誕生日の日、来た軽井沢の別荘で母と大好きだった管理人のおばさんは殺人鬼に殺される。一人逃げた7歳の葵は殺人鬼に捕まるが途中で捨てられ・・・山で暮らす老人に拾われる。その10年後、「鬼退治」をするために山で力を付けた少女は、素性を替えて老人の死と同時に山を下り・・・そんなお話。
この人こう言うテーストの作品も書くんだな・・・息をつかせぬ展開と言う奴ですね。サスペンスでミステリィで、登場人物達の様々な人生の葛藤もそれぞれ描かれいくつもの人生劇場が交錯して、それでもひときわ鋭く生きる主人公の物語は読者へのタイムリーな情報提供が、なんとも絶妙でガンガン読める。自分結構結末が見えない長い話だと面白い小説でも先に最後の方チラッと見ちゃったりするんだけど(笑)、これはそれをさせない威力があった・・・のか?最後の最後までしっかり楽しめました。
非常に面白かったです。
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