「時により すぐれば 民の嘆きなり
八大龍王 雨止め給へ」(源実朝)
建暦元年7月 洪水天に漫り 土民愁嘆
せむことを思ひて・・・・・
雨が降る。今日も降ってる。
予報ではこの先1週間お日様の出番なし。
この季節毎年この歌が頭に浮かび、多分毎年取り上げている。
球磨川(熊本)は富士川、最上川とともに日本三大急流である。
その球磨川が溢れだし人吉市など沿岸の街を水浸しにした。
1965年7月にもあった洪水の規模をはるかに上回り、
記録に残る災害では最大級だという。
平素の球磨川は急流とはいってももっとゆったり流れて
いるのだろう。
最上川で船下りをしたことがあるけれど保津峡、瀞峡
下りなどに比べて川の流れはゆったりしていた。
でも、「五月雨を集めて早し最上川」と芭蕉が詠んだよう
に雨季の大河は様変わりするのだと思う。
線状降水帯ということばをここ3年ほど前からよく聞くよう
になった。
雨が同じところに居座る。
どっかへ飛んで行ってほしい。
惨状には目を覆いたくなる。
どうか力があるのなら 八大竜王よ!