恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第六章 人類滅亡を救う奇跡と癒しの秘密
心の教えを正しく行うと証がついて回る
個我の力ではない癒しのパワー
体中に癌が出る多様性の癌という病気に罹った方がいらっしゃいました。
七月の終わりにもう盆までは命は持たないだろうと診断され、
体力がなくなり電灯を見る気力もなかったそうです。
その方の主治医は私の縁ある方の息子さんでした。
お医者さんのお母さんは癌の方が息子の友人でしたから、
かわいそうに思い、当方に見えて、
彼に飲ませるお水に光を入れてくださいと言われました。
そこで、水に対して祈りました。
「水は命の親様です。この水を通して命をお与えください」と。
その水を運んでくださり、
飲ませているうちに癌がすっかり消えてしまったということです。
その方はある新興宗教系の大学を出られ、
宗教団体の幹部だったそうです。
他の信仰には耳を貸さず、
私とはまったく会う機会もなかった方です。
水も飲めなかったのが、
一週間もしたらコーヒーが飲めるようになり、
食事を受け付けるようになったそうです。
九月に退院し、十月から職場復帰され、
年末には死にかけていたはずの方が
全快して島根の銘酒を三本下げて、
そのお医者さんのお母さんのお宅に御礼に
訪れたそうです。
そのうち一本をいただきました。
こういう話をしていると、
自慢話しばかりだと言われる方もあると思います。
ただ神が現わしてくださる御業を神の子として
述べ伝えさせていただいてるだけのことです。
神はこのようなお力をお持ちです、
このようなお力をお現わしです、
ということをお伝えしているだけなのです。
「神が病気を癒し給い、
医者がその手柄を横取りする」という言葉もあります。
お医者さんといえども、
ただ自然治癒能力のお手伝いをしているだけです。
それを「わしが治してやった。わしが治してやった」と
思っていると、いつの日か必ずその業を受けます。
相手の業を自分が受けてしまいます。
すべての癒しというのは、私たち以外の力により、
その御業がなされていると
いうことをしることが大切です。
今から二十五年ほど前のことです。
私の身の上にいろいろと不思議な事が起きておりました。
「人さんに助かってほしい。人さんを助けさしてほしい」と
私はよく思いました。
しかし「人を助けて我が地獄」ということはよくあります。
拝み屋さんにしても、不思議な癒しをされる人でも、
あるいは霊的に治す人でも、
相手の病を治すけれど、自分が人々の業を
受けて苦しむ方がたくさんいます。
或る時、私より背の高い立派な紳士が現れて、
「もう生きる希望もありません。
仕事する気力もありません。もう死にたいんです」と言われます。
「ああ、そんなものは心の病気です。
心を学んで心を正しなさい」と言いますと、
「いやあ、実は私はその専門家です」とおっしゃいました。
よく聞く話しです。
精神病院のお医者さんが心の病になるとか、
癌の専門医が癌に倒れるとか、よく聞く話しです。