井上ひさしの故郷山形にある「夢」の劇場が窮地に
陥っていると昨日の夕刊が報じた。
「シベールアリーナ」と言うのだそうだ。
井上ひさしかぁ・・・というのが最初の感慨であった。
我が家の書棚にあるのは「吉里吉里人」「私家版
日本語文法」だけだと思う。
「日本語文法」の方は面白かったけれど
「吉里吉里人」は分厚くて細かい字がびっしりと
並んでいてもう絶対に読み返す気持ちには
ならない。
「世界標準の劇場」と彼自身が構想を描いた劇場
で著名人たちが舞台に立ったということだけれど
才能豊かな劇作家とはいえやはり彼の時代は
過ぎたのだと思う。
スポンサー募集をしていてもなかなか現れない様である。
大都会ならまだしも山県市郊外の地まで訪れる人も
今はもう少ないのであろう。
時代は無情にも移っていく。
もしかしたら「井上ひさし」の名前すら知らない人が
多くなっているのかもしれない。