実は『“ストレスに負けない人”の習慣、ぜんぶ集めました。』を買う前に読みかけてたのが『“いい人”をやめて自分に“ありがとう”を唱えると、きっと楽に生きられる』という単行本。
結局のところ「ストレスに強い人」の特長を一言で表わせば、「他人にどう思われようが気にしない人」ですよね。それはもう、私だってとっくの昔に分かってる。そうなりたいと常々思ってるけど、なれない。
私は「いい人」です。常に「いい人」であろうとしてしまう。それがストレスの大元になってるのも分かってる。
だから「いい人」をやめられる方法があるなら是非知りたい!と思って購入したんだけど、それが「自分に“ありがとう”を唱える習慣を持つ」という、ちょっとスピリチュアル寄りの内容だった。(実際、著者はヒーリングセラピストの女性です)
私は男にしてはスピリチュアルに理解がある方だと自負してるけど、それでも自分で「ハリソン君、ありがとう」って声に出して唱えるのは、さすがに恥ずかしい。男って生きものは女性よりもナルシストだし、頭が固いからどうしても理屈を求めてしまう。それで途中で『ストレスに負けない人の習慣〜』に乗り換えたワケです。
母がショートステイから入所になって、土日も施設で面倒をみてもらえるようになりました。家族4人で暮らしてた家がついに私1人きりになって、寂しい気持ちは当然あります。
が、その一方で、正直「やっと解放された!」っていう嬉しさもあったりする。「いい人」はそんな自分に罪悪感を覚えるワケです。母が衰弱してる状態だけに、よけい「俺ってヤツはどんだけ薄情なんだ」とか思っちゃう。
けど、その罪悪感って必要だろうか? そんなもん背負ったところで事実はなにも変わらない。ただ自分で自分のストレスを増やしてしまうだけの話。
親を心配する気持ちは勿論あっていい。けど、自分を責めるという思考には何の生産性も無いし、むしろ自己陶酔してるみたいな“キモさ”がある。だから周りに引かれちゃうんでしょう。
そういう悪癖を一刻も早く捨てなはれって、上記2冊の本は異口同音に(かたや神秘的な、かたや論理的な切り口で)諭してるんだろうと思います。