ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『警視庁殺人課』#01~#02

2021-10-31 19:55:12 | 刑事ドラマ'80年代








 
刑事がただ突っ立ってひたすら謎解きするだけの、紙芝居みたいな刑事ドラマしか知らないキミたちに教えてあげよう。

主役の「ミスター」こと五代警部(菅原文太)がオープニングのタイトルバックだけで20人ぐらいぶっ殺すw、これが本当の刑事ドラマだ!



もちろん初回ゲストのサニー千葉も例外なく即射殺! いくら必殺地獄拳の使い手でも44マグナムならイチコロよ! 何度でも言おう、これが本当の刑事ドラマだ!



同じ初回ゲストの石橋蓮司も宇宙刑事ギャバンも、ミスターの片腕「秀才」こと虎間刑事(三田村邦彦)が問答無用でぶっ殺す! しつこいようだがこれが本当の刑事ドラマだ!



バイオレンスだけじゃない! 殺人課の紅一点「エンジェル」こと眉村刑事(一色彩子)が毎回おっぱいを必然性なく見せびらかし、エロの要素まで満たしてくれる! これこそ真のエンターテイメントだ!!

相手がどんな凶悪犯であろうとぶっ殺さず、おっぱいすら見せてくれない昨今のテレビ番組が、一体なんの為に作られてるのか私にはサッパリ分からない! 頼む! せめておっぱいだけでも見せてくれ!!



『警視庁殺人課』は1981年の4月から10月まで、テレビ朝日系列の月曜夜9時枠で全26話が放映された刑事ドラマ。制作はあの、刑事がただ突っ立ってひたすら謎解きをする(そして誰もおっぱいを見せてくれない)『相棒』や『科捜研の女』と同じテレ朝&東映! マジかっ!?

ニューヨーク市警で殺人術をみっちり仕込まれた「ミスター」率いる警視庁殺人課は、殺人事件を専門に扱う課じゃなくて、人を撃ち殺すのが専門の課なのだ! 知らんけど。

メンバーは前述の「秀才」と「エンジェル」のほか、肉体派の「ウルフ」こと久保刑事(剛 竜馬)、アクション派の「チャンス」こと村木刑事(関根大学)、課長代理の「ビショップ」こと額田刑事(中谷一郎)、そして殺人課を密かに創設しバックアップする田丸刑事部長(鶴田浩二)!



さらに殺人課を目の敵にする捜査一課の平田課長(梅宮辰夫)が、たまに嫌味を言いにだけ現れたりします。なんとも贅沢な顔ぶれだけど、みんな死んじゃいましたね。(劇中でも最終回で全員殉職!)



そして第1話では千葉真一、石橋蓮司、大葉健二の3人が全然似てない兄弟として登場! 殺人課が密かに発注した改造拳銃を強奪し、土地売買の詐欺で父親を自殺に追いやったエリートたちを血祭りに上げ、当たり前のように全員射殺されちゃいます。

かつて優秀な刑事だった主犯のサニー千葉が、わざわざ殺人課の拳銃を奪って犯行に及んだのは、最後に敬愛する元同僚のミスターに射殺して欲しかったから。つまり刑事が犯人を射殺することが大前提で、謎解きしかしない現在の刑事ドラマじゃハナから成立しない話です。

刑事が命懸けなら犯人も命懸け。罪を犯すってのはそういう事であり、ただ真犯人や裏切り者を当てるだけの推理ゲームじゃ命の重さが伝わらないのでは?って、私は真剣にそう思ってます。



第2話では銀行員を射殺してその幼い息子を誘拐した犯人(鹿内 孝)と、陰で糸を引いてた支店長(大木 実)がミスターに射殺されます。

「犯人に対しては徹底的に制裁を加えます。徹底的にです!」とミスターが暗に射殺を宣言すれば、警察幹部である田丸刑事部長が「徹底的にか。よし、やれ」と無責任に背中を押す。それが刑事ドラマだ!

人を殺したり殺させたりすれば、自分も必ず殺される。こんな当たり前の法則が通用しない現在のテレビ業界は、やっぱりイビツです。だから皆が鬱憤を溜め込み、ネット上の罵詈雑言で人を追い込む「指殺人」みたいなことが起きるんですよ!

現実世界でぶっ殺せとは言ってません。せめてフィクションの中だけでも、罪を犯した人間にはそれと同等の報いを与えて欲しい! 刑事モノ(元を辿れば保安官モノ)って本来、その為に生まれたジャンルじゃなかったの?って、私は思うワケです。

いつも書いてる事だけど、謎解きするだけなら探偵でも家政婦でも三毛猫でも出来ちゃうワケです。犯した罪と同等の罰を犯人に与える、それをエンターテイメントとして見せられるのは、拳銃をぶら下げた刑事さんしかいないんですよ!

だから言うワケです。悪党どもをぶん殴り、ぶっ殺してこそ本当の意味での刑事ドラマなんだって。ましてや、警察が手を出せない悪党を裁くために結成した『アバランチ』みたいな自警団がそれをやらなくてどうすんの!?って。

残念ながら、2000年代に入る頃には「本当の刑事ドラマ」は絶滅し、今じゃ「殺さない殺し屋」の映画がシリーズ化されちゃう異常な世の中。やっぱり『踊る大捜査線』と『相棒』の登場がターニングポイントでしたね。だからA級戦犯だって言うんです。

ミスター、カムバック! プリーズ! そしてエンジェルよ、おっぱいを見せてくれ!! どちらかと言えばおっぱい優先でよろしくお願いしますm(_ _)m


 

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『アバランチ』#01~#02

2021-10-26 23:43:08 | 探偵・青春・アクションドラマ

 
2021年秋シーズン、フジテレビ系列の月曜夜10時枠でスタートした、関西テレビ&トライストーン・ピクチャーズの制作による連続ドラマ。ジャンルは「ピカレスク・エンターテイメント」とされており、映画『ヤクザと家族』で組んだ監督=藤井道人&主演=綾野剛の再タッグが話題になってます。

警視庁・特別犯罪対策企画室の室長=山守(木村佳乃)が密かに招集した、元刑事や自衛官たちによる謎のアウトロー集団「アバランチ」が、警察が手を出せない犯罪者たちを闇で裁く令和版『ザ・ハングマン』!

……と書くと「またそれかよ!」「もう見飽きたよ!」「聞いてないよ!」「8時だよ!」ってなっちゃうけど、そこはさすがに捻りが加えられ、自警団チックな設定はどうやら見せかけで、実は政治家と警察上層部が仕組んだ数年前のテロ事件で犠牲になった人たちの、恋人や兄弟や同僚……つまり遺族たちによる復讐が真の目的みたいです。だから「ピカレスク」なんですね。



そんなアバランチのメンバーは、元警視庁公安部外事四課の刑事だった羽生(綾野 剛)、真っ直ぐ過ぎる正義感ゆえに左遷された現職刑事の西城(福士蒼汰)、元所轄のベテラン刑事だった打本(田中要次)、元自衛隊の特殊工作員だった明石(高橋メアリージュン)、そして凄腕ハッカーの牧原(千葉雄大)。

いや〜、しかし。暗い過去を背負ってやさぐれた主人公に、軟弱イケメン、クールな熟女ボス、モデル体型の武闘派美女、温厚なオジさん、やんちゃオタクの若きハッカーと、まるで絶対なぞらなきゃいけないレシピがあるかのように、どの番組を観ても同じキャラ付け&同じメンバー構成で笑っちゃうんだけどw、本作の場合は全員がそれぞれ本筋に関わる事情を抱えており、そのぶんキャラに厚みがあるからまだ観てられます。

アクション描写にも気合が入ってて、特にメアリージュンさんの長〜い美脚によるハイキックと、綾野くんの情け容赦ないケンカ殺法は見応えあり! 第1話で日本刀を振り回す強面ヤクザに、綾野くんが半笑いでボールペンを突き刺しまくるアクションは連ドラ史に残るべき名場面! あれを超えるカタルシスはもう最終回まで味わえないかも知れませんw



ただ、アクションシーン以上の見せ場となるべきハンギング(お仕置き)シーンが、悪党を銃や爆弾で脅して自白させる模様をインターネットに生配信するっていう、現代ならではのやり方で悪くはないんだけど、私としてはいまいちスッキリしない。

大して悪くないヤツでも逆らえば問答無用でぶっ殺す、昭和のヒーローたちを観て育っただけに、息の根を止めない限り何をやっても生ぬるく感じちゃう。ネットで全世界に顔を晒してやったところで、観るのはしょせん野次馬たちだから喉元過ぎりゃ忘れちゃうのでは?

やっぱりねえ、ぶっ殺さなきゃダメですよ。そもそもこのテの自警団モノって、善良な市民が普通なら手を出せない悪党をぶっ殺す、そのアクションを見せる為に生まれたジャンルなんだから、ぶっ殺さなきゃ意味が無いんです。

昭和の頃はバンバン殺してたのに今はやらないのって、別にそんな法律が出来たワケじゃなくて、単なる自主規制ですよね? クレームが来たら面倒だから避けてるだけの話。

正義のヒーロー、つまり善人が悪人をぶっ殺して、いったい何が悪いのか私にはよく解らない。悪人が善人を殺す場面はしつこいほど見せるクセに、善人が悪人を殺す場面はタブーにしてるのって、なんか本末転倒じゃないですか?

マネするヤツが出て来るからダメなんだって? いやいやいや、マネするのは悪いヤツらであって善人は誰もそんな事しないんだから、タブーにすべきは悪人が善人を殺す場面の方だと私は思うんだけど、なんか間違ってます?

ヒーロー側が悪党をちゃんと殺さない限り、このテのドラマが傑作になることはまず有り得ない。悪党をぶっ殺さない自警団モノや復讐モノなんて、真犯人が判らないまま終わっちゃうミステリーと同じですから。

やっちゃいましょうよ。YOU、ぶっ殺しちゃいなよ。そこに文句言うバカは無視すりゃいいんです。やっちゃえ綾野くん!



アバランチ以外のレギュラーキャストは、内閣官房副長官役の渡部篤郎さんと、その秘書役の堀田茜さん。セクシーショットは堀田さん、高橋さん、木村さんです。


 

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『日本沈没/希望のひと』#01~#03

2021-10-25 00:00:02 | TVドラマ全般

 
SF好きだった父の影響で、小学生時代に1974年の映画版も連ドラ版も両方観た『日本沈没』には少なからず思い入れがあります。私がやたら日本の「破滅」を予言したがるのは、もしかしたらそのせいかも知れませんw 言わずと知れた小松左京さんのSF小説を映像化した大ヒット作です。

2006年に草彅剛くんが主演したリメイク映画版は、主人公の自己犠牲により日本が沈没から免れた!っていう、やたら女性客を泣かせて儲けようとする昨今(と言ってももう15年前!)のエンタメ業界の悪癖がモロに出た内容で、私は大いにシラケました。

そして今、2021年秋シーズン。このブログじゃ最も悪名高いテレビ番組、あのTBS日曜夜9時「日曜劇場」枠にて新たな連ドラ版がスタートしました。なぜ悪名高いかと言えば、やたら女性客を泣かせて儲けようとするテレビ番組の代表格だからですw

したがって期待はしてません。期待はしないけど、ちゃんとお金をかけてこの超大作を成立させられるのは、NHKさんを除けばこの放映枠しか無いかも知れず、そういう意味じゃ大いに興味があります。

’06年より更にタブーが多くなっちゃった現在、未曾有の大災害をどこまでちゃんと見せてくれるのか、創り手の度胸が試される題材でもある事だし。いつものごとくお涙頂戴の人情話に逃げたりしなければ、日曜劇場に対する評価を改めますよ私は。

ただ、裏切られてまた哀しい想いをするのはイヤだから、その予防線として期待は一切しませんって事です。



過去作で藤岡弘、村野武範、草彅剛が演じた潜水艇パイロット・小野寺に該当する主人公=環境省の若手官僚である天海に、小栗旬。その親友であり経済産業省の官僚である常磐に、松山ケンイチ。

いしだあゆみ、由美かおる、柴咲コウが演じた玲子に該当するヒロイン=雑誌記者の実梨に、杏。天海の別居中の妻=香織に、比嘉愛未。

そして小林桂樹、豊川悦司が演じた地球物理学者・田所博士に香川照之。丹波哲郎、山村聡、石坂浩二が演じた内閣総理大臣に仲村トオルが扮するほか、國村隼、杉本哲太、石橋蓮司、風間杜夫、小野武彦、浜田学、中村アン、ウェンツ瑛士、風吹ジュン、宮崎美子、吉田鋼太郎etc……と、やっぱさすがは日曜劇場と言うしかない豪華布陣。

政府の官僚役に中村アンさんやウェンツ瑛士くんなどチャラチャラした……もとい、ずいぶん若い人らをキャスティングしちゃう大胆さも、日曜劇場の長所と言えばまぁ長所。今回、政治家が主人公でキャッチコピーが「信じられるリーダーはいるか」ですから、老人ばかりの現政府に対するアンチテーゼも込められてるのかも知れません。

それを象徴するのが石橋蓮司さん(副総理)の徹底した悪役ぶりですよね。あんなふうに変革を何より恐れ、自分のポジションを守る事のみに必死な老人や、それに逆らえない子分たちの醜態、その現実を、コロナや東京五輪の騒動でしっかり我々庶民も目撃しちゃいましたから。

そういう点で、関東沈没説を力ずくでねじ伏せようとする政府の圧力に、真っ向から、時にはダーティーな手を使ってでも抵抗し、捨て身で真実を追究していく主人公の姿を描いた第1話は見応え充分! 島が1つ水没しちゃう不吉なラストシーンへの運び方も見事で、やっぱりちょっと日曜劇場を見直しましたよ私は。

ただーし! 陰謀の犯人探し&裏切り者当てゲームに終始した第2話は、ちゃっかり『半沢直樹』テイスト(そもそも主役2人が『半沢〜』の堺さん&ミッチーそのまんまw)も入れて視聴率を担保しとこうっていう「保身」が見え見えで、やっぱ日曜劇場は何をやっても日曜劇場なんやなあって、ガッカリするというより失笑しました。そういうのを毎回繰り返すつもりなら先は観ないし、これまで以上に悪口を書きまくりますよ私はホントに。情けない!



……と、ここまで書いてから第3話を観ましたが、まぁ相変わらず政府のゴタゴタが描かれて話がなかなか進まないものの、ちゃんと本筋に戻ってくれたので視聴は続けることにしました。なにせ10話前後まで引っ張らないといけないから『シン・ゴジラ』みたいにテンポ良く進まないのは仕方ない。’74年版の連ドラは全26話だからもっとゆったりしてた筈です。



’74年版の映画と連ドラで一番よく憶えてるのが、小型潜水艇がやけにカッコ良くて深海シーンを毎回楽しみにしてたこと。今回の「わだつみ6500」はデザインがいまいちだけど、それでもやっぱ深海探検シーン、好きです。ロマンがあります!



そんなワケで2021年版『日本沈没』を彩る女優陣は、小栗くんの良きパートナーになりそうな雑誌記者役、だけどあんまりLOVEの話には持ってかないで欲しい杏さん。

小栗くんと離婚を決意するもサバイバルを通して絆を取り戻すかも知れない、けどあんまりLOVEの話には持ってかないで欲しい妻役の比嘉愛未さん。

そして居酒屋店員役で骨休め的なポジションを担う乃木坂46の与田祐希さんと、外務省の官僚を演じるスーパーモデルの中村アンさん。セクシーショットは比嘉さん、与田さん、中村さんです。


 

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『言霊荘』#01~#02

2021-10-23 00:33:08 | TVドラマ全般

 
2021年の秋シーズン、テレビ朝日系列の土曜夜11時「土曜ナイトドラマ」枠でスタートした、テレ朝&ABEMAの共同制作による30分ドラマ。

レディースコート葉鳥という女性限定アパートに住む、西野七瀬、三吉彩花、中村ゆりか、堀田真由、森田望智、石井杏奈、そして内田理央の7人が、言霊の呪いによって次々に(1話につき1人?)死んでっちゃうJホラードラマ。



こんな、とびっきりの美女しか住んでないアパートがあるかいな!?(さっそく覗きに行かねば!)って、まずは思うんだけど、そういう趣味の管理人が厳選して住人を選んでるとすれば有り得なくもない。

そもそも、別にホラー好きでもない私がこのドラマを観る気になったのは、そんな住人たちの顔ぶれに惹かれての事だから、そこに文句を言うのはお門違い。とにかくあるんだから仕方がない。

わざわざ覗きに行かなくたって、美女たちのこんなお姿が見られるんだから何の文句がありましょう? ↓



で、なぜ『言霊荘』ってタイトルなのかと言えば、住人たちが発したネガティブな言葉(例えば、あんなヤツ消えてしまえとか)がことごとく現実化し、それが自分に跳ね返って来るから。つまり言葉にはすべて魂が宿ってるから気をつけなさいよ、っていう教訓。

元来、おとぎ話や怪談には「人を裏切ったりしちゃダメだよ」とか「生きものを虐めちゃいけないよ」とか「神仏や自然を大切にしないとバチが当たるよ」っていう教訓がこめられてますから、やたら幽霊のキャラクターで眼を引こうとする昨今のJホラーより、よっぽど正統派のホラーと言えるかも知れません。

いやしかし、それにしても、ただネガティブな発言をしただけで呪われちゃうって、どんだけ窮屈な世の中やねん!?って思ったりもしますw 誹謗中傷を厳罰化するのは大賛成だけど、愚痴ぐらい自由に言わせてよ!ってw

それだけ世の中に不安が満ち溢れてる、って事かも知れません。私自身、この社会はもう「破滅です」って、以前は口癖みたいにしょっちゅうブログに書いてたのに、最近は何だか書きづらくなっちゃいました。いよいよ本当にそうなりそうで怖いから。



レギュラーキャストは7人の美女のほか、インチキ霊能者に永山絢斗くん、その母親でイタコの宮司に斉藤由貴さん、その助手みたいな巫女に内藤理沙さんと、そのへんのホラー映画よりよっぽど豪華なメンツ。

セクシーショットは西野七瀬さん、中村ゆりかさん、内田理央さん、そして三吉彩花さん。ホント素晴らしい顔ぶれです!


 

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「なぜか胸がキュンとする」

2021-10-21 00:03:36 | 日記


介護も治療も自分には全く必要ないって、あんなに頑なに言い張ってた母が、意外とすんなりショートステイ(三泊四日)に行ってくれました。

と言っても、すでに毎週行ってる父の「付き添い」を頼むという、言わば私の騙し討ちにハマってくれただけで、泊まりになるとは「聞いてないよ!」状態に今頃なってるはず。途中で「帰りたい」と言い出す可能性も大いにあります。

が、とりあえず初日は施設から連絡が来ることもなく夜を迎え、今、無事に日付が変わろうとしてます。

人嫌いの母が施設での生活に馴染めるワケがないって、私はずっと思って来たけど、これも意外とそうじゃないかも知れないし、とにかくプロの人たちに任せて様子を伺うしかありません。



しかし何だか、胸がキュンキュンするんですよね。キュンキュンするっていう表現が適切なのかどうか分からないけど、ドキドキするとか締めつけられるとか言うとオーバーなので、キュンキュンするって言い方が一番近い。

思えば、今住んでる家に私1人しかいないのって、今夜が初めてです。高校を卒業してから20年以上、私は実家から離れて独りで暮らしてましたから、今さら1人っきりが寂しいってことは無い筈なんだけど……

騙し討ちで母を施設に行かせた後ろめたさも確かにあるんだけど、正攻法じゃ無理だったし、いずれ行ってもらうしかなくなるのは明白だったから、そこは自分でも割り切ってるつもり。

じゃあ一体、このキュンキュンは何なのか? 週の半分は介護から開放され、自由な時間がこれで倍増する、その日をずっと心待ちにしてた筈なのに、嬉しさより切ない感じの方が勝ってる。なぜ?



私は宅配の仕事をしてるんだけど、今、親が行ってる介護施設って、実は自分の配達区域内にあるんですよね。その施設への配達は滅多に無いけど、近くを通ることはよくあるんです。

で、父がショートステイに行くようになってから、施設の近くを通るたびに「ああ、今あそこにオヤジがいるんやなあ」って思うと、やっぱり胸がキュンってなっちゃう。

思うにこれは、親に対する愛情と言うより、ヨレヨレのボケボケになって施設に頼らざるを得なくなった老人に対する「同情」なのかも知れません。まだまだ元気で聡明だった頃の2人をよく知ってるだけに……

特に父は元教師で、私が幼かった頃はどんな質問にも即答してくれる神様みたいな存在でしたから、赤ちゃん同然の知能になっちゃった現在の姿はあまりに無残で、切ない。ちょっと距離を置くことでリアルにそれを実感しちゃったのかも?



いずれにせよ、この気持ちを大切にしなきゃと思ってます。ずっと同じ屋根の下にいて介護なんかしてると、余裕が無くなるから忘れちゃうんですよね、こういう気持ちを。やっぱり距離を置かなきゃダメなんです。夫婦関係とかも多分そうでしょう。

願わくば、母が帰宅した時に「もう二度と行きたくない!」って感じになってませんように。そうなっちゃうとますます難しくなる…… どうか、楽しんでいて欲しい!



PS. 同じgooブログでcametan_42さんが書かれてるブログ「Retro-gameing and so on」で、私が書いた『相棒』20ー#01の記事が取り上げられてました。本人がコメント欄にしゃしゃり出たり、リアクションボタンを押したりするのは何だかカッコ悪い気がするので、ここでお礼させて下さいm(_ _)m 共感してもらえて嬉しかったです。
 
 

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