花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「競争の番人」 新川 帆立

2024-06-02 21:29:10 | 活字もすっげえたまには読むぞ

 

警察学校に通っていたが、母のヒステリーに負け方向転換し・・・公正取引委員会に勤務する若手審査官、白熊楓=ノンキャリ。談合を役所側でかかわっていた男性が、取り調べの後自殺してしまい心を痛めて・・・そしてグループを異動に。そこに同期"らしい"、エリートキャリアの「天才」としての有名人=小勝負勉も配属されてくると知る。ドライで合理的もはや変人な小勝負とコンビを組むことになり、考え方や持って生まれたものの違いにイラつきながらも調査にあたったのは・・・栃木県のホテルのウェディング案件の談合事案。しかし、その中心人物が曲者で公取の面々はむしろ振り回せれてしまい・・・多忙な中婚約をしていた彼氏とも不穏な事になったり・・・あれやこれや色々トラブルや裏切りが起こってなんか大変???・・・と言う感じで良いでしょうか?

 

あちらのシリーズの剣持麗子とは対照的な、人の心に寄り添おうとするが故の不器用&失敗続きの主人公です。組み合わせとしてのぶっきらぼう系天才の小勝負とのコンビへと言うのも王道ですね。脇とはいえ、母のキャラとの組み合わせもしかり。見守る系の元上司も王道ですね。うん、王道配置。と言う事で、王道なので安心して読めます。なのでストーリーくみ上げの仕掛けが勝負と言った感じになりますが、そこがまたきっちり丁度よく積み上げられてて、あとから分かる伏線の回収まで丁寧に積み上げられてたように思います。続編も購入済みなのでそちらへ進みます。

 

面白かったです。

 

 



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