ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『グレンダイザーU』最終回

2024-10-05 23:13:17 | アニメーション

旧作『UFOロボ グレンダイザー』で私が感情移入できなかった“異星人たち(それも皇族)によるメロドラマ”がまた再現されることや、兜甲児&グレース・マリア・フリードのラブコメ要素がオミットされちゃうこと、そして初回で破壊されたマジンガーZが改修され、最終回でグレンダイザーと共闘すること等、大まかな予想はだいたい当たりました。

けれどその一方で、予想の斜め上をいく嬉しい誤算も。



それが「マジンガーX」の登場です。

マジンガーZがフリード星の技術を取り入れて大幅にパワーアップされることや、その際にメカデザインが原作マンガ版から旧アニメ版に近づくことも想定内だったけど、まさか名称まで変えてくるとは!

なにが嬉しいって、マイナーチェンジの域を絶妙に超えた新しいマジンガーのフィギュアが、我が家のコレクションに加わるのが確実になったこと。

すでにグレンダイザーUはプラモデルとアクションフィギュアが発売されており、マジンガーXもそのラインでリリースされるのは必至。たとえ番組がヒットしなくても、私みたいなコレクターが必ず食いつきますから。

“マジンガーX”っていうネーミングが格好良いかどうかはさておき、ジェットスクランダーだけでなくヒロインたち(さやか、マリア、ヒカル)の愛機=ダブルスペイザー、ドリルスペイザー、マリンスペイザーとも“合体”できる設定がまた絶妙!



そうなると各スペイザーの玩具も買わないワケにはいかず、まさに創り手の思うツボ。もちろん喜んでツボになります!



グレンダイザーは正直、どうでもいい。マジンガーXの添え物としてプラモぐらいは買うだろうけど、劇中でもあんまりカッコいいと感じなかった。操縦士=主人公のデューク・フリードがあまりに女々しくて面白味のカケラもなく、私の眼から見るとブザマでした。



スーパーロボットの魅力すなわちパイロットの魅力。ブザマな奴が動かすメカの玩具など欲しくありません。ちなみに来年還暦を迎えますが、なにか?



私にとってはマジンガーXの登場が救いになったけど、番組としては総じて面白くなかった。ヒロインの数が多いのは華やかで良いけれど、全13話じゃそれぞれの魅力が活かしきれないし。



だからフリード星側のヒロイン2人(デュークの元婚約者とその姉)にフォーカスを絞らざるを得なかったんでしょう。旧作ファンが見たいのはさやかさん、マリア、ヒカルの活躍、ラブコメ、そしてパンティーなのに!



もしシーズン2があるなら(最終回でその伏線が示されました)メロドラマよりラブコメに力を入れて欲しい。オリジナルのさらにオリジナルである東映まんがまつりの映画『宇宙円盤大戦争』が直球のメロドラマだったから、今回は仕方ないとして。



こういうのとパンチラさえあれば男は喜ぶんです。そこだけはミッドライフ・クライシスも関係ない。笑いを取ろうなんて野心は無く、本気で願ってますが、なにか?

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『UFOロボ グレンダイザー』#50

2024-07-28 11:11:43 | アニメーション

2024年7月放映スタートの新作アニメ『グレンダイザーU』は、1975年10月から‘77年2月までフジテレビ系列の日曜夜7時枠で全74話が放映された、永井豪原作&東映動画制作によるマジンガーシリーズ第3弾『UFOロボ グレンダイザー』の約50年ぶりとなるリブート作品。

そして今回レビューする旧作の第50話は、主人公=デューク・フリードのやんちゃな妹=グレース・マリア・フリードが途中加入して2話目にあたるエピソード。

マリアの投入は恐らく、本来のヒロインである牧葉ひかるがイマイチ不人気だったことを受けてのテコ入れであり、『マジンガーZ』の大ヒーローから異星人のサポート役(を通り越してコメディーリリーフ)に格下げされた兜甲児のファンに対する、せめてもの心遣いとして弓さやか(『マジンガーZ』のヒロイン)的なパートナーをあてがう意図が、制作陣にあったんじゃないかと私は勝手に思ってます。

あるいは単純にネタが尽きて来たがゆえのリニューアル(新キャラ&新メカの投入と、個人戦からチーム戦へのシフト)かも知れないけど、この第50話を観るかぎりだとマリア登場に“さやか2号”の意図が無かったとは、とても思えません。

第50話『暗殺!! 兜甲児を消せ』(1976.9.12.OA/脚本=田村多津夫/演出=大谷恒清)

なにしろ勝ち気でじゃじゃ馬で、向こう見ず、意地っ張り、そして特に好きな相手に対しては素直になれないっていうヒロイン像は、少なくともロボットアニメのジャンルだと弓さやかがパイオニア。

本来、さやかのキャラ設定は(原作でも)もうちょい淑やかだったのに、テレビ版『マジンガーZ』メインスタッフの中に無類の“じゃじゃ馬好き”がおられ、その方が手掛けた回のさやかだけ極端にエキセントリックだった。

そのインパクトがあまりに強烈で、また魅力的でもあったので『グレンダイザー』のマリアにも受け継がれ、それが後年の革命的ロボットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』における第2ヒロイン=惣流・アスカ・ラングレーの原型になったと、これも勝手な憶測だけど私は思ってます。

そもそも“第2ヒロイン”っていう存在自体が’70年代アニメじゃ画期的(おそらく史上初)だろうし、シリーズ中盤から登場する点にせよビジュアル面にせよネーミングにせよ、『エヴァ〜』の庵野秀明監督はマリアをイメージしてアスカのキャラを創ったとしか思えない。

そうさせるだけの不思議な魅力が、じゃじゃ馬ヒロインにはあるんですよね。



本エピソードでも冒頭から甲児をバイク競争に誘うやんちゃぶり。しかも、いくらアニメでもそりゃ無いやろ!と言うほかないアクロバットテクを披露!



だけどマリアには「異星人だから」っていう一応の説得力があるし、おまけに当時「UFO」と同時期に一世を風靡した「エスパー」の才能まで持ち合わせてることが後に判るので、このムチャな描写には伏線としての意味もある。むしろ彼女と互角に渡り合う兜甲児こそが地球人としてムチャすぎる。



で、ほぼ同時ながら数センチの差で甲児が先にゴール。

「いやあ、大したもんだよマリアちゃん! こいつは引き分けだな」

「いいえ、甲児の勝ちよ」

「いや、引き分けだよ」

「甲児の勝ちよ」

「引き分けだったら!」

「甲児の勝ちっ!!」

「💢💢💢💨」

「💢💢💢💨」



こんな風に「ケンカするほど仲がいい」のは昭和アニメやドラマの定番ではあったけど、甲児&マリアの場合は極端。

ちなみにずっと前にレビューした『マジンガーZ』#52にも甲児&さやかのこんなショットがありました。



そこで私は気づきました。『マジンガーZ』#52と『UFOロボ グレンダイザー』#50には、とても偶然とは思えないほど共通点が多いことに。つまり、もしかするとリメイク?



今回、地球侵略を目論むベガ星連合軍はサブタイトル通り、甲児を暗殺するための刺客(3体の美女アンドロイド)を送り込んで来るんだけど、マリアの予知能力が覚醒したお陰でひとまず難を逃れます。



いくらアンドロイド相手でも現在じゃたぶんNGなハラスメント描写で、まずは一体を破壊。

そして翌日、まだ二体の刺客に狙われてると分かっていながら、揃って向こう見ずな甲児&マリアは乗馬レースに出場。



それを心配そうに見守るデューク・フリードや牧葉ひかるたち。



ちなみにデューク・フリードの声は『宇宙戦艦ヤマト』の富山敬さん、マリアは『魔女っ子メグちゃん』の吉田理保子さん、ひかるの父親である牧葉団兵衛は『キューティーハニー』でも団兵衛だった富田耕生さん、宇宙研究所の宇門博士は伴宙太やボヤッキーの八奈見乗児さん、そして兜甲児はジャッキー・チェンの吹替でも知られる石丸博也さんと、声優陣がやたら豪華。ゲッターロボGも参戦する“東映まんがまつり”の劇場版には神谷明さんまで加わりますから。



観衆の中には敵の刺客だけでなく、『キューティーハニー』や『ゲッターロボ』等のサブキャラがなにげに紛れ込んでます。


で、レース中に再びマリアの予知能力が甲児の危機をチャッチ!

「甲児、危ない! 甲児ぃーっ!!」

全速力で走ってる馬上からマリアが決死のダイビング! 

そして愛のキックを股間に食らい、甲児が吹っ飛んだ!

常人ならそれだけで死にそうだけど、甲児は落馬した直後、鞍に仕掛けられた時限爆弾の爆風により吹っ飛んだのでした。



怒りに燃えたマリアが二体の刺客を追撃し、爆破! カッコいい! けど、彼女は馬を甲児の(茶色)に乗り換えた筈なのに、元のホワイトに配色されてる凡ミスが残念! (超過密スケジュールで創られてた昭和アニメにはよくあること)

それはともかく、お陰で甲児はこのありさま。



そして件の『マジンガーZ』#52でも、甲児はこんなことになってました。



その原因は、大喧嘩の末に甲児と絶交宣言した弓さやかが、機械獣との戦闘中にマジンガーZのヘルプ要請を拒否したから。



意識不明になってる甲児に、泣きながら唇を重ねるさやかをシルエットで描いた衝撃のキスシーンもさることながら、本エピソードが真に素晴らしいのはその後の展開。



サブタイトルは『甲児ピンチ! さやかマジンガー出動!』。そう、甲児の意識がまだ戻ってないのに機械獣が再来し、愛機=アフロダイAじゃ歯が立たないと判断したさやかは、決死の覚悟でマジンガーZに乗り込む。

ピンチヒッターとはいえヒロインに主役ロボを操縦させた作品は、たぶんこれが史上初。

最終的には、ついさっきまで死にかけてた甲児が目覚めてすぐに元気溌剌オロナミンCとなり、アフロダイAに乗って駆けつけるや“あうんの呼吸”でさやかと愛の空中大サーカス! 互いに自分の愛機(のコクピット)へ飛び込み、みごと連携プレーで機械獣をぶっ壊すのでした。

リアリティーなし! だけど、それでこそ生まれる感動が’70年代作品には確かにあった。『機動戦士ガンダム』以降、リアリティーと引き換えに失ったものも少なくないはず。



閑話休題。今回の『グレンダイザー』#50 でも重傷を負った甲児は、円盤獣の襲来により単独出動したグレンダイザーの援護を、ダブルヒロインに託します。



「甲児さんは私に頼んだのよ!」

「いいえ、私がイク!」



そう、“さやかマジンガー”と同じように、今回はマリアが甲児の愛機=ダブルスペイザーを操縦!



出撃シーンとそのBGMはロボットアニメの命。我々はそれを観て燃えるために毎週チャンネルを合わせたようなもんで、その記憶はDNAレベルで刷り込まれてますから、近年のリブート作品でも同じメロディーが出撃シーンに使われるか否かが、作品の評価を決定づけると言っても過言じゃない。

ちなみに通常は甲児がタブルスペイザー、ひかるがマリンスペイザー、マリアがドリルスペイザーを操縦し、チームプレーでグレンダイザーを援護する形態がスタンダード。



『マジンガーZ』と『グレートマジンガー』のスタッフが『鋼鉄ジーグ』へと異動し、『グレンダイザー』は『ゲッターロボ』のスタッフが引き継いだゆえ、3機編隊の描写はお手のもの。

ただしゲッターチームのパイロットは3人とも男だったのに対して、ダイザーチームの場合は2人が女性。わずか1〜2年で随分と時代が進んだ気がします。



孤立無援でさすがに苦戦するグレンダイザー=兄の危機に、甲児の友情も背負ったマリアが駆けつけ……



禁断の兄妹合体アタックにより、みごと円盤獣を撃破!



そもそも甲児を狙うよりデュークを暗殺する方が手っ取り早いやんとか、細かいツッコミを入れ始めたらキリがない。そんなの気にせず勢いで見せ切っちゃうのが昭和アニメの魅力だし、そこを楽しめるのが「オトナになった証拠」だと私は思ってます。



前回の記事に『UFOロボ グレンダイザー』は途中で観るのをやめたと書いたけど、甲児の新たな愛機=ダブルスペイザー(シリーズ前期に乗ってた自家用UFOより格段にカッコいい!)と、さやか2号とも言えるマリアが登場してからはよく観てました。

たぶん『マジンガーZ』からの古参ファンには似たような経緯を辿った人が多いはず。じゃじゃ馬ヒロインにはそれだけの吸引力があるんですよね。

さて、新作『グレンダイザーU』にこれから登場するマリアはどうなのか? すでに登場済みのさやかが少し大人びた分、マリアは変わらずじゃじゃ馬ぶりを発揮してくれると私は期待してます。(『エヴァ』ファンの皆さん、アスカ・ラングレーのパクリじゃないですよ!)

 

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『グレンダイザーU』#01~#02

2024-07-21 16:16:06 | アニメーション

永井豪原作による’70年代ロボットアニメの金字塔『マジンガーZ』『グレートマジンガー』に続くシリーズ第3弾『UFOロボ グレンダイザー』が2024年夏シーズン、GAINA制作によるリブートアニメ『グレンダイザーU』として蘇り、テレビ東京、BSテレ東、AT-X、アニマックス等で放映スタートしました。

私が異様なほどの執着を持つ『マジンガーZ』と『グレートマジンガー』に比べると『UFOロボ グレンダイザー』への思い入れは浅く、リアルタイムでの視聴も途中でやめた記憶があります。

その理由はずっと前の記事に書いた通り、シリーズ全体の主人公とも言えるマジンガーZのパイロット=兜甲児がチンケな自家用UFOにしか乗せてもらえず、よその星からやって来たグレンダイザーのパイロット=デューク・フリードの引き立て役に成り下がったことへの強い不満があったから。

あと、デューク・フリードがその名のとおり王子様キャラで、やたらメロドラマだったり悲劇を演じたりするのも私は気に食わなかった。

要するに内容がやや女の子向けにシフトしたんですね。前作『グレートマジンガー』の人気がイマイチ伸び悩んだ原因を「主人公(剣鉄也)が武骨すぎる」ゆえに「ロマンスが描きづらい」と分析した結果なのかも知れません。

だから私と同じように『マジンガーZ』と兜甲児に強い思い入れを持つファン(主に男子)は皆、同じように不満も抱いてた。

その世代が創り手側に回った近年のアニメ映画『マジンガーZ/INFINITY』における兜甲児&マジンガーZの独壇場とも言える大活躍はまさに、積年の恨み……とまでは言わないまでも雪辱を果たすべく描かれたに違いありません。



で、『INFINITY』が好評だったもんで続編も企画された(と聞いた)けどなぜか叶わず、その替わりにってワケじゃないだろうけど『グレンダイザー』がTVシリーズとしてリブートされるに至り、しかも兜甲児や弓さやか(『マジンガーZ』のヒロイン)、そして旧作には未登場だったマジンガーZも出てくると知って、私の胸はザワザワしました。

そいつは嬉しい! けど、大丈夫なのか? また王子様の引き立て役をやらされるんじゃないのか?

2020年代まで来ちゃった今、もうアニメ業界の中心にいるのは昭和世代じゃなく平成世代。マジンガーZと兜甲児に執着するオヤジの気持ちなんか知った事じゃないでしょう。

海外だとマジンガーZよりグレンダイザーの方がメジャーらしいし、少なくとも主役機を食うような活躍はまず出来ない。だからたぶん、チンケな自家用UFOをただマジンガーZに置き換えただけになる。それは覚悟しながら視聴に臨みました。



原作マンガの最初期をイメージしたマジンガーZは、顔のデザインに悪魔感があり過ぎて私の好みじゃないけれど、それでもやっぱりカッコイイし、このクラシックなスーパーロボットが最新技術のアニメで動く姿には感慨深いものがあります。



まあ予想通り初回で破壊されちゃうワケだけど、カッコイイところもしっかり見せてくれたから良しとします。

それにオープニングのタイトルバックを観たかぎり、マジンガーZが改修されてグレンダイザーと共闘する可能性も、無くは無さそう。



旧アニメでは見られなかった“夢の共演”を、旧ファンが待望してるのは創り手たちも分かってる筈だから、きっと最終回あたりでやってくれると信じたい。

兜甲児も旧作よりカッコいいキャラになってて安心しました。逆に主人公のデューク・フリードが『エヴァンゲリオン』の碇シンジみたいにメソメソしたキャラになってて、大丈夫かいな?(デュークのファンを怒らせないか?)と思いました。



旧作では兄弟みたいだったデュークと甲児の関係が、ちょっとボーイズラブを彷彿させるのは“時代”なんでしょう。あくまで彷彿に留めて頂きたいもんです。

ちなみに今回のデューク・フリードは、フリード星の王子様だったけどベガ星連合軍というバッドガイズの罠により、究極兵器たるグレンダイザーを暴走させて自ら故郷を全滅させちゃったという、旧作よりもハードな設定。同じ永井豪原作でも『マジンサーガ』や『デビルマン』に近いかも知れません。

が、私にとってデュークなんかどうでもよくて、がぜん注目せずにいられないのが、兜甲児のパートナーにして、ロボットアニメのヒロインを永遠に代表し続けるこのお方、弓さやか様!



今回は作風から見てヌードはおろかパンチラも期待できないけど、想像を遥かに超える活躍が観られそうでワクワクしてます。旧作には未登場(“東映まんがまつり”の劇場版にチラッと出ただけ)でしたから。

そして第2話の時点じゃ未登場だけど、デュークのやんちゃな妹=グレース・マリア・フリードとさやかの関係がどんな風に描かれるのか?



マリアは旧作で甲児と友達以上・恋人未満な関係でしたから、その設定を踏まえるならさやかさんと三角関係になっちゃう。

ラブコメじゃないし主役はデュークゆえ、そこはオミットされる可能性もあるけど、ファンサービスとしてスパイス程度には描いて欲しいところ。

それはともかく今のところ、さやかさんがメインヒロインで第2ヒロインがマリア、そして旧作でメインだった牧葉ヒカルが第3ヒロインになりそうな感じ。

旧作で女性ファンの不評を買ったせいか、ヒカルさんのキャラが豹変してます。



主役機=グレンダイザーのデザインはそんなに大きく変わってないけど、ロボットとしてのキャラクターが「究極兵器」と前述したように、よりデンジャラスなものとして描かれてます。『エヴァンゲリオン』に多大な影響を与えたマジンガーシリーズが、逆に影響を受けてるように世間からは見られそう。



ほか、ベガ星連合軍の“円盤獣”に加えてフリード星の女性兵士が操るスーパーロボットや、新しい女性キャラも続々登場する模様。キャラクターグッズを売らなきゃ成り立たない業界ですから。



そしてタイトルバックから察するに、さやかさんの愛機は旧作の後半で甲児が乗ってた「ダブルスペイザー」になりそう。

マリアが「ドリルスペイザー」、ヒカルが「マリンスペイザー」の操縦を担当するのは旧作と同じで、甲児はマジンガーZが復活しないかぎりはメインのスペイザー(グレンダイザーと合体するUFO)に乗るみたいです。やっぱ円盤かいっ!?

ヌードもパンチラも期待できないけど、やっぱり兜甲児&弓さやかが出てるなら観るしかないし、フィギュアも買うしかありません。そういうファンがいっぱいいるんですよホントに。

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『シン・エヴァンゲリオン』

2023-04-03 17:55:03 | アニメーション

ようやく観ました! 2021年に大ヒットを飛ばした、庵野秀明 脚本&総監督によるアニメ「エヴァンゲリオン」新劇場版シリーズの完結編です。

評判を耳にしながら劇場へは行かず、レンタルDVDで鑑賞となったのは、前作の『Q』にイマイチ乗り切れなかったから。またウジウジ悩み始めるんかい!?って、ちょっと辟易しちゃったんですね。

それが『エヴァ〜』って作品なんだと分かってはいるけど、新シリーズはまた違うのかも?って勝手に思ってたから。違うものにしたくてリメイクしたんと違うの?って。



率直な感想は、9割以上「よく解んない」でしたw けど、庵野さんの気持ちは凄くダイレクトに伝わって来ました。

私はストーリー上の「謎解き」には興味が無くて、作者が我々に伝えたいこと(つまりテーマ)に共感できたか否かを一番の評価ポイントに置いてるから、今回は大満足です。

要するに、やっぱ人は独りじゃ生きていけないって事ですよね? 面倒だし、傷つくことばかりだけど、人間は「完全」じゃないから助け合わなきゃサバイバル出来ない。

それを否定して「完全」を目指した超モラトリアムな父親が自滅していくストーリーであり、そんな父を反面教師にして大人になってく息子の成長ドラマ。

結果的に『スター・ウォーズ』と似たような話になったかも知れません。いや、物語をキッチリと着地させるには、このパターンしかやりようが無いんでしょう。

そんなありきたりなパターンに収めたくなかったから、庵野さんは旧シリーズを「カオス」なまま強引に終わらせちゃった。そうして「逃げた」ことを激しく後悔してリメイクに踏み切られたのでは?

例えありきたりなパターンでも、人は独りじゃ生きていけないってことを次世代(特に『エヴァ』が大好きなオタクたち)にちゃんと解りやすく伝えなきゃいけない。結婚して子供もできて「大人になった」庵野さんに、そういう責任感が芽生えた……なんて推理もありきたりかも知れないけど、そうとしか考えられません。


それともう1つ、庵野さんはどうしても嘘がつけない、正直すぎるほど正直な人である、とも言えるかも?

究極のモラトリアム男である碇ゲンドウにせよ、受け継いだその血にさんざん苦しまされた息子=シンジにせよ、庵野さんそっくりな「分身」であるのは間違いない。

たぶん、まだ独身だったであろう旧シリーズの頃の庵野さんは、分身1号のゲンドウみたくモラトリアムにどっぷり囚われたままで、分身2号のシンジが大人に成長することが「大嘘」に感じられて、そう描くのがイヤでイヤで仕方なかった。

理性ではキレイにまとめなきゃと思いつつ、本能がどうしても許さなくて、葛藤に次ぐ葛藤でいよいよワケが分かんなくなり、あんなことにw

その葛藤してる感じにこそハマった人は、収まるべきところに収まった今回の完結編はかなり物足りないかも?


ストーリーは9割以上解んないって書いたけど、新劇場版は旧シリーズのパラレルワールドであり、昨今流行りの「マルチバース」を先取りしてたのだけは解ります。

「モラトリアムからの脱却」とか「親子の確執」といった、誰もが身に覚えある普遍的な葛藤をSFアクションに置き換えて描いた手法といい、こないだ観たハリウッド映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』とよく似てます。『エヴァ』の方がずっと早いけど。

というか、古今東西のあらゆるストーリーが普遍的な「人の悩み」のメタファーなんですよね、きっと。そこから外れると「中身がない」とか「ドラマがない」って言われちゃう。

だから、いくら考え抜いても結末は「成長」か「挫折」の2種類しかあり得ない。ポジティブな方を選ぶしかなかった庵野監督は、まぎれもなく大人です。



果たして自分はどうなんだろう?って考えさせられます。「孤独上等!」を連呼してた私は碇ゲンドウと同じ「究極のモラトリアム人間」かも知れません。

だけどプータローになって「人は独りじゃ生きていけない」と痛感してる今の私は、ちょっとだけ大人になれたのかも? 還暦まであと2年半だけどw

なにか?


 

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「さやかさんのパンティー」

2023-01-01 00:00:04 | アニメーション

「年末のお買い物 PART3」として載せるつもりだった記事ですが、読んで頂く頃には年が明けちゃってると思うので、いちばん伝えたいテーマをそのままタイトルにしましたw

イラストレーター、越智一裕さんの画集「スーパーロボット&ヒーロー ARTWORKS」(玄光社) です。



’22年7月に発売されてたのを私は知らなくて、通販サイトで超合金魂マジンガーZの到着日を調べてたら、関連商品として表示され、慌てて購入した次第。ホントよく出来たシステムですw

越智一裕さんはアニメーターご出身で、近年はマジンガーシリーズを中心に’70年代アニメのDVDやBlu-rayのジャケット、ボックス、ポスター等のアートワークを数多く手掛けられ、前回ご紹介した超合金魂「D.C.」シリーズや「革進」でデザイン監修もされてます。 



いわゆるアニメ絵なんだけど、前回書いた通り、昭和アニメは複数のスタジオがローテーションで作画してたもんで、登場人物やロボットの顔、プロポーション、配色まで回によって違ったりする。

つまり「これが正解!」っていうのが無いワケだけど、それを限りなく正解に近づけるというか、多くの視聴者が抱くイメージの平均値を見事に形にしてくれたのが、越智さんのイラスト。これは簡単そうに見えて実は相当難しい、強い思い入れと熟練の技あればこそのアートだろうと思います。



越智さんは私より3つ歳上で、まさにリアルタイムで’70年代アニメを観て育った世代。だから当時の視聴者=我々が、番組のどういう場面にときめいたか、どのキャラクターに思い入れがあるかを熟知されてる!

ロボットやヒーローたちの決めポーズはもちろんマスト、しかし絶対に欠かせないのがヒロインたちのボイン、そしてパンティーですよ! パンティー! パンティー! パンティー!



↑『マジンガーZ』の弓さやか。彼女のパンティーで性に目覚めた昭和男子、数知れず!



↑『グレートマジンガー』の炎ジュン。おそらく日本アニメ史上初、もしかしたら唯一無二?の褐色ヒロイン。ボインぼよよ〜ん!



↑『UFOロボ グレンダイザー』の牧葉ひかる。当時、女性ファンからバッシングされてたそうです。ようやくアニメが市民権を得てきた証拠と言えるかも?



↑『UFOロボ グレンダイザー』の第2ヒロイン、グレース・マリア・フリード。さやかさんを彷彿させる勝ち気キャラで、ひかるさんより人気ありました。



↑『ゲッターロボ』の早乙女ミチル。戦闘服に乳首をつけるセンスが凄い!



↑『鋼鉄ジーグ』の卯月美和。なぜ、わざわざミニスカートで? ありがとう!



↑『デビルマン』の牧村ミキ。ブラジャーに足の裏までありがとう!



↑『ドロロンえん魔くん』の雪子姫。ノーブラ&ノーパンで最もエッチなヒロイン。本当にありがとう!



↑もちろん如月ハニーも参戦! ここでは永井豪&ダイナミックプロ作品に絞りましたが、他にもガイキングやダンガードA、スタージンガーやキャプテンフューチャー等もラインナップされてます。



書いてる間に年明けが迫って来たので、これを2023年1発目の記事にしますw 実にこのブログらしい!

喪中につき、新年の挨拶はやめときます。私にとっても皆さんにとっても良い年になりますように!

KTさん、症状が軽くてホント良かった! 今年もよろしくです!

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