寂しさの中で降り立った余部駅

2016-03-23 12:38:48 | 日々思うこと

昨日の「朝日」夕刊「ひとえきがたり」は余部駅だった。

白い鉄橋の向うに青い海が広がっていた。

2007年3月わたくしは余部駅に立っていた。もうすぐ建て替えられると知って

思い立って出かけてきたのだった。

その前日宮津から丹後半島を巡り、城崎で泊まり山陰本線に乗った。余部が主目的の

旅だったので余部駅で降り次の鳥取方面から来る列車で城崎まで戻った。

3泊4日の旅になった。

旧橋梁は赤くてそれらを眺めるために下まで降りてみたが駅は高い所にあるのでかなり

急坂である。

このような高いところから列車が突然落ちてきたらたまったものではない。

それが現実にあったのだ。風にあおられた列車が(回送車で乗客はいなかった)

下にあった蟹の加工場に落ちてきてそこで働いていた方たちと運転手が亡くなった。

新聞で見ると前の駅は展望場所になっているようだ。

2005年11月、夫が亡くなり、翌年母を喪った。

この地に来てまだご近所の方たちとも通り一遍のお付き合いで、書道、フイットネス

は転居と同時にやめ、その後も続けていた英会話も夫の入院でやめていたので

出歩くことも少なくなり、1人でいることが多くなった。

むしろ慰められるのが嫌で人に会いたくないという気持ちもあって、1人旅をぼつぼつ

始めたところであった。

2010年に新しい鉄橋に替えられたと出ていた。想い出深い駅でる。

 

コメント
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