1982年に日本テレビ系列の2時間スペシャル「木曜ゴールデンドラマ」枠で放映された、オカルト仕立てのサスペンスドラマ。
テレ朝「土曜ワイド劇場」のヒットにより巻き起こった2時間サスペンスのブームを受け、日テレが「火曜サスペンス劇場」よりも1年先にスタートさせたのが、この「木曜ゴールデンドラマ」。
’91年まで続いた割に「土ワイ」や「火サス」と比べてマイナーな印象があるけど、水谷豊、松坂慶子、千葉真一、中村雅俊、丹波哲郎、三國連太郎、大原麗子etc…と錚々たる俳優たちが主演を務めており、少なくとも今回ご紹介する『夜の恐怖病棟』はフィルム作品だし、VTR制作の「火サス」より気合が入ってる感じがします。
『雪国』みたいな文芸作品や青春物、人情物、災害パニック物などジャンルも多岐にわたってるし、それより何より、おっぱいが当たり前のように出てくるのが素晴らし過ぎます。
いつぞや書いた「若き原田美枝子さんがテレビの2時間ドラマで普通におっぱいを見せてた」作品もたぶん、この枠で’82年に放映された『性的犯罪』じゃなかろうかと思います。
そして同じ’82年放映の『夜の恐怖病棟』でおっぱいを見せてくれるのは、’80年に『太陽にほえろ!』#415(ドック登場編)に日立絵里子名義でゲスト出演されてた、中村れい子さん。
そしてもう1人、ナース主任役の飛鳥裕子さんも豪快におっぱいを見せてくれます。
乳首が見えないのは(変態揃いのブログ事務局に)記事を消されないよう私が必死こいて隠してるからで、実際は丸出しです。
近年、テレビ番組でも多様性が認められるようになったのは素晴らしい事だけど、そのクセおっぱいやパンティーが封印されたのは地獄としか言いようありません。我々世代がみんな口癖みたいに「あの頃は良かった」とぼやく理由は、それに尽きます。
いやホント、たまたまテレビをつけたらおっぱいが出てきた!パンチラを目撃した!っていう成功体験は何にも代えがたい。あんな幸せを味わえない今の若い連中が気の毒でなりません。
ほか、松本留美、鈴鹿景子、藤山律子、榊ひろみ、大竹あかね、清嶋智子、斉藤浩子、榊原久美子、島村美妃、平川弘美etc…といった女優陣が脇を固めてます。刑事ドラマや特撮ドラマでお馴染みの方が多い!
内容は、総合病院「菊見坂病院」で新任ナースの水谷陽子(中村れい子)が幽霊などの不気味な幻覚に悩まされるっていう、前述の通りオカルト仕立てなんだけど……
実は失踪した陽子の姉=悦子もこの病院のナースで、院長と愛人関係にあった。前・副院長も悦子と同時に失踪しており、二人は院長に背いて駆け落ちしたんだろうって結論にされたけど、本当にそうなのか? 姉がそんなことする筈がないと信じる陽子は、真相を調べるために此処のナースになったのでした。
陽子が見た幻覚は幽霊というより、恐らく次期院長の座を狙う跡目争いに巻き込まれ、前副院長と共に殺されたであろう姉からのメッセージ。だけどそんな話が信じてもらえる筈もなく、彼女はガイキチ扱いされたりしちゃう。
そんな四面楚歌な状況の中でただひとり味方になってくれるのが、直属の上司にあたるイケメン外科医=近藤正臣さん。
引退が迫る院長役には、梅野泰靖さん。
そして次期院長の座を狙ってますと顔に書いてある内科医に、そんな役を演じる為にだけこの世に生まれた石橋蓮司さん。
もちろん真犯人の正体はセオリー通り。どんなに鈍い視聴者でも中盤には見当がつくだろうに、ヒロインだけが気づかず罠にはまっていく。
それがスリラーってもんでしょうけど、ちょっと彼女がアホすぎて肩入れしづらいし、ご都合主義な展開が目立つ脚本もハイクオリティーとは言い難い。
けど、いいんです。おっぱいさえ見せてくれれば! 我々が見たいのは、おっぱいなんです!
いや、もう少しお尻もちゃんと見せてくれたらパーフェクトだけど、親の目を盗みつつテレビにかじりついてた我々(昭和少年)には充分すぎるほど至福のひととき。
そしてクライマックス、正臣が正体を表してヒロイン絶体絶命!って場面でも、忘れずにおっぱいを見せてくれる中村れい子さんが本当に素晴らしい!
変態事務局に忖度して“見えない瞬間だけ”しかお見せ出来ないのがつくづく無念ですが、昭和世代の口癖がなぜ「あの頃は良かった」なのか、これで“Z世代”とやらにもよく解って頂けたかと思います。
Blu-rayとかネット配信じゃ意味がない。ようやく家庭用ビデオデッキが普及し始めようとしてたあの頃、つまりテレビがまだ「そのとき限りしか観られない」メディアだったからこそ価値がある!
ましてや2時間ドラマなんて当時は再放送の見込みすら無かったですから。それを40年以上も経った今レビューする事になるとは、長生きはしてみるもんですホントに。
そんなワケでセクシーショットは飛鳥裕子さんと中村れい子さん。お二人とも脱ぎっぷりが良すぎて隠すのに苦労しました。