浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

我れ食べず人に施す母の愛
幼き我に布施教えらる

「御垂訓」

2021-08-04 00:15:46 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
  恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より

            第五章 心の曇りをとるための反省


先の続き・・・

実際、自らの心の中を見つめ、
奥の方にまでしまいこまれている心の重荷を整理し、
取り除いていったなら、
必ず心は本来の軽さと明るさをとり戻さずにはおれません。
なぜならば、本来は心というものはなんの塵も埃もない
光り輝く存在だからです。

だから、もし今目を閉じてご自分の心をよく見つめた時に、
不満や悲しみや苛々や不安や怒りなどがあれば、
それは本来の心ではないということです。
むしろ、そういうものは、心の上をよぎっていく想念です。

ちょうど、広大な空を流れていく雲のごときものです。
雲がよぎることによって空そのものは少しも乱れるものでも、
変わるものでもありません。
やがて時間とともに、暗雲は流れ去り、
再び広大な空が姿を見せ始めるでしょう。
心に何かのひっかかりや解決していない事柄や
心配の種などがあったら、
即刻とは言わないまでも、せめてその一日が終わる頃に反省をして、
すっかり取り除いておくことです。



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