今さらですが、PCR検査の結果は陰性でした。感染源である支店長と1時間ぐらい同じ部屋(事務所)にいたし、それ以前から軽い咳は出てて、可能性は五分五分だと思ってたから、かなりホッとしました。
とはいえ何人か陽性者は出たから、検査のあとに感染してるかも知れず、なかなか「大丈夫でした」とは書けませんでした。
あれ以降、新たな感染者は出てないし、咳も出なくなって来たので、とりあえず安心して良さそうです。母のショートステイも復活して日常に戻りました。
しかし、先週はまた別の問題で精神的に疲れました。自分自身の弱点をあらためて痛感しました。
30代の同僚女性で、私が密かに推してるAさんの機嫌が悪く、しばらく半無視されてたんですよねw
いつぞや、私がノイローゼ状態になって醜態をさらし、なんとなくギクシャクした時は本当に反省したから、率直に謝りました。
「そんなこと気にしてなかったのに」っていう反応が本音なのかどうか不明だけど、とりあえず元の関係に戻れて安心してました。
それで油断して、なにか気に触ることでも言っちゃったのか、今回の不機嫌は原因がまったく分からないもんで困りました。
実は原因なんか無くて、あの時も本当に謝る必要なんか無かったのかも知れません。女性にはマンスリーデイがあるし、単に気分が沈んでるだけなのを私が過剰反応し、独り相撲を取っちゃっただけかも?
とにかく今回は心当たりが無いもんで、出来るだけ平静を装って普段通りに接してたら、何となくまた元通りになりましたw
思い返せば、そんな事ばっかりの人生です。孤独なんか怖くないみたいな事をいつも書いてるくせに、ちょっと冷たくされただけで眠れないほど悩んじゃう。
無論、どうでもいい相手に無視されたら無視し返すだけの話だけど、Aさんに無視されるのはヒジョーにつらい。
私は昼から深夜までの勤務なんだけど、それと同じポジションに就いてるのって、彼女1人なんですよ。つまり出勤時間も退勤時間も我々だけが一緒。しかも週2日の公休日も同じだから、間違いなく誰よりも接する時間が長い。
そのAさんに無視されたら、好き嫌いは置いといても相当キツい。私は耐えていく自信がありません。
けど、彼女はそういうのを全く恐れてない、ようにしか見えない。強いなあ、オトマエやなあってw、いつも思う。だから推してるワケだけど。
世の中で一番強いのは、嫌われることを恐れない人ですよね。嫌われるのを恐れてるかぎり、そういう人には絶対勝てない。ホントつくづく思います。
そこを見透かされて、私は彼女に弄ばれてるのかも知れません。
そう書くと「Aさんはハリソン君のことが好きなんじゃないの?」って思ってくれる人もいそうだけど、それだけは有り得ませんw 断言できますw いいんです、私にはKTさんがいますから!💕
中年になってもこんなことで悩むとは思ってませんでした。たぶん結局、一生こういう悩みは無くならないんでしょうね。悩まないでおこうって、いくら意識したところで悩むときは悩む。それが人間ってことなんでしょう。
彼女だって、心の奥底じゃ誰にも嫌われたくないはず。だからこそ疲れて、しばしば極端な不機嫌になっちゃうのかも知れない。根っから強い人なんて、実はいない。
そこまで分かってても、冷たくされると悩んじゃう。そんな私こそ男の中の男であり、真のハリソン・フォードなのです。だから嫌わないで下さーい!😭😭😭
☆第22話『新妻殺人事件/暴走Gメンを撃て!』
(1981.9.7.OA/脚本=大野武雄&上下真三/監督=鷹森立一)
今回は久々にエンジェル(一色彩子)の意味なしサービスショットからスタート。
とはいえBODYがスリム過ぎて、いまいちサービスになってません。あまり痩せるのも考えもんですよ、女性の皆さん! なに、セクハラ? 知ったことかああぁぁーーっ!!
エンジェルは同僚のチャンス(関根大学)と2人で市民プールに行ってたワケだけど、その帰り道、例によって事件に出くわします。
路上で妊婦が狙撃され、赤ちゃんは助かったけど母体は救えず。
亡くなったのは典子という女性(早乙女 愛)で、麻薬Gメン=津川刑事(伊吹吾郎)の新妻。夫婦で病院に向かってる途中、ライフルで狙撃されたのでした。
ところが! 検死してみると典子が重度の麻薬中毒者だったことが判明。出産予定日はまだ先だったのに、病院に向かってた理由も不明で何だかおかしい。
ってことで殺人課は津川刑事を出頭させ、尋問するんだけど、なぜか彼は何も語ろうとせず、埒が明きません。
相手がそんじょそこらの犯罪者なら拳で説得するんだけど、なにせ麻薬捜査官だし、この顔です。
こんな怖い顔に対抗できるのは、こういう顔しかありません。
『太陽にほえろ!』あたりを観て警察官への道を志した少年少女も、職場にこんな顔が並んでると知ると考え直しますよねw たぶん現実世界の刑事さんたちは、もっと凄い顔でしょう。
で、どうやら犯人の正体を知ってる津川刑事が、自分一人で復讐するため、つまり犯人を殺すために黙秘してると睨んだミスター(菅原文太)は、現実世界の警察にはまず存在しないであろうルックスの秀才(三田村邦彦)に、津川を徹底マークするよう命じます。
ところがヤリたい盛りの秀才は、エンジェルのぺったんこオッパイにしか興味がありません。
秀才がエンジェルの乳をガン見してるスキに、津川は風俗店に乱入してホステスを尋問するんだけど、その顔にビビったホステスがテナントビルの変電室(そんな危ない部屋あるの?)に逃げ込み、感電死してしまう!
それで停職処分を食らいながら、なおも犯人探しを続ける津川に、ミスターが釘を刺します。
「手を引け。もうお前には捜査権も逮捕権も無いんだ」
「オレは犬だ。犬が獲物を追うのに理屈は要らねえ」
「女房の復讐か? お前がシャブで縛って情報提供者にしたって噂もある」
「……とにかくオレの邪魔をするヤツは、たとえアンタでも容赦しねえ」
さすがのミスターも、顔の迫力で一歩及ばず、狂犬の暴走を止めることが出来ません。
しかし、津川が麻薬を使って典子を、自分の妻を縛っていたとはどういう事なのか? 顔の怖さだけで縛れなかったのか? 殺人課の捜査により、その全貌が明かされていきます。
確かに津川は、典子と結婚する前、当時ホステスだった彼女を情報提供者として利用した。けど、断じて麻薬は使ってない。使ったのはあの強面と、女を虜にする肉体&超絶テクのみ!
で、典子が仕入れて来る情報のお陰で、津川は次々に手柄を立てたワケだけど、あるとき、彼は見てしまう。浴室で典子が、足の指に麻薬を注射してる姿を!
本気で津川を愛してしまった典子は、彼の役に立ちたい一心で、麻薬組織の売人を信用させるべく自らも麻薬ジャンキーとなり、情報を得てたのでした。
「なんてバカなことを……!」
大いにうろたえた津川は典子を自室に監禁し、一緒に徹夜で禁断症状と闘い、ヤク抜きさせます。そして壮絶な嵐が去った朝、津川は典子を抱きしめ、その指に婚約指輪をはめたのでした。
警察官には本来、事件関係者とは結婚できないルールがある。けど、その秘密も含め彼女のすべてを受け入れる覚悟を津川は決めたワケです。
そして愛の結晶(死語?)も宿し、2人が本当の幸せを掴もうとしてた、その矢先!
津川をどうしても警察から排除したい麻薬組織が、典子を拉致し、再び麻薬を射ってしまう!
ドラッグ中毒を克服するのは至難の技だけど、ジャンキーに戻るのは極めて簡単。絶望した典子が泣きながら「お願い、離婚して!」と懇願するも、津川は諦めなかった。
それで彼女にヤク抜きの治療を受けさせようと病院に向かう途中、組織の売人にライフルで狙撃されたワケです。
いきさつを知れば知るほど、津川に復讐を遂げさせてやりたくなるけど、それが許されないのが刑事の宿命。ミスターは何としても彼を止めなきゃいけません。
しかし着々と復讐準備を進める津川は、拳銃まで自分で造っちゃいます。あの7月の事件を連想しちゃうけど、不謹慎ながら、フロントサイトも付いてないこの自家製リボルバーがやけにカッコいい! ほ、欲しい!(フィクションですよ?オモチャですよ?事務局さーん!)
その拳銃で、まずは典子を狙撃した売人(成瀬 正)に鉛弾をぶちこんだ津川は、黒幕の居場所を聞き出し、最後の復讐へと向かいます。
しかし取り巻き連中からの集中砲火を浴び、何発もの弾丸を食らって絶体絶命!
そこへ駆けつけたミスターがマグナム44を撃ちまくり、久々にNewyork仕込みのジャンピングシュートを見せてくれます。現実的には絶対当たらないと思うけどw
そして何とか無事に黒幕を逮捕……しようとしたその時!
愛の力は凄い! とっくに死んでてもおかしくない、満身創痍の津川が再び立ち上がり、黒幕に銃口を向けた!
ミスターも内心、撃たせてやりたいに決まってます。でも絶対、撃たせるワケにはいかない。それは、ルールだからとか、警察の不祥事を恐れてとか、そういうのとは別の理由があるのでした。
「拳銃をよこせ。赤ん坊を殺人者の子にしたいのか?」
「!!」
そして、さっきミスターが威嚇射撃でふっ飛ばしたゴミ箱からこぼれ落ちた、あるモノが津川の眼に飛び込んで来ます。
それは神の悪戯……いや、もしかしたら天国にいる典子からのメッセージかも知れません。そう、生まれたばかりの愛の結晶が、今も病院のベッドですやすや眠ってるんです。
津川はついに、銃口を下げるのでした。
「赤ん坊が待ってるぞ」
私は泣きました。通常、その回だけのゲストキャラには肩入れしないんだけど、津川刑事には感情移入しちゃいました。伊吹吾郎さん、顔が怖すぎるけど格好良かったです。
そしてその妻=典子に扮した早乙女愛さん!(当時22歳くらい?)
’74年、西城秀樹主演の映画『愛と誠』のヒロイン=早乙女愛 役で女優デビューされ、役名がそのまま芸名になったことは昭和世代なら誰もが御存知のはず。
刑事ドラマは他に『大都会 PART III』『七人の刑事』『鉄道公安官』『特捜最前線』『Gメン’75』『秘密のデカちゃん』そして『太陽にほえろ!』と多数ご出演。『ザ・ハングマン』シリーズの「マリア」役も忘れがたいです。
それ以上に忘れがたいのがボインぼよよ〜ん!なヌードグラビアで、我々の身体の一部を大いに熱くして下さいました。が、2010年、移住先のアメリカにて多臓器不全により他界。ご冥福をお祈りします。
賢明なるgooブログ事務局の皆様。釈迦に説法かとは存じますが最初にお断り申し上げます。
これからレビューさせて頂くドラマの劇中で「女子高生」がひどい目に遭いますが、それはあくまでフィクションであり、お芝居です。
当然、演じておられるのはホンモノの女子高生ではなく、大人でプロの俳優さんたちです。しかもそれは、公共の電波で堂々と放送されたテレビ番組なのです。
それを現実と綯交ぜにして「公序良俗に反する」などとおっしゃる頭のおかしな方が、よもや、いつも神のように君臨され、我々に一方的なお裁きを下される事務局様の中におられる筈がありませんが、あくまで念の為に書かせて頂きました。
現実ではないのです。創作であり、お芝居なのです。お解りですね? よろしいですね? お願いしますよ本当に。ああ面倒くさい。
☆第21話『女子高生殺人事件/死の標的』
(1981.8.31.OA/脚本=鴨井達比古/監督=鷹森立一)
夜の渋谷で、2人の女子高生が不良グループ(今で言う半グレ集団?)に拉致されます。
連中はいつも遊びでナイフ投げをやってるんだけど、作り物のターゲットに飽き足らず、生身の人間を標的にすべく2人をマンションの一室に連れ込んだのでした。
いいですね? これはフィクションですよ? お芝居ですよ? 分かってますか事務局さ〜ん?
で、ヤツらにとってこれは遊びだから、殺意は無いワケです。人に当たるか当たらないかのギリギリを狙ってナイフを投げ、そのスリルを楽しんでる。
結果、リーダーの和也(貞永 敏)が手元を狂わせ、投げたナイフ(と言っても小道具ですよ?オモチャですよ?)が女子高生(という設定の俳優さんですよ?大人ですよ?)の心臓を貫いてしまう!(っていう芝居だよ?物語だよ?それくらい見て判らんのかクソぼけがあぁぁーっ!? ←もちろん冗談ですよ?😊)
そんなワケで遊びは中止。人間ターゲットを免れた圭子(萩原佐代子)は口止め料として百万円の札束を握らされ、開放されます。そう、主犯の和也は政界にも顔が効く資産家のドラ息子なのでした。
女子高生の遺体が工場跡で発見され、警視庁殺人課が動き出します。彼らの辞書に「謎解き」などというまどろっこしい文字は載ってません。被害者の身元はすぐに判明します。
百万円に眼がくらんだワケじゃなく、報復が怖くて名乗りを挙げなかった圭子だけど、遺体安置所で友達のお母さんが号泣する姿を見て、たまらず刑事たちに全てを打ち明けます。
あのとき目隠しをされてた圭子の、断片的な記憶を頼りに殺人課の捜査が進み、主犯=和也の身元もあっという間に判明します。突っ立って謎解きしてるヒマなど彼らには無いんです。
本当の捜査とはなにか? 誠意って、なにかね? 例えば、和也のグループでいちばん気の弱そうなヤツを引っ張って来て2〜3発お見舞いし、犯行に使われたマスクを無理やり被らせりゃ取調べなんざ5分もかかりません。
見たか、これが本当の刑事ドラマだっ!
しかし、証拠がありませんw
もちろん容疑を否認する和也は、よりによってミスター(菅原文太)に買収を持ちかけて来ます。
「刑事さん、安月給がイヤならウチに来ない? ボディーガードが欲しくてね」
「……いずれ警視庁をクビになったらお願いします」
「ただし私は、飼い主に噛みつくクセがありましてね」
はい、ご愁傷様。一番怒らせちゃいけない人を怒らせたドラ息子が、なんとか五体満足なまま刑務所に行けることを祈るばかりです。ミスターの辞書に「コンプライアンス」なんて単語は載ってないし、仮に載っててもハナから読む気は無いでしょうw
しかし子も子なら親も親。資産家である父親(鈴木瑞穂)は国会議員を伴い、ミスターの上司である田丸刑事部長(鶴田浩二)を料亭に招待し、昇進をエサに買収しようとします。つくづくアホですよねw
「私はね、あなた方が考えておられるような有能な男じゃない。したがって一生、部長職でけっこう」
そりゃそうです。あのクレイジーな殺人課の猛者どもを野放しにしてる上司が、出世など望んでるワケがない!
そして体力と暴力でなんとか証拠をつかんだミスターたちは、海外脱出を図る和也を空港の目前で捕まえ、逮捕状を突きつけます。
「バカバカしい」
「俺もバカバカしいよ」
「殴ったな? 親父さえ殴ったこと無い、この俺を!」
アムロみたいなことをほざくドラ息子に、ミスターの誠意ってパンチ120発と、何かねキック101 発がさらに炸裂!
「今度、親父に会ったら言っといてやるよ。息子を殴らなかったのは間違いだったとな」
「そ……そうなんだよ……親父は、殴ってさえくれなかったんだよ!😭」
さんざん甘やかされて育ったドラ息子の、ありがちな末路。女子高生を殺すつもりは無かったのがせめてもの救いで、そうでなければマグナム百発で挽肉にされてた事でしょう。
「どっちが悪いんだ。親父か、息子か……」
まあ、どっちもどっちでしょう。クズが育てりゃクズにしかなりません。
実に後味悪い事件だけど、ミスターがしっかり「目には目を」で成敗してくれたから良かった。何度でも言います。これが本当の刑事ドラマなんです。
人に暴力を振るえば、ヤクザより怖い刑事さんに100倍殴られる。そういうのを見せて恐怖を刷り込まないと暴力は無くなりません。ただ突っ立って謎解きしてるだけじゃナメられる一方でしょう?
ミスター、カムバック!
セクシーショットは圭子役の萩原佐代子さん。この直後に『ウルトラマン80』で女ウルトラマン「ユリアン」こと星涼子を演じられる女優さんです。
以後も『科学戦隊ダイナマン』や『超新星フラッシュマン』等でご活躍。今回、女子高生をひどい目に遭わせる半グレ集団の中には、後に『ダイナマン』で佐代子さんと共にヒーローを演じるJAC俳優=春日純一さんも混じってました。
念押ししとくけど、このヌードグラビアを撮られたときの萩原佐代子さんは、とっくに20歳を越えてますからね。頼むよホントに。ああ面倒くさい!
これまでチョメチョメして来たスコッチ(沖 雅也)やスニーカー(山下真司)と、もうすぐお別れになっちゃうナーコさん(友 直子)。
人殺しの訓練を受けたボクサー犬が、どういう合図で人を襲うのかを探る実験に駆り出され、襲われ役をやらされちゃったナーコさん。非常にレアなコート姿は下に完全防備してるから。
その実験を首謀したのがスコッチとスニーカーで、この時に愛想が尽きたワケですねw
そんなワケで目下、ドック(神田正輝)に鞍替えするかどうか思案中。お調子者の遊び人だけど、あとはオジサンと毛むくじゃらの妻帯者しかいないから選択肢がありません。
それにしても一体、この毛はどうなってるのかしら?と、今さら興味津々のナーコさん。どうなってるも何も、ロッキー(木之元 亮)はこの髭だけでここまで来たんです!
そんなワケで、ナーコさんは変わらずお元気です。
ボス(石原裕次郎)、山さん(露口 茂)、ゴリさん(竜 雷太)、長さん(下川辰平)、スコッチ(沖 雅也)、ドック(神田正輝)、ロッキー(木之元 亮)、スニーカー(山下真司)という、七曲署史上最強メンバーの勢揃いが観られたのは、1981年春まで。
運命の5月、まず沖雅也さんが過労を起因とする(?)交通事故でいったん離脱され、続いて石原裕次郎さんが解離性大動脈瘤により生死をわける大手術→半年に及ぶ入院で、大黒柱まで長期不在という最大の危機が、いよいよ訪れてしまいます。
スコッチをリーダーとする若手カルテットも、これで見納め。‘81年に入ってから既に、スコッチは若手チームよりベテラン勢と一緒に行動する機会が増えてました。
たぶん芳しくなかった沖さんの体調に配慮した制作陣が、アクションよりも謎解きでスコッチを活躍させる方針にシフトチェンジした結果と思われます。
ベテラン勢と並んでる方が画的にもしっくり来ちゃうスコッチ。演じる沖さんは山下真司さんよりも歳下で、実はチーム最年少なんだけどw
前回レビューした#451『ゴリ、勝負一発!』でも我々ファンを痺れさせてくれた、ゴリ&スコッチの最強コンビもこれでほぼ見納め。ドックとの俺天コンビも! 惜しいなぁ寂しいなぁ。
スコッチは6月末にいったん復帰するけど、10月頭にまた離脱。そして年明けに殉職を迎えることになっちゃいます。無念!
しかしこのシーズンは特に力作が多かった! まず、東京上空で浮遊するダイナマイト搭載の風船を藤堂チームが追跡する#448『風船爆弾』。特撮がチャチい!っていう声もあるけど、パニック映画的なアプローチがすこぶる新鮮で私はワクワクしました。
#449『ドック刑事 雪山に舞う』と#450『ドック刑事 雪山に斗う』は志賀高原ロケの前後編。プロ顔負けと言われる神田正輝さんのスキーテクもさることながら、あの山さんがなんと地方ロケに参加した!(大嫌いな飛行機に乗らなくて済むからw)っていうレアさでも忘れ難いエピソードです。
そして前出の#451『ゴリ、勝負一発!』を挟んで、当時高校生だった女性ファンによる投稿シナリオが採用された、#452『山さんがボスを撃つ!?』と#453『俺を撃て!山さん』の前後編。
ボスを恨む犯人が山さんの愛息子を誘拐し、その生命と引き換えに「ボス射殺」を山さんに命じるという衝撃作。ファン(素人)ならではの奇抜な発想で、プロのライター陣はきっとショックを受けただろうと思います。
以降、ほかの刑事ドラマもこぞって真似したけど、山さんがボスを撃っちゃう衝撃は超えられませんでした。そりゃそうでしょう、丸10年かけて描かれて来た2人の絆、その信頼関係があればこその衝撃ですから。
結局、本気で上司を撃ち殺そうとし、本気で部下に殺されようとする2人に圧倒された犯人が復讐を諦めるワケだけど、その直後のやり取りがまた超絶カッコいい!
肩を負傷したボスに「すべて終わったよ」って言われて、私らみたいな凡人なら「ボス、すみません! 仕方なく撃ったんですホントです殺す気は無かったんです!」って、まずは必死に許しを乞うであろうところを、山さんはただ黙って頷くだけ!
で、逆にボスの方が気を遣って「山さん、進退伺いなんて妙なこと言わんでくれよ」って言っても、ただニヤッと笑って「ボス」と一言返すだけ。
で、2人それぞれ自分の車に乗り込んで、別々に帰っていくという素っ気なさw まるで何事も無かったかのように! カッコ良すぎる! 大人か!? ハードボイルドか!?
それもまた、10年かけて絆が描かれて来た、その前提があればこそ成立するシーンだと思います。いくら人質を救う為とはいえ、上司を撃った部下が一言も謝らないなんてw、この2人でなきゃ有り得ない!
ただ1つだけ、このエピソードを観るたび胸が痛むのが、沖雅也さんの尋常ならざる疲弊ぶり。眼の下にクマが出来て表情も虚ろで、心身の不調がもろ顔に出ちゃってる。
ほかのエピソードでも前年みたいな覇気は感じられないけど、このときが絶不調だったに違いありません。
そのスコッチは#457から、そしてボスは#459から欠場となり、この2人のツーショットは二度と見られなくなっちゃいます。
そんな史上最大の危機に居合わせちゃったマスコットガール=ナーコ(友 直子)は、相変わらずスニーカーの隣にいることが多いです。
しかしセミレギュラー陣は皆さんお元気! ボスも山さんもスコッチも昔から迷惑かけっぱなしで頭が上がらない、署長の西山警視(平田昭彦)。これからボス不在により出番が増えていきます。
山さんちのお手伝いさん(今で言うホームヘルパー?)の加代子さん(千野弘美)も元気です。
なかなか活躍させてもらえない、スニーカーの妹=早苗ちゃん(山下幹子)も、ちょこちょこ元気な姿を見せてくれます。ようやくマトモに活躍できたのがスニーカー編の最終回で、あんなことに……
そしてロッキー夫人でドクターXに似てきた令子さん(長谷直美)はなんと、しばらく見ない間にお腹が!
生まれてくる赤ちゃんが毛むくじゃらだったらどうしよう!?って思うと、笑けて昼寝も出来ない令子さんなのでした。
その令子さんが3ヶ月ぶりに登場された#458『おやじの海』が、大手術前の裕次郎さん最後のご出演となりました。
ボスが本当に死んじゃうかも!? そしたら『太陽にほえろ!』は一体どうなるの?って、考えずにいられなかったあのとき、日本じゅうがザワついたあの空気を、私は今でも鮮明に憶えてます。もう40年近く経つんですねえ……