ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「コメント欄のトリセツ」

2020-04-29 12:12:49 | 日記

 
前回の記事に「と」と名乗る人物が書き込んだコメントです。おかしな改行もそのままにしてあります。


「リクエストです
いつも楽しみにしてます。ありがとうございます。
ちょうどコメントの表示は必要ないので、ご一読後
破棄いただいて構いません。
長さんが以前奪われた拳銃の回です。
32オートなんですがNo.77302なんです。
まぁ、みんな持ってる32オートが77302なんですが・・。ちょっと思い出したくて。
失礼いたします。」


まず、HNのつけ方は人それぞれの自由とは言え、ひらがな1文字という投げやりさは相手をナメてると解釈されても仕方がない。

そして、初書き込みでいきなりブログ主に対して「リクエスト」とは図々しいにも程があるし、そのリクエスト内容が支離滅裂で何を求めてるのかサッパリ解りません。気持ち悪いです。


さらに、今朝、ずっと昔にアップした初代『仮面ライダー』第4話のレビュー記事に「師子乃」と名乗る人物が書き込んだコメント。


「初めまして。
仮面ライダーが世間的に認知されていないときを見るのは新鮮ですね。」


自分が何者なのかいっさい明かさず「初めまして」の一言で挨拶を済ませる礼儀の無さ。コメント内容はまぁ、言いたいことは解らなくもないけど、そんな独りごとを聞かされてもこちらは返事のしようがありません。そもそも、こんなずっと昔の記事に今さらコメントされても「なんだかなあ」なのです。

もちろん、両者ともブログには表示せずに即削除しました。

今このタイミングで、こういった「ブログ主に対する礼儀や配慮」が感じられないコメントが届いたら、当然「やれやれ、またアイツが名前を変えて現れた」って、警戒するに決まってますよね。(アイツは過去に何度も名前を変えてるのです)

こうしてわざわざ親切に常識を説くのは、面倒だから今回で最後にしますけど、とにかくこのブログは私の空間なんです。私の部屋なんです。

人の部屋を初めて訪れて、自分の素性も明かさずに意味不明なリクエストをしたり、独りごとを言ったり、あるいは朝昼晩しょっちゅう押しかけて刑事ドラマのウンチクを一方的に語ったり等、まともな人間がするワケないでしょ?って話です。

そんなマトモじゃない人を、私は部屋に入れたくないんです。気持ちが悪いから。怖いから。

もし仮に外で会うことがあれば、可哀想な人だと思って親切に接するかも知れないけど、自分の部屋には来て欲しくない。当たり前ですよね。

そんなに何かを語りたいなら、前回書いたようにキミ自身の部屋から発信するか、もしくは掲示板に行って下さい。似たような人がいっぱいいますから。人のフリ見て我が身を何とやらです。

そんなワケで、アイツと同一人物であろうがなかろうが、無礼な客人は今後いっさい部屋に入れません。私の飛行機から出ていけ!って、いちいち注意も致しません。無視ぷぅ~。
 

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「コメントの表示について」

2020-04-28 12:03:50 | 日記

 
ちょっと「荒し」に近いコメント書き込みが数ヵ月前から続いてたので、コメントが公開される前に私がチェック出来る機能を使うことにしました。(従って今後は書き込んでから表示されるまでにタイムラグが生じます)

以前の記事に「ブログ主にいっさい対話を求めて来ない一方通行のコメントが増えて戸惑ってます」と書き、だけど「何かを発信したい人に掲示板として利用してもらうのもアリかな?」とも書きました。

そんな私の温情につけこんだのかどうか知らないけど、その一方通行コメントは昼夜問わずこれまで延々と続き、まあ別に害は無いからと思ってスルーして来たんだけど、こうも続くとさすがに気持ち悪くなっちゃいました。

コメントを書いてる本人に悪意があろうが無かろうが、ブログ主が不快に感じたなら、それは「荒し」です。

可哀想とは思いつつ、これまでその人が書いてきた100や200じゃ済まないであろうコメントを、全て削除しました。その人がコメント書き込みに費やした膨大な時間と労力は、一瞬にして水の泡となったワケです。

たとえ悪意が無かろうとも、私の空間を、私の気持ちも考えずに好き放題オナニーに利用して来たんだから、そりゃ当然の報いだろうと思います。

そんなに刑事ドラマのウンチクを語りたいなら、自分でブログなりツイッターなりを立ち上げればいい。クソつまんないから誰も読まないだろうけど。

そう、件のコメントだって内容が面白ければ削除されずに済んだ筈で、発信したいならまず文章の書き方から学んだ方がいい。それが私からの温情溢れるレスです。

そんなワケで、今後はコメントを書き込んでもすぐには表示されません。私が仕事中だったりオナニー中だったりするとチェックが遅くなり、なかなか表示されなかったりするけど気にせずお待ち下さいm(__)m

もちろん、私を不快にさせるようなコメントは永遠に表示されません。ただ、仮に私の記事に対する反論や批判であっても、ちゃんと筋が通った意見なら不快には感じないし、仮に不快であっても面白ければそのまま表示するだろうと思いますw
 

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『超星艦隊セイザーX』#06

2020-04-27 22:50:10 | 特撮ヒーロー










 
『ぼくたちのヒーロー』という直球のサブタイトルがついた第6話も、『探検!シャーク4を探せ』に続いて例のイケメン脚本家が書いた作品。

このエピソードにはセイザーXチームと宇宙海賊三将軍の他、主人公=安藤拓人(高橋良輔)の祖父にして世界的エンジニア=宗二郎(宗方勝巳)、母=春子(森川由加里)、妹=由衣(牧田菜々子)、宇宙パイロットのゴルド(ロバート・ボールドウィン)等も登場します。

宇宙が闇に包まれてしまった2050年の未来から、それを阻止するため現代の地球にやって来たセイザーXのメンバーたちは、決死の使命を背負った未来人にして宇宙人。

それに対して安藤拓人は、F1レーサーを目指しながら日々バイトに勤しむフリーターで、彼らみたいに覚悟を決めて戦ってるワケじゃない。1960年にシャーク隊長(松永博史)と知り合った祖父=宗二郎から半ば強制的に使命を背負わされた一般人、っていう設定なんですね。

で、セイザーXの一員となった拓人は何度か戦闘を経験して来たんだけど、世間一般の人々は、彼らがなぜ戦ってるのか、いや、誰と誰が戦ってるのかさえ知らないワケです。

そんなある日、公園でセイザーXごっこをしてた子供たちを、母親が叱ってる現場を拓人は目撃してしまう。「あの人たちはみんなに迷惑かける悪人なのよ!」とまで言われ、単純熱血野郎の拓人もさすがに凹みます。

で、就活中でもある拓人が面接試験の会場に出向くと、タイミング悪く怪獣「ビグスタッグ」が街に現れちゃう。それは宇宙海賊たちによる分断作戦で、別の場所には怪人「レゼッカー」が現れ、拓人=ライオセイザーはロボットに乗り込みビグスタッグと、そしてイーグルセイザーことアド(進藤 学)はレゼッカーとそれぞれ戦うことになります。

さて、もう1人の戦士=おっとりキャラのビートルセイザーことケイン(三浦涼介)は、どっちの応援に行くか迷います。

「ケイン、アドの奴を助けに行ってくれ!」

「えっ、そっちはいいの?」

「任せとけって!」

「バカ、こっちは1人で何とかする! ケイン、怪獣の方へ行け!」

「ばっきゃろ、カッコつけんな! ケイン、俺に助けは要らねえ! アドの所へ行ってやれ!」

「困ったなあ、どっちを選んでも後が気まずいよ」

「んなこと言ってる場合かあーっ!」

そんな無線のやり取りがあり、結局レミー(松山まみ)の判断でケインはアドの応援に回ります。ちなみにレミーは戦艦オペレーターであって戦士じゃありません。ヒロインが変身しない戦隊ヒーロー物は結構レアじゃないでしょうか?

さて、ケインの応援によりアドは辛くもレゼッカーを倒し、応援なしの拓人は相当な苦戦を強いられるんだけど、不完全な合成怪獣だったビグスタッグが途中で形態を維持できなくなったお陰で、なんとか倒されずに済みました。

が、堅物リーダーのアドは容赦なく拓人を責めます。

「なぜ俺の指示を聞かなかった!?」

「そのお陰でお前は助かったんだろが!」

「俺と怪人の力は互角だった。それに対して怪獣の力は未知数。だからケインを行かせたかったんだ!」

「そんな屁理屈はウンザリだぜ!」

「なんだと?」

「大事なのは気持ちだろ? お前が1人で戦ってるのをほっとけないっていう、気持ちだよ! それが間違ってるって言うのか!?」

「戦いに必要なのは的確な判断力だ! 気持ちは関係ない!」

「いいや、大ありだよ! 気持ちが無くてこんなこと、やってられるか!」

かくして拓人とアドは決裂、ケインは立つ瀬を無くしますw

就職試験を犠牲にして戦ったのに責められて、悶々とした気持ちを抱えた拓人が家に帰ると、茶の間のテレビでは怪獣との戦いによる街の被害と、セイザーXに対する世間のバッシングが報じられてるのでした。

「俺たち、敵だと思われてんだな」

憮然とする拓人に、祖父の宗二郎が言います。

「誤解されても仕方あるまい」

「でも、ちゃんと見りゃ街を守る為にやってる事ぐらい分かんねーか?」

「お前は、世間に感謝されたくて戦ってるのか?」

「え? そんなんじゃねえよ」

「お前たちにはやらなきゃならん事がある。世間がどう言おうと関係ないだろう」

「そりゃそうだけど……理屈じゃねーんだよ! 必死に戦ってる俺たちの気持ちはどうなるんだって言ってんだ!」

「だからお前は半端モンだと言うんだ」

「じいちゃんまでそんなこと言うのかよ! こんなの、やってらんねーよチキショー!!」

家を飛び出す拓人を妹の由衣が心配しますが、宗二郎は動じません。

「ここでやめるなら、俺の見込み違いだ」

高台にある公園から街を眺めて考え込む拓人の隣に、今度はレミーがやって来ます。

「なあ、レミーは何のために戦ってんの?」

「え?……それは地球の、ううん、宇宙の未来のために……」

「それはそうだけどさ……ケインから聞いたぜ。鮫のオッサンの役に立ちたかったんだろ?」

「シャーク隊長よ」

「宇宙の未来をとか言われてもピンと来ないけどさ。家族とか友達とか、近所の人達とかさ。そういう人達を守りたいって思ったから、俺は戦う気になれたんだ」

「……うん」

「その気持ちがあるからこそ出来るんだよ。おかしいか? 俺の言ってること」

レミーは首を横に振ります。

「でも、アドやじいちゃんは違うみたいだぜ」

「そうかなあ……そんな事ないよ」

「……わかんねえ……やめた! 考えんのは苦手なんだ。ちょっくら運動してくる!」

行き詰まった時は、とにかく走る。『太陽にほえろ!』の新人刑事たちを見習って(?)、拓人もがむしゃらに走ってみるのでした。

そして行き着いた川原にいたのは、口論する町の子供たち。

「あの怪獣もロボットも、宇宙から来た侵略者なんだぜ!」

またか……と暗い気持ちになる拓人だけど、異を唱える少年が2人いました。

「違う! あのロボットと戦艦は俺たちの味方なんだ!」

「そうだ! 怪獣から街を守ってくれてんだぞ!」

その2人は、第1話で怪獣に襲われたところをセイザーXたちに救助された少年たち。彼らもまた、クラスメイトという名の「世間」と戦ってるのでした。

「あいつら……」

拓人は胸が熱くなります。

「あの人たちはヒーローなんだ! まあ仕事なんだろうけど」

「それならそうと、なんでアピールしねーんだよ?」

「そーだそーだ! 名乗れないのは侵略者だからだ!」

「バッキャロー! ヒーローっていうのはな、正体を隠すもんなんだ!」

その言葉を聞いて、拓人の背中に電流が走ります。本人が聞いてるとも知らず、少年たちは尚も熱弁するのでした。

「そうさ! ヒーローは人から理解されなくて、ボロカスに言われて、それでもみんなの為に戦うんだ!」

「だからこそヒーローなんだ!」

拓人は立ち上がります。

「そうか! そうなのか!」

「あっ、あんたは!?」

本人登場に驚く少年たちに、拓人は駆け寄ります。

「そうだよな、それが正しいんだ! そうでなきゃいけないんだよ! よし、分かった! 俺はこれからも、人知れず戦うぜ!」

「知り合い?」と同級生たちに問われ、少年2人は慌てて首を横に振りますw

そこに無線で怪獣ビグスタッグ再出現の知らせが。

「じゃあな、人知れず行ってくるぜ! 人知れずだ!」

「知られまくってるじゃん」

少年たちの冷静なツッコミを背に、拓人は張り切って出撃します。

「やい、アド! 今回はお前の指示どおりに動いてやる! 被害を出さずにやっつける方法を考えてくれ!」

「よし、マグナビート(ケインのカブトムシ型ロボット)のパワーで怪獣を街から追い出すんだ!」

かくして、拓人の「気持ち」とアドの「的確な判断力」がシンクロし、見事な連携プレーを見せたセイザーXは、被害を出さずに怪獣を倒すことに成功するのでした。

「どういう風の吹き回しだ?」

「別に。今回はお前のやり方で戦う方がいいと思っただけだ。理屈じゃねえよ」

「気持ちか……」

解ったような解らないような微妙な顔をするアドを見て、微笑むレミーとケインなのでした。(おわり)


このストーリーのどこまでがメインライター・林民夫さんのアイデアで、どこからが自分のアイデアだったか、イケメン脚本家はよく憶えてないらしいけど、少なくとも拓人の戦うモチベーションが「気持ち」にある事と、立ち直るきっかけが「人知れず戦うからこそヒーローはカッコいい」っていう、アメコミ映画『スパイダーマン2』や『ダークナイト』等からヒントを得たセリフなのは、間違いなく彼自身の発想だったようです。

このエピソードの肝はそこにありますから、なんだかんだ言いながら彼は『セイザーX』でもしっかり、自分のカラーを出せていたんじゃないかと思います。でなければ全38話中の9本(約3分の1)を任されたりはしなかった筈。

特撮ヒーロー物におけるデビュー作『超星神グランセイザー』#36のレビューをきっかけに、彼が超星神シリーズで脚本を書いた全21本を今回、約15年振りに観直したんだけど、正直言って全部面白かったですw

今観ても笑えるし、林民夫さんみたいに泣かせることは出来なくても、ホロリとさせる場面、グッとくる台詞がいくつもある。ホントに彼は良い仕事をしました。

中には苦手なテーマに取り組まざるを得なかった作品、様々な制約や監督との相性により思い通りに行かなかった作品もあるみたいだけど、彼は常に全力投球で取り組み、魂を込めて書いたことが完成作から伝わって来ます。

なぜ面白いかと言えば、そこに偽りのない愛が感じられるから。彼は本当に心底から超星神シリーズを愛してたんだろうと思います。

本来の夢は刑事ドラマを創ることだったみたいだけど、すでに業界は「刑事物=ただ突っ立って謎解きするだけ」の時代に入っており、もし仮に夢が実現したとしても、超星神シリーズみたいに楽しんで仕事することは、まず無かった事でしょう。

むしろ、彼が本来やりたかったアクション、ユーモア、熱血などの要素は特撮ヒーロー物にこそ揃っており、それも小難しいライダー系より明るい戦隊物の方が断然、自分の持ち味を活かせた筈。

だから、自分に最も適した番組に恵まれたという意味でも、彼は本当に良い仕事をした。だから映像業界には全く未練が無いんですよね。
 

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『超星艦隊セイザーX』#05

2020-04-26 21:35:08 | 特撮ヒーロー










 
『超星艦隊セイザーX』は2005年10月から翌年6月まで、テレビ東京系列で全38話が放映された特撮ヒーロードラマ。東宝&ゼネラル・エンタテイメントの制作による「超星神シリーズ」第3弾、そして最終作でもあります。

つまり、私がよく知るイケメン脚本家が参加した最後のテレビ番組でもあり、それも含めて我らがミューズ=多部未華子さんと間接的な繋がりもあったりする作品です。

まず、シリーズ構成&メインライターを務められた、林民夫さん。多部ちゃんの主演映画『ルート225』('06年公開) の脚本は、林さんが恐らく『セイザーX』に参加される直前もしくは最中に書かれたものと思われます。更に'09年公開の映画『フィッシュストーリー』も林さんの脚本作。もっと親しくなっていれば撮影を見学出来たかも!?って、イケメン脚本家は悔しがってました。

そしてセイザーXチームの1人であるビートルセイザーことケイン・ルカーノを演じたのが、後に蜷川幸雄さんの舞台『わたしを離さないで』('14) で多部ちゃんと木村文乃さんと3人で主役を務めることになる、三浦涼介くん。三浦浩一&純アリスご夫妻の次男で、特撮ヒーロー物では他に『仮面ライダーオーズ/OOO』('10) にもレギュラー出演されてます。

さらに、主人公=ライオセイザーこと安藤拓人に扮した高橋良輔くんは『山田太郎ものがたり』('07) にレギュラー出演されてるし、まあ調べていけば他にも色々繋がりはありそうだけど、タベリストにとって『ルート225』を書いた人がメインライターを務める特撮ヒーロー物っていうのは、ちょっと興味を引かれるものがあるんじゃないかと思います。

デビュー作はアニメ『サザエさん』で、卓越したコメディーセンスにペーソスを交えた作劇テクニックがまさに熟練の技。この『セイザーX』がシリーズ中最も笑える作品でありつつ、同時に最も泣ける作品になったのも林民夫さんの力量があればこそ。『ルート225』『フィッシュストーリー』をご覧になった方なら、その完成度は容易に想像がつくことと思います。

例のイケメン脚本家は、ユーモアに関してだけは他のライターさんたちに負けないっていう、自負を生意気にも持ってたらしいんだけど、林民夫さんと番組をご一緒したことですっかり自信を無くしたんだそうです。

笑わせるだけなら、ギリギリ同じ土俵で勝負出来てたかも知れない。けど、あんな風に同時に泣かせることは、逆立ちしたって自分には出来そうにない。その敗北感もまた、彼が映像業界から足を洗う要因の1つになったみたいです。キャリアの違いを考えれば、比べること自体が無謀なんだけど。

とにかく、林民夫さんの脚本は素晴らしかった。全てのキャラクターが魅力的で、悪役である筈の宇宙海賊三将軍が人気を集め、ソフビ人形まで発売されたこともそれを象徴してます。

その林さんに次ぐ二番手として、例の脚本家は9本のエピソードを担当。その第1弾がこの第5話『探検!シャーク4を探せ』でした。監督は前作『幻星神ジャスティライザー』でオリオン座博士の回を担当された、米田興弘さん。

超星神シリーズは作品として一定の評価を得ながら、玩具の売れ行きがイマイチ芳しくなく、この『セイザーX』ではRPG的アイテムを前面に押し出すようスポンサーから強く要望があったらしいです。

それで宇宙の命運を握る12個の「コスモカプセル」を巡って、宇宙海賊とセイザーXが争奪戦を繰り広げていくストーリーが縦軸になってて、サブタイトルにある「シャーク4」は4つ目のコスモカプセルってワケです。

『セイザーX』は『グランセイザー』『ジャスティライザー』と比べて話数が少なく(打ち切りじゃなく当初からの予定)、そのぶん林民夫さんがかなり緻密にシリーズ構成され、各エピソードにあらかじめ粗筋も用意されており、他のライター陣にとってある意味ラクな反面、自分のカラーを出しづらい窮屈な仕事でもあったようです。

そんな中で、この第5話だけはスキがあったというか、行方不明中のシャーク隊長(松永博史)とコスモカプセルとの因縁と、隊長を父親のように慕うヒロイン=レミー・フリーデ(松山まみ)の心情さえちゃんと押さえれば、あとは割りと自由に書かせてもらえたんだとか。しかもこの回は怪獣を出さなくていい!(これが出て来るとバトルにかなり時間を割かれちゃう)

そこで例の脚本家は、好きで好きでたまらないハリソン・フォードの代表作『インディ・ジョーンズ』シリーズへのオマージュを、ここで思いっきり込めまくりましたw

そもそも彼は、自らインディ・ジョーンズの扮装で主演し、いにしえの水曜スペシャル『川口浩探検隊シリーズ』をもパロッた自主製作映画を監督し、それが認められてプロになった人なんです。まさに本領発揮!

古文書に記された伝説をヒントにコスモカプセルの隠し場所を探しだす内容で、『インディ』シリーズでも特に印象的だった光の屈折を利用する立体地図のトリックや、洞窟探検、デス・トラップの数々など、自主映画では成し得なかった大掛かりなアトラクションをここで実現させ、彼はこの辺りで燃え尽き始めたのかも知れません。

そういった内容だからユーモア要素も入れ易く、怪獣も登場しないとあって徹頭徹尾「レイダース」に終始した本作は、シリーズ屈指のジェットコースター・エピソードとなりました。

また、ちょっとマニアックだった『グランセイザー』、昭和ノリだった『ジャスティライザー』の反省を踏まえてか、幼児層へのアピールが強化されてるのも『セイザーX』の特徴で、この回では古文書の謎を解くヒントが日本の諺に隠されており、チェイスを楽しみながら諺も勉強できるという、アカデミックな要素も加味されてます。

前述の拓人、レミー、ケインと、イーグルセイザーことアド(進藤 学)、そして宇宙海賊三将軍しかレギュラーメンバーが登場しない点でもこの回は異色。『セイザーX』で自分のカラーを遺憾なく出せた唯一のエピソードとして、例の脚本家にとって忘れられない作品となりました。
 

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「誰が狼中年やねん」

2020-04-24 22:00:18 | 日記

 
文章を書くのは好きだし、世間に何かを発信すること、それを見てもらうことが生き甲斐とも言えるので、空き時間のほとんど全てをブログ作業に費やすのも、決して(精神的には)苦痛じゃありません。

だからついつい、疲れを忘れてやってしまう。お陰で眼精疲労が慢性化し、しょっちゅう頭痛に悩まされてます。このご時世、体調を崩すだけであらぬ疑いをかけられるやも知れず、もっと自己管理する必要があります。

そんなワケで、ブログの更新ペースをちょっと落とそうと思ってます。いや、落とさねば!

「もうマメな更新は出来なくなりそう」みたいなことを、過去にも何度か書いて来たけど、結局ほとんど毎日更新しちゃってるワンパターンの繰り返しw それが年齢的に(?)キツくなって来たワケです。

別にマメな更新を誰かに望まれたワケじゃなく、ただ好きでやってる事なんだけど、だからこそ自分で考えて歯止めを掛けないと。たかが頭痛とは言え、最近は吐き気も伴って来てるのでシャレになりません。

ゲームもネットサーフィンもやらない私が眼精疲労に陥る原因は、ブログ以外に考えられませんw 文字打ちはもちろん、画像の撮影やトリミングでもかなり眼を酷使してますから。無償でやるにはなかなかハードな作業で、実にバカげてますw

これまでの記事を振り返っても、よくもまあ毎日毎日、あれだけの作業、どんだけ好きやねん!?って呆れるしかありません。それが出来てるのは幸せなことなんだけど、何事も度が過ぎるのは良くありません。

今回こそ本当に、ペースダウンを実行します。いや、しなければ! 多分するんじゃないかな? いやいや、すると言ったらする!

ちなみに私の仕事は配送業。最近は地図や伝票の代わりにタブレットと睨めっこなので、そこでも眼は酷使してます。そりゃ頭も痛くなるってもんです。

コロナに関しては、まだ比較的に被害が少ない地域なので大きな影響は無いけど、感染防止対策の徹底は当たり前として、再配達受付の締切時間が早くなったり、荷物の受け渡しでお客さんが対面を嫌がればサイン無しでもOKになったり等、これまでには無かった小さな変化は表れてます。

このまま長引いて行けばどんな影響が及ぶやも知れず、戦々恐々の日々ですが、それとて贅沢なことで、いま仕事出来てるだけでも有難いと思わなきゃいけません。

おっと、眼を休めなければ。ついつい書いてしまう一種の病気ですね。おやすみなさい。
 

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