ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『映像研には手を出すな!』#01~#04

2020-01-31 00:00:10 | アニメーション








 
NHK総合の日曜深夜「アニメワールド」枠で放映中の30分アニメ番組。もしかすると私が今、一番ハマってる番組はこれかも知れません。大童澄瞳さんの人気コミックをアニメ化した作品で、夏には実写映画も公開されるそうです。

☆☆☆☆
高校1年生の浅草みどり(声=伊藤沙莉)は、アニメーションは「設定が命」と力説するアニメ好き。スケッチブックにアイデアを描き貯めながら、1人では行動できないとアニメ制作への一歩を踏み出せずにいた。

そんな浅草の才能に、プロデューサー気質の同級生・金森さやか(声=田村睦心)はいち早く気づいていた。さらに、同じく同級生でカリスマ読者モデルの水崎ツバメ(声=松岡美里)が、実はアニメーター志望であることが判明。

3人は脳内にある「最強の世界」を表現すべく映像研究同好会、略して“映像研”を設立、活動を開始する。(公式ホームページより抜粋)
☆☆☆☆

アニメ制作をアニメで描く珍しい作品で、主人公たちがアニメ世界の中に入って物語や背景を構築していく、アニメならではの描き方がとても新鮮で面白いです。

彼女らが本職のアニメーターじゃなく普通の女子高生である点がミソで、かなり個性の強い三人組っていうのがまた、テレ朝の深夜ドラマ『女子高生の無駄づかい』と被ってて笑えますw

伊藤沙莉さん節が見事にハマってる主人公=浅草さんの可愛らしさもさることながら、長身でなぜかいつも歯を食いしばってて、仲間のことを「○○氏」と呼ぶ金森さんのキャラクターが最高に面白いですw

企画の立ち上げや資金調達から詳細に描かれるアニメ創りの過程は極めて現実的で、なのに映像は極めてファンタジックっていうギャップがまた、独特な世界観を生んでて一度観ればクセになります。

その面白さは文章じゃとても伝えきれないので、百聞は一見にしかず。ちょうど今週末の日曜日(2/2)午後4時15分から第1話~第4話が一挙再放送されるので、是非ご覧になってみて下さい。

アニメファンでなくても創作に興味がおありの方なら確実に楽しめるし、女子高生コメディとしても秀逸で、これは超オススメです。
 

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『ハムラアキラ/世界で最も不運な探偵』#01

2020-01-30 00:00:06 | 探偵・青春・アクションドラマ










 
主人公・葉村 晶(はむらあきら)、34歳独身。ミステリー好き。生活は質素。訳ありの転職、転居十数回…。今はミステリー専門書店MURDER BEAR BOOKSHOPのバイト兼、書店のオーナーが冗談で始めた〈白熊探偵社〉の調査員として働いている。

葉村は何かと災難に巻き込まれ、周りから『世界で最も不運な探偵』と面白がられるが、事件と対じする中で、彼女自身の人生とも対峙し、タフに、そして優しく生きていく。(公式HPより抜粋)

↑ と、いうような内容のドラマがNHK総合の金曜夜10時「ドラマ10」枠でスタートしました。若竹七海さんが20年以上に渡って描かれてきたミステリー小説「女探偵・葉村晶シリーズ」 初のテレビドラマ化です。

連ドラ初主演のシシド・カフカさんが葉村探偵に扮するほか、警視庁のエリート管理官に間宮祥太朗、所轄・影山東署の刑事に津田寛治&板橋駿谷、葉村とは旧知の仲である探偵に池田成志、MURDER BEAR BOOKSHOPオーナーに中村梅雀、常連客に松尾貴史、中村靖日、大後寿々花、といったレギュラーキャストの顔ぶれ。

ハードボイルドです。明るくはないんだけど湿ってもいない世界観がとても心地好いです。

全然オシャレじゃないし強くもない主人公が、シシド・カフカさんが演じることによってスタイリッシュに見えちゃうマジックがまた面白い。そこは松田優作さんの『探偵物語』(連ドラの方) に通ずるものがあるかも知れません。

葉村はミステリー好きだけど自ら事件に飛び込むタイプじゃなく、数ある職歴の中に探偵業が含まれてることを知ったバイト先のオーナーが、面白がって探偵社を立ち上げただけ、という設定。

言わば究極の巻き込まれキャラで、これまで職や住居を転々として来たのも、カネをたかりに来る毒姉(MEGUMI)から逃げ回ってたから。

初回は、その毒姉がセレブ女(中川知香)になりすます為に彼女を殺し、その罪を実の妹である葉村になすりつけるべく画策するという、思えば救いようなく悲惨な話なんだけど、乾いてるから重苦しくならないんですよね。

なんでそんなに乾いてるかと言えば、たぶん葉村が自分の人生を達観してるから。面白がってるとまでは言わないけど、自分の不運(というより不遇)を受け入れる覚悟をとっくに決めちゃった感じで、何があっても動じない。人間なんて所詮そんなもん、どうせ世の中は破滅ですって、まるでこのブログみたいなスタンスですw

そもそもハードボイルドとはそういうものかも知れないけど、本作は主人公がそうならざるを得ない理由をそのままストーリーに組み込んでるから、説得力があるし自然と共感できます。

これなら謎解き主体のドラマでも飽きずに楽しめるかも知れません。実の姉と対決した初回のインパクトを超えられるかどうか、しばらく観てみたいと思います。

セクシーショットは性悪女がハマりすぎのボインぼいぃぃ~んMEGUMIさんと、被害者役の中川知香さんです。
 

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『女子高生の無駄づかい』#01

2020-01-29 00:00:19 | TVドラマ全般










 
「若さ」という最大にして最強の武器を持つ存在、それが「女子高生」。刹那的なきらめきに溢れた“青春”をただただ無駄に浪費する女子高生=JKたちのハナクソレベルの日常を描く、超挑戦的コメディーが誕生!(公式ホームページより抜粋)

↑ と、いうような内容の新番組が2020年冬シーズン、テレビ朝日系列の金曜深夜「金曜ナイトドラマ」枠でスタートしました。

漫画家のビーノさんが「ニコニコ動画」への投稿から始められ、ウェブコミック配信サイトでの連載からコミックス発売、アニメ化、そして今回のドラマ化にまで辿り着いた人気作。

清々しいほどの「バカ」に岡田結実、ツッコミ系腐女子の「ヲタ」に恒松祐里、感情が死滅した「ロボ」に中村ゆりかが扮するほか、福地桃子、浅川梨奈、畑芽育、井本彩花、内藤理彩、町田啓太、大倉孝二etc…といったキャスト陣が脇を固めます。

いやぁ~ホント、実にバカげたドラマですw 数年前に同じ枠で放映された『オトナ高校』を凌駕するほどのバカっぷりで、良識派の皆さんにはソッポ向かれちゃうこと必至です。

けど、私はそういう作品が嫌いじゃないんですよね。いや、むしろ一番の好物かも知れず、下手すると今季ナンバーワン作品に選びかねない程です。連ドラのレビュアーは数多いても、これをナンバーワンにしちゃう人はまずいないでしょうw

たぶんアニメで観た方がすんなり笑える筈で、わざわざ実写化するには色々と(イメージが違うとか登場するイケメンたちが安っぽすぎるとか)リスクが多いと思うんだけど、アニメ番組と実写ドラマとじゃ視聴者層が違うだろうし、岡田結実さんはともかく恒松祐里さんや中村ゆりかさんの突き抜けたコメディー演技、特に中村さん渾身のヘン顔なんかは他作品じゃまず見られない(そういうサプライズは実写でしか味わえない)ので、やる意義は大いにあると私は思います。

ただ、この内容で60分枠はやっぱり長い。『サザエさん』的に短編の連作にはなってるけど、これといった筋がないだけに中弛みは避けられません。どうせ録画視聴だから2~3回に分けて観ればいいワケだけど、30分枠でギュッと詰まった内容なら私は確実にハマった筈で、なんだか勿体ないです。

そんなワケで皆さんには特にオススメしませんが、個人的には楽しめそうな番組で、期待してます。こういう作品がもっと評価されて、陰気なドラマばかりの現状が崩れてくれたら嬉しいんだけど、世間は相変わらずコメディに対して冷たいみたいです。

セクシーショットは、あだ名そのまんまの「マジメ」な女子高生を演じる、浅川梨奈さん。私は今まで知らなかったけど、グラビアアイドルとしてかなり名の売れた方らしく、今回の役柄とグラビアとのギャップに萌えざるを得ません。

ドラマ、映画、舞台と女優としての活躍も目覚ましく、ショートカットは本作に向けた役づくりなのかどうか分からないけど、ショートカット好きの私としては更に萌えざるを得ません。

「マジメ」は「ロボ」に憧れてる設定らしく、もし百合的な描写が見られた日には、究極に萌えざるを得ないと言わざるを得ません。
 

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『仮面ライダーキバ』#02

2020-01-28 00:00:11 | 特撮ヒーロー










 
2000年代の『仮面ライダー』シリーズと昭和のそれとの違いは数多あれど、何よりも変わったのは女性キャラクターの扱われ方かも知れません。

ライダーシリーズに限らずだけど、かつては添え物の花にすぎずヒーローの足を引っ張る存在だったヒロインたちが、今や敵怪人とタイマンで闘えるくらいに強くなってるワケです。

特に本作『仮面ライダーキバ』の主人公=紅渡(瀬戸康史)は対人恐怖症でふだんはニートみたいな生活をしており、ライダーに変身しなきゃ全く頼りにならないキャラクター。(これから経験を重ねて成長し、強くなっていくみたいだけど)

その替わりにライダー変身前のアクション場面を盛り上げてくれるのが、ファンガイア(吸血鬼)ハンターの麻生恵(柳沢なな)であり、その母親である麻生ゆり(高橋ユウ)なんですね。

1986年の世界に生きる麻生ゆりは「素晴らしき青空の会」っていう対ファンガイア組織に所属しており、生身でも吸血鬼と互角に渡り合えるほど強いんだけど、やがてその会が開発した「イクサシステム」により「仮面ライダーイクサ」に変身(他のメンバーもイクサになれるらしく、これは変身というより装着?)して闘うことになるそうです。

2008年パートに麻生ゆりは登場しない為、ハンターを引退するか亡くなるかだろうと思いますが、渡の父親である紅音也(武田航平)との恋愛模様が1986年パートの縦軸になっており、毎回やって来る怪人をライダーが倒せばいいだけだった昭和のシリーズと違って、色々やらなきゃいけないワケです。そこには勿論、イケメン目当てで番組を観るヤングママたちへの配慮もある事でしょう。

主役の紅渡=仮面ライダーキバの特長としては、まず人間とファンガイアとのハーフである(つまり麻生ゆりが母親じゃない)ことと、ベルトからロボコウモリが離脱して渡の腕を噛むと変身すること、そのロボコウモリが独立した人格を持ってて渡と会話すること、そして7種類のフォームチェンジが可能であること等が挙げられます。

現在の特撮ヒーローたちに課せられた使命は、人類を守ることよりまずオモチャを売ることですから、ゲーム性のある変身アイテムやフォームチェンジはもはや必須科目。もっと後のシリーズになると変身アイテムがカードゲーム機そのまんまだったりしますから、今の子供たちは変身アイテムに似せたオモチャじゃなくて、変身アイテムそのものを(買えば)所有できるという、思えば何とも羨ましい世代です。

セクシーショットは麻生ゆり役の高橋ユウ(当時のクレジットは高橋優)さんと、第2話ゲスト(オクトパスファンガイア役)の梅宮万紗子さん。

高橋ユウさんは以前、深夜ドラマ『のの湯』のレビューでご紹介した通り、ファッションモデル出身の女優さんで高橋メアリージュンさんの妹。連ドラは本作が初レギュラーだった模様。

梅宮万紗子さんは故・梅宮辰夫さんの姪っ子で'90年代から活動されてる女優さん。2005年の『仮面ライダー響鬼』にレギュラー出演されたほか、ドラマ、CM、映画、舞台と2018年まで幅広く活躍されてますが、'19年以降のお仕事はWikipediaに記載されてません。
 

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『仮面ライダーキバ』#01

2020-01-27 00:00:06 | 特撮ヒーロー










 
2008年1月から翌年1月まで、テレビ朝日系列・日曜朝8時からの30分枠で全48話が放映された、テレ朝&東映&ADKの制作による特撮ヒーロー番組。平成ライダーシリーズとしては9作目にあたり、原作者=石ノ森章太郎さんの生誕70周年記念作品となってます。

仮面ライダーキバに変身する内気なバイオリン職人の主人公= 紅 渡(くれないわたる)を演じたのは、今をときめく瀬戸康史くん。そしてバイオリンを習うため彼の屋敷に通う中学生=野村静香を演じたのが、当時14歳の小池里奈さんです。

これも昭和のライダーシリーズとは全く違った作風で驚きました。近年のライダーは(そしてスーパー戦隊やウルトラも)ポップ化の傾向にあると思うんだけど、この時期のライダーはもっと尖ってるというか自由というか、決して万人にはウケないであろう独創性が際立ってます。

まず、西洋の吸血鬼伝説とバイオリンをモチーフにした妙に格調高い世界観。そして何より、2008年と1986年という2つの時代を舞台に、それぞれのストーリーが同時進行していく奇抜な構成。全く予備知識を入れずにボーッと初回を観た私は、正直何が何やら解りませんでしたw

ちゃんと集中して観れば、時代が切り替わる毎に年号を示すジングルが入るし、2008年の主人公(瀬戸くん)が1986年の主人公(武田航平)の息子であり、話もちゃんと繋がってることが理解できるんだけど、まさか子供向け番組でそんな複雑なドラマを見せられるとは思わず、私は油断してたワケです。

創り手が幼年視聴者のことを無視する筈がないですから、2000年代の子供たちがそれだけ賢いというか、ゲーム等で複雑な設定に慣らされ、対応する感性が磨かれてるのかも知れません。

私が観たのは最初の4話だけで、主人公がなぜ仮面ライダーに変身できるようになったのか、その理由もいきさつも未だ語られないまま。丸1年の放映期間で少しずつ、じっくり描かれていくんだろうと思います。

そうして謎で引っ張っていく構成も現代的で、初回の冒頭数分で全部分かっちゃう昭和ライダーとはえらい違いですw そうしてくれないと昭和の子供たちはついて行けなかったワケで、少年時代の我々はほんとアホでしたよねw

ところで本作の小池里奈さんは主役の瀬戸くんにずっとくっついてる役なので、とても出番が多いです。女性の主要キャスト=柳沢ななさんと高橋ユウさんがお二人とも戦士(いずれライダーに変身する?)役なので、一般女子を代表する小池さんの役割はなかなか重要かと思います。

芦田愛菜さんや神木隆之介くんみたいな天才たちと比べちゃうと拙いかも知れないけど、若冠14歳にしてはしっかりした演技をされており、癒しパート担当として欠かせない存在。ファンは見逃すワケにいかない作品です。

そしてセクシーショットは、キバと共闘することになる吸血鬼ハンター=麻生恵を演じた柳沢ななさん、当時21歳。雑誌モデルも務めつつ2001年からテレビ、映画、舞台で活躍されてる女優さんで、1年間レギュラーを務められた『仮面ライダーキバ』は代表作と言って差し支えないと思います。

ほか、木下ほうかさん、金山一彦さん等もレギュラー出演されてます。
 

 

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