花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「マドンナ・ヴェルデ」 海堂 尊

2010-03-22 23:42:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ



ジーンワルツの裏舞台・・・あの一連の出来事を、クールウィッチの母・・・娘の子供を代理出産する事になった「みどり」の視点でつづられた物語。

壮大な海堂ワールドのピースがまたひとつ埋まったと言う感じか。で・・・結末がわかってる物語ゆえに、関係者たちのそれぞれのドラマやら葛藤やら愛やら・・・そういう物が中心になるわけだけど・・・ぐいぐいと来ます。んで、ちゃんと畳み掛けの爽快感も残っており・・・ああそう言う事だったのか的な納得感もあり・・・良かったです。さすがですね。でも事前にジーンワルツと・・・できれば医学のたまごは読んでおいたほうが良い。逆に今から医学のたまご読み返すとまた違った角度で読めそうな・・・

面白かったです。

ジーンワルツの感想
http://moon.ap.teacup.com/hanao/1299.html

医学のたまごの感想
http://moon.ap.teacup.com/hanao/1219.html

「真綿荘の住人たち」 島本 理生

2010-03-22 17:56:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ


高校を卒業して、大学へ通うためスケベ心に胸を膨らませ北海道から上京してきた大和葉介。東京での生活は遠い親戚がやってる下宿=真綿荘にて始まる。そこには大家を含めて女性3名、男性1名の先住民・・・いろんなトラウマやら歴史を抱えた先人たちと無邪気な大和の生活が・・・ってちょっと違うな・・・真綿荘で暮らすそれぞれの恋愛事情の連作短編集です。


おっさんが読むべき小説であるかどうかはともかく・・・面白かったな・・・どろどろはあってもなんか温かくアットホーム・・・なのか?偉くみんな良い奴らで、どこか不器用と言う定番感もむしろプラスで・・・何言ってるか自分でも良くわからないのでこの辺で・・・

面白かったです。