前回の記事で、黒くテカテカ光るプラスチック製モデルガンを眺めるのが、本当に好きでたまらない自分を発見し、呆れましたw
いつでもどこでも眺められるよう、我が家にある黒いプラ製モデルガンを片っ端から引っ張り出し、出来るだけテカテカ光らせて撮影し、ここに並べることにしました。
本格的な撮影機材は無く、電気スタンド1個と懐中電灯しか使ってないので写真としてのクオリティーは低いけど、黒くテカテカ光るモデルガンの魅力が皆さんにも伝わってくれたら幸いです。
まぁしかし、ほとんどが昭和時代の代物、それもリボルバー中心ですから、同じガンマニアでも共感してくれる方は非常にレアかも知れません。共感してくれた方は一生の友ですw
☆COLTローマンMk-III クラシック2インチ(MGC製)
☆COLTニューローマンMk-III 2インチ(MGC製)
☆COLTローマンMk-III 4インチ(MGC製)
☆COLTローマンMk-III カスタム(MGC製)
☆COLTトルーパーMk-III 4インチ(MGC製)
☆COLTパイソン357マグナム 4インチ(MGC製)
☆COLTパイソン357マグナム 2.5インチ(MGC製)
☆COLTパイソン357マグナム 6インチ(MGC製)
☆S&W M10 ミリタリー&ポリス 2インチ(コクサイ製)
☆S&W M19 コンバットマグナム 2.5インチ(コクサイ製)
☆S&W M19 コンバットマグナム 6インチ(CMC製)
☆ハイウェイパトロールマン41 3.5インチ(MGC製)
☆S&W M29 44マグナム 8-3/8インチ(コクサイ製)
☆S&W M586 357マグナム 4インチ(MGC製)
☆S&W M586 357マグナム 6インチ(マルシン製)
☆S&W M59 フレームシルバー(MGC製)
☆ベレッタM84(マルシン製)
☆そして最後は蔵出しの初公開! スタームルガー・セキュリティシックスM117 6インチ(ウェスタンアームズ製)
15年くらい前にイベントで安く入手した中古ですが、かなりの美品。画像だと他のモデルと同じABSの地肌に見えますが、実はメッキ仕上げのデラックス版。
ただし、内部メカは壊れててウンともスンとも動きませんw これはもう設計自体にムリがあったようで、このモデルの宿命です。トイガン業界じゃ特に珍しい事じゃありませんw
いにしえのABS製モデルガン、通称「MGCハイパト」の中古美品がネットオークションに出てたので、買いました。高かったですw
正式名称は「ハイウェイパトロールマン41」で、今は無きMGC社が1972年に発売した、リボルバーとしては初のプラスチック製モデルガン。
爆発的に売れたから相当な数が出回ってるんだけど、基本的には火薬でバンバン撃ちまくって楽しむ玩具なもんで、キレイな状態のまま残ってるのは希少で貴重。だから、高い。
カートリッジもこのモデル専用で流用がきかず、こうしてキレイな状態で残ってるのは銃本体よりレアかも知れません。だから、高い!w
このモデルの原型と思われるS&W M27のモデルガンがA!CTION社からもうすぐ発売されそうだから、それまで待つみたいなことを以前書きましたが、私の一番欲しいのは『太陽にほえろ!』を筆頭とする昭和アクションドラマで使われたモデルガン(MGCハイパトはまさにその代表格!)なので、これだけの美品を目の当たりにしたら買うしか無いワケです。
フロントサイトのレッドランプはもちろん、リアサイトのホワイトラインまで前オーナーが丁寧に墨入れ(しかも蛍光!)してくれてます。もちろん作動も良好で、これなら高くても文句なし!
いや、高い高いと言ってもやがて発売されるM27よりは確実に安いですから、ホントに良い買い物が出来ました。
↑以前から持ってたMGC製「ヘビーマグナム」とのツーショット。MGCハイパトのシリンダーを44マグナム仕様にリニューアルしただけのモデルゆえ、パッと見はほとんど同じですw
画像では判りにくいけど、シリンダーとカートリッジの長さが違うワケです。
本来ならグリップもハイパトと共用なんだけど、私のヘビーマグナムはコクサイ製の旧ハイパト用グリップと付け替えてあります。黒光りするヤツを付けたかったんです。
ハイパトより後発のモデルだけに、内部メカが改良されてて作動はこっちの方が優れてます。もちろん最近のモデルガンとは比較にならないけど、それでも50年近く前の製品にしちゃしっかり動いてくれます。さすがMGC!
↑こちらはハイパトと入れ代わる形で発売された、MGCの44マグナム=S&W M29の4インチ。
3.5インチのヘビーマグナムより銃身がちょっと長いだけなのに、迫力がぐんと増してます。
以前ここでご紹介したときは純正プラグリップのままだったけど、あれからパックマイヤー製のラバーグリップが無加工で付けられることを知り、衣替えしました。『あぶない刑事』シリーズの町田刑事(仲村トオル)が使ってたのと同じ仕様です。
↑しかし44マグナムと言えばやっぱり、コレが決定版! ハリー・キャラハン刑事のと同じ6.5インチです。日本では中野刑事(松田優作)や高村刑事(草刈正雄)、そして五代警部(菅原文太)らが愛用しました。
以前「ジーパン、インディ、そしてマグナム」という記事でご紹介した6インチのM29はコクサイ製でしたが、最近になってこのMGC製「HEAVY DUTY MAGNUM」シリーズの魅力に取り憑かれ、無性に6.5インチも欲しくなって木グリ付きの中古をオークションで買いました。
後から出たコクサイやタナカ・ワークス製M29の方が実銃に忠実なんだけど、プラ製モデルガンはリアルになればなるほど重量が軽くなり、それを補うために開発されたヘビーウェイト材のモデルガンは諸事情により艶消し塗装されてしまう。
ちゃんと黒くテカテカ光ってて、適度に重量もあるMGCの初期プラ製モデルガンが、私にとっては一番理想的なワケです。
マイ・フェイバリットはMGCローマンを筆頭とする「コルトMk-III」シリーズだけど、今はそれと並ぶくらい「HEAVY DUTY MAGNUM」シリーズにハマってます。ああ、ビョーキですともw
今シーズンの連ドラで最終回まで欠かさず観たのは、NHKドラマ10の『プリズム』と、日テレ土曜ドラマの『初恋の悪魔』だけでした。
どちらも初回をレビューし、欠かさず観たなら最終回もレビューするのが通例なんだけど、イマイチその意欲が湧きませんでした。
せっかく面白かったのに締めくくり方を間違え、私を大いにガッカリさせた冬シーズン月9の『ミステリと言う勿れ』みたいな例もあるけど、今回の2本は気に食わなかったワケじゃないんです。
どっちも最後までちゃんと楽しく観られたのに、なぜレビューする気になれないのか?
画像を用意したりセリフをメモしたり等、そもそもレビューを書くには色々と手間がかかって面倒くさいっていう根本的な理由があり、それを乗り越えてでも書きたくなる何か、私に動機を与えてくれる要素が見当たらなかったんですよね。
『プリズム』はとても良い作品でした。登場人物たちが互いの「違い」を深く理解し、尊重し合うことで一度は崩れた人間関係を修復し、それぞれが成長していく理想の社会、こうであって欲しいっていう願いがこめられたドラマだと、私は解釈しました。
まさに、おっしゃる通り!としか言いようが無いんですよねw パーフェクトといえばパーフェクトな内容で、私から口添えしたいことが何も浮かんで来ない。
ちょっとキレイにまとめ過ぎじゃない?っていう不満はあるけど、それだけじゃレビューを書く原動力になりません。
第1話と2話をレビューしたのは、ゲイの父親を持つヒロイン(杉咲 花)が理想的な男と出逢って恋に落ちたものの、そいつの元恋人が森山未來だった!っていう「衝撃」が私にとっては大いなる「笑撃」でw、書かずにいられなかったワケです。
それを超えるサプライズが3話以降に無かったのも、続きのレビューに繋がらなかった大きな理由。ピークが早すぎたんですよね。
とはいえ良い作品だったことは間違いなく、キャスト陣も皆さん素晴らしかった。私は特に岡田義徳さんの演技に泣かされました。
で、昨日最終回を迎えた『初恋の悪魔』です。
とにかく最後まで欠かさず観たんだから面白かった筈なのに、この作品が好き!とは決して言えない自分がいる。
ただ面白いだけじゃ好きになれない。自分の心を激しく揺さぶってくれる何かが無くちゃ! そういうのがありそうに見えて最後まで引っ張られたけど、結局なかった!っていうのが坂元裕二作品には多い気がします。
いつも此処でよく書く、作者の魂(心の叫びみたいなもの)がこもってるか否か?です。あと、自分自身と重ねられる登場人物がいるかいないか。結局、どっちも見当たりませんでした。
描かれてるのはほぼ「恋愛」と「謎解き」だけで、いずれも私は興味ないけど大多数の女性視聴者が食いつき易い、言い方は悪いけど「エサ」です。
同じ男として、それを坂元さんが「描きたい!」「描かずにいられない!」っていう衝動に駆られて書かれたとは、とても思えない。とにかく女子を泣かせて数字を稼ごうっていう、ビジネスの側面しか私には見えてこない。だから心が動かない。
満島ひかりさんの使い方にも、私はあざとさしか感じなかったなあ……わざわざ満島さんを呼ぶほどの役とは思えませんでした。田中裕子さんもしかり。
新米刑事の佐久間由衣さんも結局、シリーズ後半はほとんど何もさせてもらってない。ぜんぜん作者に愛されてない。かわいそうにぃーーっ!!(レロレロ、チュバチュバ)
『それでも、生きてゆく』や『最高の離婚』あたりは大いに心を揺さぶられたのに、やっぱり所詮は『西遊記』の人、小手先だけの作家さんなのか……
いや、坂元さんご自身が心底からやりたいことは、今のテレビ業界じゃやらせてもらえないんでしょう、きっと。
今回の『初恋の悪魔』だって、序盤はライト感覚の1話完結ミステリーだったのに、4話あたりから1つの事件(シリーズ通しての謎解き)に絞られちゃいました。本来はラスト3話ぐらいでやる予定が、視聴率が伸びないもんで前倒し「させられた」のでは?
お陰でシリーズ後半はモタついた印象が否めず、私は1話完結のまま7話ぐらいまでやって欲しかったです。残念!
あまりにもキレイにまとまり過ぎた『プリズム』と、世間のニーズに合わせて捻り出しただけ、のように私は感じた『初恋の悪魔』。今のテレビ業界を象徴するような2本でした。
それでも他の連ドラよりは頭抜けて面白かったことが、何より残念と言わざるを得ません。
密かに推してた同僚女性のAさんに無視され、推すのをやめた話を書いた記事は、またしても事務局に消されちゃいました。(ミュージシャンとサッカー選手の悪口を書いた記事も同時にw)
女尻の画像が例によって「公序良俗違反」と見なされたのは明らかだけど、ほかの記事の女尻がセーフで今回はアウトっていう、その境界線がホント分かりません。
まあ想定内だし慣れたもんだからw、別にダメージは無いんだけど、コメントを下さった方々には毎度ながら申し訳なく思ってますm(_ _)m
このブログじゃ日常茶飯事なので、コメントを書き込んでも消されちゃう可能性があることを、あらかじめ了承して頂けると助かります。
さて、その後、Aさんの無視対象から私はどうやら外されたらしく、ふつうに会話出来るようにはなりました。
が、以前に比べると明らかに壁がある。私自身がもう彼女とのコミュニケーションを求めてないから尚更です。
思えば過去にもAさんの「塩対応」期間は何度も定期的に訪れており、それが今回は特に酷かっただけのこと。そういう気まぐれにいちいち振り回されるのがもう、心底イヤになっちゃった。
冷たくされる状態がずっと続くなら「ああ、嫌われたんだな」で済む話なのに、そのうちまた元に戻るもんだから困惑しちゃう。
女性にはマンスリーデイ等の浮き沈みがあるから仕方ないって、これまで無理くり納得してきたけど、考えてみりゃ定期的に無視されるような女性は過去にいなかったワケでw
仮に生理が原因で凄くしんどいのだとしても、だからって同僚をあからさまに無視して良い理由にはならない。ある程度親しくなった相手への「甘え」だとしても限度がある。
やっぱり「無視」はいかん。それだけは絶対やっちゃいかん。イジメの常套手段にもなるくらい、相手の尊厳を踏みにじる最悪な行為だと思う。
そんなワケで、今後はAさんにどんな態度を取られようが気にしないけど、仲良くしてた頃は「やんちゃな妹」が出来たみたいでホントに楽しかったもんで、喪失感があります。
まあ、それも慣れたもんですけどね。つくづく私の人生、こんなことの繰り返し。持って生まれた才能だと思うんですよ、こういうのも。努力してどうにかなるもんじゃない。
にも関わらず、ブログ上でKT Jacksonさんと仲良くなれたのは奇跡です。ホント救いになってます。しかも、同僚とか妹とかじゃなく、チュバチュッチュしてチョメチョメしたいと心から思う女性と!
もはや私の「推し」はKTさんだけだし、これからはKTさんとの情事(妄想)だけを心の支えにして生きていく所存です。
これを世間じゃセクハラと呼ぶんだろうけど、知ったことかああぁぁーーっ!!!
伝説となった『警視庁殺人課』最終回、すなわち「レギュラー全員殉職!」を「空前絶後でしょう」って前回書きましたが、実はそれに近いことを『大空港』が先にやってるんですよね。
放映開始から1年半で既に4人のレギュラーが殉職しており、更にこの最終回で2人……いや3人? いや4人!?
ずいぶんご無沙汰のレビューなので「空港特捜部」の最終メンバーをご紹介しておきます。さて、誰が死ぬんでしょう?
特攻隊の生き残りで独身を通してる「チーフ」こと加賀警視(鶴田浩二)。
「長さん」あるいは「薮さん」と呼ばれるナンバー2の薮下警部(田中邦衛)と、通信担当の海原刑事(高岡健二)、そして「バクダン」こと菊地刑事(黒沢年男)。
名射撃手の立野刑事(岡本富士太)と、最後の新加入メンバー「バッタ」こと紺野刑事(三浦浩一)。
そしてチーフにホの字の元SP「シスター」こと水島刑事(石川さゆり)。きゃわゆぅ〜い!
☆第77話&78話『空港特捜部よ・永遠に!』
(1980.3.17&3.24.OA/脚本=村尾 昭/監督=長谷和夫)
成田空港で、沖縄に送られる予定だった「戦没者合同慰霊塔」の建設資金6億円が強奪されます。
そのプロジェクトの理事長=大岡(安井昌ニ)は軍隊上がりで加賀チーフとは同期の桜。良き友人でもある彼が20年がかりで集めた、血の滲むような資金が強奪されたとあって、加賀チーフは怒りに燃えます。
そして捜査線上に浮かんで来たのは空港特捜部の宿敵=国際犯罪連合!
組織名に「犯罪」の文字を入れるだけあって、とにかく悪いことがしたくて仕方ないそいつらは、大岡邸を訪れた加賀チーフをとりあえず狙撃! なんて悪いことを!
それで瀕死の重傷を負い、緊急手術を受けることになった加賀チーフ。ところが天涯孤独のチーフには輸血を頼める家族がいない!
そこで名乗りを挙げたのが、以前よりチーフにラブラブ光線を送り続けてきた、我らがアイドル=シスター刑事!
「私、カラダの血、全部チーフにあげてもいいと思ってます。チーフの為なら死んでもいいと思ってます!」
お陰で命を取り留めたチーフに、今こそチャンスとばかりにシスターは想いをぶつけます。
「好きなんです。愛してるんです!」
「何を言い出すんだ。私たちは警察官だ。しかも私は、キミの上司なんだぞ?」
「そんなこと分かってます。チーフ、警察官なら人を好きになっちゃいけないんですか? 上司だから、それは許されない事なんですか?」
「そうは言ってない。しかし……」
「正直に言って下さい。チーフの正直な気持ちを聞かせて下さい!」
もうチョメチョメするしかない状況に追い込まれ、チーフはついに本音を吐露します。
特攻隊の生き残りであるチーフは、童貞のまま死んでいった仲間たちのことが頭から離れず、自分だけイイ思いをすることがどうしても出来ないと言う。
「古いと言われるかも知れない。頑なと言われるかも知れない。だけども、私にはそういう生き方しか出来なかったんだ。これからもずっと、そうだろうと思う」
「だからどうなんですか? それが、私がチーフを愛してはいけないって事になるんですか?」
「シスター、君はまだ若い。もっと似つかわしい、立派な若者が沢山いるじゃないか」
「チーフ! はぐらかさないで下さい! 私、チーフを愛してるんです! チーフとチョメチョメしたいんです!」
「シスターがチョメチョメなどと言ってはいかん!」
「じゃあ、ズッコンバッコンしたい!」
「ズッコンバッコンもいかーんっ!!」
↑セリフが不充分だったので私が補足しておきました。しかし、さすがは演歌の女王、情熱がハンパじゃない! ズッコンバッコン!
さて、事件の経過はまどろっこしいのでサラリと流しますm(_ _)m
国際犯罪連合が強奪したのは6億円だった筈が、実際は3億しか無かった。チーフと同期の桜である大岡理事長が欲をこき、犯罪連合の仕業と見せかけて残りの3億を隠し持ってた。引っ込みがつかなくなった犯罪連合は、チーフがそれに気づく前に抹殺しようとしたワケです。
で、ここで今回1人目の殉職者が出ます。正体を見破ったバクダン刑事が大岡を拘束し、連行しようとしたところ、早く悪いことがしたい犯罪連合に襲撃され、背後から弾丸を浴びて絶命! 彼にはシスターの輸血なし!
同期の桜に裏切られ、部下の命まで奪われたチーフは、3億円の在処を白状しない大岡を靖国神社へと連れて行きます。
「大岡、この社をまともに見ろ!」
「貴様、ここまで来ても気持ちが変わらんのか? 死んでいった仲間たちに、まだツバを吐くつもりか!?」
TVドラマに靖国神社が登場するのはレアじゃないでしょうか? 鶴田浩二さんご自身がいわゆる「特攻崩れ」であることを、この番組は初回からずっとストーリーに活かして来ました。最終回はまさに、その集大成。
で、ようやく大岡が3億円の在処を白状し、空港警察が押収するんだけど、もっと悪いことがしたい犯罪連合は決して諦めません。
ヤツらがしでかした次なる悪事は、なんと、幼稚園の送迎バスをジャックし、幼い子供たちを人質に取ることだった! またかよっ!?w(こっちの方が先だけど)
「撃つなら俺を撃て!」
ここで、悪党を装って犯罪連合に潜入してた立野刑事がたまらず飛び出して、望みどおりに撃たれ、チーフの目の前で絶命! 2人目です。
まだまだ悪いことし足りない犯罪連合のリーダー(椎谷建治)は、顔色ひとつ変えずに3億円プラス追加の2億、さらに逃走用の飛行機を要求して来ます。
「貴様ら……子供を1人でも殺してみろ、世界じゅうの人間を人質に取っても、必ず貴様らを殺してやるっ!!」
いよいよ堪忍袋の緒が切れたチーフから、こっそり最後のミッションを聞かされた薮さんは、顔色を変えます。
そう、特攻です。今度こそチーフは、自分の命を捧げようとしてる。
考えてみれば昭和ドラマの殉職エピソードって、大半が自己犠牲による人命救助ですよね。それをぜんぶ特攻隊に結びつけるのは無理があるけど、今回に限っては間違いないでしょう。
で、零戦替わりの覆面パトカーにミスターが乗り込もうとしたら、助手席にチョメチョメを待つあの人が座ってました。
「シスター、何してる? 降りろ」
「イヤです。私も一緒に行きます」
「バカなこと言うんじゃない、降りろ! これは命令だ!」
「私、もう、チーフを上司だと思っていません。上司だと思っていないんです。だから……だから一緒に死なせて下さい!」
「シスター……分かった。一緒に行こう」
走り出した覆面車に、犯罪連合の悪い銃弾が雨アラレのように降り注ぎます。まさにガントレット!
たとえチョメチョメしなくても、死に向かって心が1つになったチーフとシスターは、そのとき人生最高のエクスタシーを味わったかも知れません。ズッコンバッコン!
車ごとアジトに突っ込み、シスターをバスへと走らせ、チーフは1人で悪いヤツらと撃ち合います。
後方からの援護を頼まれてた藪さんも我慢できず、口を尖らせながら突入! しかし普段はなかなか当たらない敵の銃弾が、最終回だけ次々と2人に命中します。
一方、子供たちが待つバスに突入したシスターは、至近距離から悪党どもに弾丸をぶち込んでいきます。こんなに野蛮な石川さゆりは『大空港』以外じゃ見られない! ズッコンバッコン!
そして、シスターの運転によりバスが安全地帯に避難するのを見届けたチーフは……
ここでいきなり、だだっ広い平原に舞台がワープします。バラバラに散ったはずの3人がなぜか肩を寄せ合い、満身創痍となって歩いてる。
そこに、はるか遠くから2人の若い刑事が走って来て、口々にチーフたちの名前を呼びます。
「さあ、行こう……今日も、みんなが待ってる。俺たちは、命あるかぎり、空港を守らなくちゃならん」
なんだかシュールな締め括りだし、走って来る2人の刑事が(逆光で)誰だかよく判んないもんだから、私はてっきり、死んだバクダンと立野があの世から迎えに来たのかと思っちゃいました。
だから殉職者の数を「3人?4人?」って書いたワケだけど、よーく見れば走って来る2人は海原とバッタ、つまり生き残った刑事たちみたいです。
ってことは、セリフ通り、チーフたちはまた空港に戻ってバリバリ働くのか……
いや、あるいは、死にゆくチーフが最期に見た幻覚とも解釈できます。でないと、急に平原が舞台になった理由が説明できません。(単に撮影の都合だったりしてw)
いずれにせよ、最後はみんなで華々しく散ろう!っていうコンセプトは『警視庁殺人課』と同じですよね。両方に鶴田浩二さんが出演されてるのは、決して偶然じゃないかも知れません。
『太陽にほえろ!』から始まった刑事ドラマの「殉職」ブームも、ここまで来ちゃうと飽和状態。ほんと凄い時代でした。ズッコンバッコン!