ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「一方、職場では……」

2025-02-06 21:21:29 | 日記

ちょっと前に「公私ともに大変な状況」って書きましたが、「私」は言うまでもなく母のこと。じゃあ「公」がどう大変なのかと言えば、止まらない職員流出の波による限界を超えた人手不足に加え、やはり今年も見舞われてしまったクラスター。

コロナでもインフルエンザでもなく、肺炎を引き起こすタチの悪い風邪が利用者さんたちの間で瞬く間に広がり、入院者も続出!(それで病棟が満床になったことが母の退院を早めた可能性大)

ふだん、介護施設の利用者さんたちは食堂で一斉に食事するんだけど、これだけ感染力も破壊力も強いウイルスが蔓延するとそうはいかず、各居室で個別に食べてもらわなきゃいけない。

ただでさえ介助が必要な人が多いのに、その数も倍増! 対して数が減る一方の我々職員が何室も回って介助しなくちゃならず、もちろん配膳と回収にも時間がかかるし、毎日が戦場状態。

その期間が長く(たぶん最初の発症から1ヶ月は経ってる)、ゴールが見えないどころか状況は悪化する一方!

我々職員も大変だけど、居室にずっと籠もらされてる利用者さんたちがどんどん鬱状態になってるのも心配。



そんな中で私自身もフィジカルの限界を感じてます。ブログにはメンタル面のことばかり書いて来たけど、年齢のせいか筋力と持久力の衰えが著しく、腹いっぱい(甘いものも)食べてるのに体重が増えない。

「公私ともに」に加えて「心身ともに」大変な状況でもあり、ホントそのうち倒れるんじゃないかと思うけど、まぁこうしてブログを書けてる内は大丈夫でしょう。

とにかく睡眠をちゃんと取らなきゃいけないから、テレビっ子だった私が(ニュースや刑事ドラマの新作をチェックする以外)ほとんどテレビを観なくなってます。

おっと、いけない。さっさと風呂に入って寝なきゃヤバイので、中途半端ですがもう切り上げます。✋

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「退院はするけれど……」

2025-02-05 20:30:10 | 日記

母の容態がもう退院できるレベルまで回復し、来週、施設に戻る予定です。

と言っても寝たきりには変わりないし、病院のドクターも施設のナースもケアマネも、みんな口を揃えて「同じことの繰り返しになる」「そのサイクルはどんどん短くなる」と言ってるから、遠からずまた究極の選択を、つまり「救急搬送するかしないか」「延命治療するかしないか」の答えを迫られる事になるんでしょう。

母が(全介助が必要とはいえ)少しでも食事を採るようになったのは、本能的にせよ生きる意志があるって事だから、再び危機に見舞われたらやっぱり救急車を呼ぶべきなのか?

だけど母はすでに老衰が進んでるんだから、自然の摂理に従ってそのまま施設で看取るべきなのか?

大抵の人は、愛情とか寂しさとか、罪悪感とか世間体で前者を選ぶでしょう(1ヶ月前の私もそうだった)けど、今はもう自然に任せるしかないと思ってます。以前からそういう主義だった筈なのに、いざ事が起きると鬼になりきれない。

でも点滴治療を続けるか否かの決断を迫られたとき、私は罪悪感を一生背負う覚悟を決めたんです。



どっちの道が正しいのか、それは誰にも分からない。どっちを選んだとて残酷です。

そんな状況の中、居間の押し入れにあったエッセイ本『夫の後始末』を見つけた事には大きな意味を感じます。小説家でカトリック教徒でもある著者は、こんなふうに書いておられました。

「ぜんぶ神が決めた事だと思えばラクに生きられる。」

何もかも全部ひとりで背負わなくていいっていう結論に「導かれた」としか思えません。自分で買った本ならともかく、母がずいぶん前に買った本なんです。

それでも、目の前で母親が苦悶する姿を見るのは本当にキツい。もし再びそんな状態になったとき「救急車はもう結構です」って言える勇気が、果たして自分にあるのかどうかやっぱり分からない。

だから、どうか穏やかに、眠るように。きのう病室を訪れたとき、母が久々に穏やかな顔で寝てて救われた気がしました。

神様、本当にお願いします。親子ともども、もう充分に苦しみました。せめて今後は、どうか穏やかに。

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『アイシー/瞬間記憶捜査・柊班』2025

2025-02-04 21:28:47 | 刑事ドラマ HISTORY

2025年冬シーズン、中居くん問題で大炎上中のフジテレビ系列「火曜9時」枠でスタートした、脚本=高橋悠也、演出=佐藤祐市、制作=共同テレビ&フジテレビによるオリジナル企画の刑事ドラマ。

その大きな瞳で見たものを瞬間的に記憶し、半永久的に忘れない特殊能力“カメラアイ”を持つ女性刑事が、それを活かして難事件を解決しつつ、それゆえにトラウマに苦しむ姿が描かれます。


警視庁捜査一課第3強行犯第1係「柊班」で主任を務める主人公=柊氷月(ひいらぎ ひづき)に扮するのは、『BORDER/警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(’14)、『ON/異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(’16)、『未解決の女/警視庁文書捜査官』(’18) 等でこのブログにおける登場頻度も高い、波瑠。


柊を補佐しつつ後輩たちをまとめる副主任=土屋巡査部長に、連ドラにおける刑事役は珍しい(セミレギュラーだった『アノニマス/警視庁“指殺人”対策室』ぐらいしか見当たらない)、山本耕史。


柊班の刑事たちに森本慎太郎、倉悠貴、柏木悠。


柊班をやたら目の敵にする捜査一課の刑事たちに新納慎也と植木祥平が扮するほか、係長に菅原大吉、課長に石黒賢、管理官に井上康、所轄署の刑事にえなりかずき、そして柊と同居してる妹=陽菜(ひな)に加藤菜津、といったレギュラーキャスト陣。



特殊能力で事件を解決する女性刑事、実は彼女を監視する密命を帯びた相棒刑事、彼女を慕う若手刑事、彼女を目の敵にするエリートたち、そして同居する妹など、’90年代後半あたりで確立された「レシピ」が今だに平然と使われてる事実に唖然とします。

旧態依然! まさに今、そういう姿勢がフジテレビを……というよりテレビ業界を自滅に追いやってるんじゃないの?って言いたくなります。

もう、ずっとずっと前から、同じ苦言を何度も何度も書いて来ました。現場のクリエイターたちは斬新なものを創りたいに決まってるのに、各局(あるいは各スポンサー)のトップに居座る爺さんたちが、保身の為にそれを許さない。あのジャニーズ王国崩壊の衝撃すらまったく教訓になってない!

お陰でレビューに熱をこめなくて済むから助かるんだけど、過酷な労働環境下で踏ん張ってる現場スタッフの人たちがとにかく不憫でなりません。

思えば映像業界→運送業界→介護業界と、私の職歴も過酷極まりないものばかり。だから会議室の連中が大嫌いだし、ラクして儲けようとして詐欺に引っかかる人にも同情出来ないんですよ。なんの話や。

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『秘密/THE TOP SECRET』2025

2025-02-01 21:41:28 | 刑事ドラマ HISTORY

2025年冬シーズン、中居くん問題で激震中のフジテレビ系列「月曜22時枠」でスタートした、関西テレビ制作によるSFサスペンスドラマ。原作は清水玲子さんによる人気コミックで、すでにアニメ化、ゲーム化、実写映画化もされてます。

科学警察研究所に新設された極秘部署=法医第九研究室(通称 “第九”)が、重大事件における被害者や犯人が死亡した際、その脳をMRIスキャナーにかけて生前の記憶を映像化する「MRI捜査」によって真相を究明するという、かなりムチャな設定。

なれど、それくらい“攻めた”内容じゃないと若い視聴者はもう刑事物なんか観ないでしょうから、私はとりあえず歓迎します。小栗旬が幽霊と対話できちゃう刑事を演じた、同じカンテレ制作による『BORDER/警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(’14) も面白かったし!

かったるい捜査過程や謎解きをすっ飛ばし、真犯人をすぐに明かしちゃうスピード感、しかしトーンはかなり暗い世界観も『BORDER』とよく似てる。

映像化された死者の記憶があまりに鮮明すぎる(フツーに主観で撮ったビデオを再生してるだけにしか見えない)のはどうよ?って思ったけど、そういや『BORDER』に出てくる幽霊もフツーに人間でしたw 加工するとかえって嘘臭くなると判断したんでしょう。


若くして「第九」を創設した超エリートであり、国益に関わる重要人物の記憶すなわちトップ・シークレットを知りすぎてる為、常にその「脳」が狙われてる主人公= 薪 剛(まき つよし)室長に扮するは、板垣李光人。

小柄で童顔ゆえ少年にしか見えないけど、原作からしてそういう設定なんだそうで、実写映画版(’16)の生田斗真よりイメージは近いんでしょう。


薪の大学時代からの親友にして「第九」の副室長だけど殉職する予定の鈴木克洋と、そのあと配属されるらしい実直な新米捜査官=青木一行の2役に挑戦する、中島裕翔。映画版では岡田将生と松坂桃李が別個に演じました。


そして鈴木の婚約者にして法医第一研究所の敏腕監察医=三好雪子に、門脇 麦(映画版は栗山千明)。彼女もまた大学時代から薪と親しく、ドラマ版では三角関係を匂わせてます。


ほか、捜査員たちに高橋努、眞島秀和、濱津隆之、阿佐辰美、宇野穂香、森田想、梅舟惟永、近藤頌利、渕野右登、貝沼清孝。


第九のMRI捜査技術を開発した脳科学の権威=貝沼教授に國村隼、雪子の解剖助手「スガちゃん」こと菅井に鳴海唯、警察庁長官に利重剛、警視総監に大河内浩、科捜研の所長に池田鉄洋、といったレギュラーキャスト陣。



セクシーショットはヒロインの門脇麦さんです。

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