恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第六章 人類滅亡を救う奇跡と癒しの秘密
心の教えを正しく行うと証がついて回る
月山ハイウェイの幽霊をお救いする
山形県の酒田市にお話に行った時のことですが、
月山ハイウェイに何度も事故が起きる魔の場所というのがあり、
そこを通りかかることになりました。
酒田でのお話が終わり、山形市に送ってもらう途中のことです。
Yさんが、「先生、もうちょっと先に行ったら、恐ろしい所があるんです」と
おっしゃるので、説明を聞かせてもらうと、そこに来たら車が吸い寄せられ、
ハンドルがきかなくなるとのことでした。
道路のわきに平地があって、その向こうは断崖絶壁なのです。
平地の奥に大きな柳の木があってしなだれかかり、その柳の下には昼もなお
薄暗い祠がまつってあって、たくさんの石碑があります。
つまり、舞台効果満点の場所でした。
相次ぐ自動車事故は幽霊の仕業であると、
もっぱら地元の人たちの間で評判になっていました。
浮かばれない霊が車を吸い寄せるのでしょう。
事故を見た人が警察に通報すると、
警察の方は「ああ、また幽霊にやられたなあ」と言うくらい有名な場所でした。
「じゃあ、そこに車をとめてください」と言いますと、「ええっ!? あんな
恐ろしい所に車をとめるのですかぁ」という声が返ってきました。
が、とにかくそこに車を止めてもらって、そこで迷っている霊の方々に呼びかけ、
その場で説法によりお救いしました。
それ以後、いっさい事故は起きていないそうです。
なぜわかるのかというと、実はこれには後日譚があります。
その場所を案内してくださったYさんは、それ以後、
私が酒田に寄せってもらう度に、
私の到着の前日までには必ず警察に行って、「去年の何月何日から
今日までにここで事故は起きていますか」確認をとられるのだそうです。
すると、いつ聞いても、あれ以来、
一件も事故は起きていないとのことだったのです。
警察の方も不審そうな顔をされ、
「なんでそんなことを聞きにくるんですか」と
尋ねたそうです。
すると、「いや、実は迷っている霊を救ってもらったんですよ」とYさんが
答えられ、警察の方もびっくりして、「へぇー、日本にそんな偉い人、
いるんですか。どこの方ですか」と聞かれて、私の名前を言うと、
警察手帳に記入されていたそうです。
わるいことはできません。
自らの使命を悟った時、その使命を果たすだけです。
実は迷っている方をお救いすることは、
この世に生きていらっしゃる方々をお救いすることでもあります。
放置しておいたなら、続出するだろう事故の犠牲者の方々もお救いできるのは
極めてありがたいことです。