恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第六章 人類滅亡を救う奇跡と癒しの秘密
心の教えを正しく行うと証がついて回る
人々の喜びを我が喜びとする
神界や天上界の時間は短いというのは、この世の苦しみがないからです。
苦痛を感じていれば、時間は自ずと長く感じられます。
この地上の三次元から次元が上昇するにつれて、
ちょうど富士宮の裾野からだんだんと上に登るにしたがって、
ループ状に円周が短くなっていくように、
時間は早く過ぎるようになっていきます。
それは、楽しい時に経過が早く感ぜられるようなものです。
私は朝起きてから一日が終わるまで、
喜びの中で過ごさせていただいていますから、
あっという間に一日が終わりを迎え、
気付いたら「もう寝る時間になってしまったか」という具合いの毎日です。
そして、休ませていただいたら、昼間の苦しみがないので夢を見ることもなく、
「ああ、もう朝か」という感じで朝を迎えます。
夜が明けたと思ったら、すぐに日が暮れてしまいます。
朝に感謝、夕に感謝、感謝の中に明け暮れています。
こんな調子で行けば、人生もじきに終わるなと思ってしまいます。
人間として生まれさせていただき、人様に法のお話を聞いていただき、
そして病を癒させていただく。
人々の喜びを我が喜びとすることができる。
肉体の喜びと心の喜びをいただける。
これはもう最高の喜びをいただいたと思っています。
「ありがたや、もったいなや」いつも口からこぼれます。
世の中に偉いと言われる方々はたくさんおられますが、
私のような喜びをいただいている方は世の中に何人いるかと思うと、
つくづく幸せだなあ、もったいないなあと思います。
ある時、朝の目覚めとともにつくづくこの有り難さを
感じさせてもらったことがありました。
もうだいぶ以前に、お話をさせていただいた折に、
自分の現在の境遇を花にたとえれば、
たいした花ではないかもしれないが私なりに満開ですと言って、
「満開や春の嵐に散る桜 我も散りたし朽ち果てぬまに」という歌をよみました。
この時、多くの方々が、先生まだ散らないでください、散らないでくださいと
泣きながら訴えられました。
もっとも、私たちは好きな時にあの世に帰るわけにもまいりません。
神の御心におまかせするのが最もいいのは言うまでもありません。