恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
子供の問題はまず親の反省から
先の続き・・・
しかし、これは反省をさせてもらうことのよってしかできないことです。
無自覚にいつもどおりに考え行動することを、
ちょっとスットプしてみるのです。
いったん反省に入り、相手の立場に立ってみると、
改めて相手の置かれた状況、
気持ちや心遣いがわかっていきます。
それと同時に、自分自身のそれまでの自己中心性に
はじめて気付かされます。
たとえば、思いやりが足りなかった自分。
自分さえよければいいとか、自分のことで精一杯、
忙しく人のことなんかかまっていられないというのを
正当化していた自分。
自分にとって嫌なことをすべて相手の欠点と
決めてかかっていた自分。
相手に対するマイナスイメージを
固定したままずっと変えないで、
歩み寄ることもしなかった自分。
自分が正しいと信じたこと以外には耳も貸さぬ頑迷な自分。
こうした自分というものに気づきます。
ここでまた反省が深まり、「自分がわるかった。
もう今までの自分を捨てて、新しい自分に生まれ変わろう」と、
悔い改めの心が育ってきます。
反省するごとに、これまで気付いていなかった
部分に光が当てられ、
この領域がどんどん拡大していき、
また深さも深まっていきます。