旧作『UFOロボ グレンダイザー』で私が感情移入できなかった“異星人たち(それも皇族)によるメロドラマ”がまた再現されることや、兜甲児&グレース・マリア・フリードのラブコメ要素がオミットされちゃうこと、そして初回で破壊されたマジンガーZが改修され、最終回でグレンダイザーと共闘すること等、大まかな予想はだいたい当たりました。
けれどその一方で、予想の斜め上をいく嬉しい誤算も。
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それが「マジンガーX」の登場です。
マジンガーZがフリード星の技術を取り入れて大幅にパワーアップされることや、その際にメカデザインが原作マンガ版から旧アニメ版に近づくことも想定内だったけど、まさか名称まで変えてくるとは!
なにが嬉しいって、マイナーチェンジの域を絶妙に超えた新しいマジンガーのフィギュアが、我が家のコレクションに加わるのが確実になったこと。
すでにグレンダイザーUはプラモデルとアクションフィギュアが発売されており、マジンガーXもそのラインでリリースされるのは必至。たとえ番組がヒットしなくても、私みたいなコレクターが必ず食いつきますから。
“マジンガーX”っていうネーミングが格好良いかどうかはさておき、ジェットスクランダーだけでなくヒロインたち(さやか、マリア、ヒカル)の愛機=ダブルスペイザー、ドリルスペイザー、マリンスペイザーとも“合体”できる設定がまた絶妙!
そうなると各スペイザーの玩具も買わないワケにはいかず、まさに創り手の思うツボ。もちろん喜んでツボになります!
グレンダイザーは正直、どうでもいい。マジンガーXの添え物としてプラモぐらいは買うだろうけど、劇中でもあんまりカッコいいと感じなかった。操縦士=主人公のデューク・フリードがあまりに女々しくて面白味のカケラもなく、私の眼から見るとブザマでした。
スーパーロボットの魅力すなわちパイロットの魅力。ブザマな奴が動かすメカの玩具など欲しくありません。ちなみに来年還暦を迎えますが、なにか?
私にとってはマジンガーXの登場が救いになったけど、番組としては総じて面白くなかった。ヒロインの数が多いのは華やかで良いけれど、全13話じゃそれぞれの魅力が活かしきれないし。
だからフリード星側のヒロイン2人(デュークの元婚約者とその姉)にフォーカスを絞らざるを得なかったんでしょう。旧作ファンが見たいのはさやかさん、マリア、ヒカルの活躍、ラブコメ、そしてパンティーなのに!
もしシーズン2があるなら(最終回でその伏線が示されました)メロドラマよりラブコメに力を入れて欲しい。オリジナルのさらにオリジナルである東映まんがまつりの映画『宇宙円盤大戦争』が直球のメロドラマだったから、今回は仕方ないとして。
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こういうのとパンチラさえあれば男は喜ぶんです。そこだけはミッドライフ・クライシスも関係ない。笑いを取ろうなんて野心は無く、本気で願ってますが、なにか?