午前中に棚経に来てもらった。
お仏壇が小さいのでお供えのお膳はまるでおままごとのようだ。
それでも一応、ご飯、お汁、煮物、お浸しは作る。それに果物、ミカンと梨をお供えした。
お抹茶もお供えする習慣である。
家に帰った霊にいっぱい食べ、飲んでもらって明日はまたお墓に送る。
テレビで硫黄島の日米の壮絶な戦いの様子を、生き残った兵士、夫と死に別れなければ
ならなかった若き妻の証言を聞いて、辛かった。戦争は嫌だ。幸福になるものなんて
誰もいない。江田島、知覧、6月に行った無言館の手紙や絵を思い出した。
若い日に読んだ「きけ、わだつみの声」も本棚のどこかに残っているはずである。
8月は辛い月である。