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◆恩師の書「光」
恩師のご著書「思いの中に生きる」より
先の続き・・・
何事も 父母の心の安かれと 祈りつ我は 事を行う
それでも母親は母親ですね。
もう八十を過ぎておられまして、
お父さんの看病を三年程してくださいました。
お父さんが無事にあの世に帰られましたら、
もうすることが無くなりましたから、
おこたに入って背を丸めて、
「早うお迎え欲しい。早うお迎え欲しい」と、
口癖のように言っておられました。
今から十二、三年前です。
私の家内が亡くなりまして、或る時、
田舎の兄さんに車に乗せてもらって
訪ねてくれたのです。
私はもう全く食うや食うわずで、
家内が二人の子をのこして
突然あの世に帰りましたから、
まあ下手な御飯を一生懸命炊くのですが、
炊いたことがないから
うまくいきません。
おかずも買いに行ったことがないけれど、
買いに行って下手な料理をして、
子供たちに食べさせて、まあまあ食うや
食わずの生活をしていたのです。