中学2年の男子生徒が両親に暴力を振るわれて児童相談所に入れてほしいと保護を
求めたのに叶わず自殺した事件は辛くて聞けない話である。
どうしてこんなことが・・・可哀想でならない。
どういう親なのか事情が明らかにされていないのでよくは分からないけれど、
子供が「家に居場所がない。施設に入れてもらいたい」などと訴えるなんて
よほどのことであろう。
最近は「子供のためなら自分を犠牲にしても・・」という親ばかりではないことは
承知の上で、それでも尚「何故?」って言いたい。
「昔の親は・・・」などとは言うまい。
自分を振り返ってみても、我が家の子供は小学校に入るまでよく病気した。
毎月必ずといってよいほど小児科へ通った。「今月は無事に過ごせそうだ」と
思っていると月末になって風邪をひいたりお腹をこわしたりする弱い子供だった。
わたくしも仕事を持っていたので、夫の親に助けてはもらったけれど気の休まる
時がなかった。
いつも思っていた。どうせ誰かが病気になるのならばまず第1は夫。
彼は医者に行って寝ていれば治る。次はわたくし。子供の世話は困るけれど子供が
病気になるよりはよい。息子が鼻を詰まらせて苦しそうにしているのも、お腹が悪くて
ミルクを飲まないのも辛くてみていられない。
子供は幼稚園の最後にしょう紅熱まで拾ってきた。往診してもらうのだけれど
心配で寝られなかった。
親ってどこでもそういうものだと思ってた。
子供に暴力を振るう親なんて親ではない。