げないようにするという意味では、こちらの方が、より身近な感染症予防対策と言えます。
こういったことから、僕の勤める施設でも看護師長からスタンダードプリコーションの重要性を職員に話しています。
ただ、目に見えない感染源に対して行なっている行為なので、どれほどの効果が出ているのか実感が得られにくく、おざなりになりがちでもあります。
インフルエンザが流行している今だからこそ、改めてスタンダードプリコーションの重要性を認識する必要があると思われます。