あれから、体調は一進一退といった感じです。
真犯人はもしかしたら、とても長く付き合ってる持病「腎臓結石」じゃないかと思ったりしてます。年明けの健康診断で、順調にすくすく育ってるのは判ってたし、実際ちょくちょく疼いてます。
この慢性的な倦怠感と、波の激しい不調、ピーク時に吐き気が止まらなくなる症状あたりがよく似てるんですよね。
しかし結石が原因なら痛いのは頭じゃなく背中だし、血尿も出る筈だから矛盾も甚だしいんだけど、いつもの偏頭痛が結石の影響で増幅されたりするような人体の不思議が、もしかしたらあるのかも知れません。
なので、あんまり不調が続くようなら、そっちから攻めてみるのも有りかなと。ただ……
アレを何とかするとなると、恐らく1日で済むレーザー粉砕じゃ無理なんで内視鏡手術となり、1週間近く入院する羽目になっちゃう。仕事は何とかなるにしても、今、1週間も私が不在になったら確実に我が家は崩壊です。
まあ、それもケアマネージャーさんと相談すれば何とかなるかも知れないけど、私自身が過去の内視鏡手術で地獄を見ちゃったもんで、出来ることなら戦いは避けて共存の道を選びたい!
だから、様子を見ます。単にストレスのせいであることを切に祈りながら。
で、そのストレスを減らすために今出来る対策を考えると、介護がハードになってから奪われてきた睡眠時間を、出来る限り取り戻すこと。もうそれ以外にありません。
となると、仕事、家事、介護の時間はこれ以上減らせないので、けっこうな時間と労力を使うこのブログを犠牲にするしかありません。好きでやってるからこそ、つい睡眠時間を削ってやっちゃうワケです。
もちろん、やめることは有り得ません。幸か不幸か、私はコロナ関係なく外で遊ぶことがほとんど無いですから、休日の空き時間は思い存分ブログに使えます。
なので、週1~2回の更新は可能だし、そのペースでやって行けば睡眠時間をある程度キープ出来るし、酷かった眼の疲れや肩凝りも軽減できることでしょう。(実際の原因はコレだったりしてw)
そんなワケで、日刊ペースで始めたこのブログは、これから週刊化することになります。そのぶん中身は濃くなるかも知れないので、変わりないご愛読よろしくお願いします!
※最後にオチみたいなものがありますので、出来るだけ最後までお読み下さいませm(__)m
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こないだレビューした百合映画『ホワイトリリー』の記事は、ブログ事務局様の素晴らしく迅速なご判断により、めでたく公開停止となりましたw
実は古い記事の再掲載だったし、特に思い入れもない作品だったので平気なんだけど、リアクションボタンを押して頂いた読者様には申し訳ありませんm(__)m しかしホント今回は速かったなあw(アップしたその日に停止) さすがです!
停止処分の理由はまぁいつも通りなんだけどw、相変わらず審査基準がハッキリしないんですよね。無事に今も残ってるあれやこれやの記事がなぜセーフで、なぜ今回のはアウトなのか? そこをもっと明確に示して頂ければ、私はもう二度とそんな記事は書きませんよ。たぶん書かないと思う。書かないんじゃないかな? まちょと覚悟はしてちょ待てよ!
さて、常連読者さんには心配をお掛けしたかと思いますが、私自身の体調はほぼ正常に戻りました。
大元の原因はストレスの蓄積と見て間違いないんだけど、あれほどしつこい頭痛と吐き気は経験が無かったもんで、直接の原因が不明のままなのはかなり不気味でした。
が、いきつけの整骨院さんで「胃腸がかなり疲れてますね」との指摘を受けて、だいたい腑に落ちました。直接の原因は、たぶん暴飲暴食ですw
食事の量は別に変わってないんだけど、物足りない時に食べてたお菓子の量が、知らず知らずの内に増えてました。それとコーヒーも。
確かに、ダウンする10日ほど前から胃のあたりがムカムカしてたし、それが頭痛に繋がる場合もあるんだそうです。
何でもかんでもストレスのせいにすりゃいいってもんじゃないけど、お菓子とコーヒーの量が増えていった原因は間違いなく精神的ストレスですw 介護疲れと職場でのイライラに「コロナ」という時代のストレスが重なった結果でしょう。
というワケで、あれからお菓子を食べなくして、コーヒーの量も減らしたら、頭痛はしないし倦怠感もかなり軽減されました。
それともう1つ、数年ぶりに自室の大整理を敢行したのも、メンタル面のリフレッシュに大いに役立ったと思います。先週と今週の休日は、身体を休めることも忘れ、夢中で片付けてましたw
そのきっかけは、数が増えて置場所に困ってたモデルガンの数々をw、1つの棚にまとめて陳列しようと思い立ったこと。ちょっとオシャレな棚を買って来て、どう並べたらカッコ良くモデルガンが映えるか、ああだこうだ考えるのがもう楽しくて楽しくてw
だから、ダウンしてから2週間ほどブログ更新のペースが遅く、過去記事のリバイバルが続いたのは、書くのがしんどかったせいじゃなく、モデルガンを並べるのに忙しかったからですw
で、狭い部屋なもんで、棚が1つ増えたら相当な断捨離が必要になり、もう使わないと思った物は片っ端から捨てて、逆にふだん不便に思ってた家具や小物を補ったり配置換えしたりするのも、骨は折れるけどホントに気持ち良くて、すっかり元気になって今、この記事を書いてる次第です。
白状すれば、モデルガンに関しては棚や専用スタンドだけに留まらず、ホルスターやら木製グリップ、そして新たなモデルガンにもけっこう散財しちゃいましたw 凝りだしたらとことんやっちゃう性格なんですね。
かねてから欲しいと思ってた物を、ネットオークション等で出来るだけ安く、この機会に思いきって買い揃えました。是非とも画像でお見せしたいけど、女性読者さんに引かれたら哀しいので我慢します。(とっくに手遅れかも知れないけどw)
このブログもストレス発散にはなってるけど、当然それだけじゃ足りないですよね。やっぱり好きなことを色々やらなきゃ人は生きていけません。
昨夜は父がそこらじゅうに撒き散らしたウンチを独りで処理しましたけど、ちょっと前までとは違って心穏やかに……とまでは言えないけど冷静でした。
人殺しの道具を模したオモチャを集めることで心を癒される、なんて思えば不思議なもんだけど、狩猟は男の本能ですからたぶん理にかなってる。
もう1つの本能であるチョメチョメは(子作りという目的を抜きにすれば)形に残らないけど、ウチにあるモデルガンは30年とか40年前に買った物でもバリバリ現役ですからね! これほど息長く楽しめるオモチャって(大切に扱えばの話だけど)あまり無いかも知れません。
とはいえ、こんな買い物をずっと続けたら破産しちゃいますから、部屋の改装が終わったところで一旦打ち止め。よっぽど欲しい新製品が出るまでは我慢して、またせっせと働いて貯金することにします。
そんなワケでハリソン君、なんとか復活です。
PS. 以上の記事は先週末に書いたものですが、とても無念なことに、週明けからまた体調がダウンして来ました。
片付けに熱中しすぎた疲れなのか、もうしばらく散財できないことに気落ちしたのか、あるいはメンタルや暴飲暴食以外に何か原因があるのか、よく分かりません。
とりあえず、やっぱり記事の更新ペースはしばらく落ちそうです。それと、コメントのレスもあまり出来なくなるかも知れませんが、こういう事情なのですみません。
あと、病院に行くか行かないかは自分で判断しますので、その種のアドバイスも無しでお願いしますm(__)m
吉田浩太 監督・脚本による2014年公開の日本映画。アイアンメイデンとは中世の拷問具「鉄の処女」のことです。
カトリック系(?)の厳格な女子校を舞台に、学校公認で拷問を研究&実践する「拷問部」の活動、そして恋愛が描かれてます。
恋愛と言っても女子校ですから、女の子どうし。つまり「百合」の世界で、私はそこに惹かれて観る気になりましたw
もちろん「拷問部」というぶっ飛んだ設定にも興味を引かれたけど、痛いのは苦手なもんでSM的な趣味は無く、あのボンテージルックってヤツにも私は萌えません。全裸が一番ですw
主演はグラビアアイドルの木嶋のりこさんで、オールヌードの初披露に加えて拷問シーン、レズシーン、オナニーシーン等を全身全霊で熱演してくれてます。
このテの映画はそこんとこが肝心で、何だかんだ言ってもそれが観たくて観客は映画館に行ったり、DVDを買ったり借りたりするんだと私は思います。
そういう観点で評価すれば、この作品はほとんどパーフェクトじゃないでしょうか? 木嶋のりこさんの本作に賭ける意気込みと覚悟が十二分に伝わって来て、私は感動しちゃいました。素晴らしい!
ただ1つ残念だったのが、相手役の吉住はるなさんが「そ、そこまでして……」って言いたくなるくらい、頑なに乳首を隠してた事です。それ以外は木嶋さんと同じこと(SM、レズ、オナニー)してるのに、乳首だけNGってw
観客の視線を木嶋さんに集中させる為の配慮なんでしょうか? でも、他の映画じゃ全部見せてる間宮夕貴さん(部長役、メガネの子)も今回は乳首死守ですから、乳首次第でギャラの額が違うのかも知れません。
いやしかし、もう1人の部員を演じる矢野未夏さん(太めの子)は豪快に見せてますからw、なんだかよく解りません。見せる子と見せない子が混在するのは不自然ですから、そこは大きなマイナスポイントです。
原作は4コマ漫画なんだそうで、たぶん拷問を笑いのネタにしてるんだろうと思いますが、映画版は百合の要素をメインに結構シリアスなドラマになってます。
だから「拷問」に惹かれて観る人には物足りないかも知れません。痛いのが苦手な私でも眼を背けずに観てられましたから。
逆に、私みたいに「百合」が目当てな人には強くオススメしたいです。儚いラブストーリーとして楽しめるし、本気で感じてるんじゃないか?って思うくらい気持ちの入ったレズシーンが素晴らしくて、私は非常に満足しましたw
憧れの女子校に入学が叶ったヒロイン(木嶋のりこ)ですが、なぜか無理やり「拷問部」に入部させられる羽目になります。実は入学試験に拷問士の適性を測る問題が盛り込まれてたのですw
まずは拷問に耐える訓練を受けるヒロインですが、Mでもない彼女にとっては苦痛でしかない。けど、以前から憧れてた先輩(吉住はるな)と一緒にいる為に、彼女は拷問に耐える訓練に耐え続けるのでした。
やがてヒロインは、先輩が真性のMであることに気づくと同時に、自分自身の中にあるSの血が目覚めて行きます。そして2人は互いを求め合い、ついに結ばれるのですが……
拷問部には、部員どうしの恋愛を禁じる鉄の掟があり、2人の関係に気づいた部長(間宮夕貴)は、ヒロインを究極の拷問具=アイアンメイデンで折檻しようとする。たけど全ての罪を被った先輩が身代わりになり、重傷を負う羽目に……
なぜ、拷問部は部員どうしの恋愛を禁じるのか? たぶん、そこがSMと拷問の違いなんだろうと思います。愛情や快楽を伴うのがSMであり、情報を聞き出す為にひたすら相手を痛めつけるのが拷問。
でも相手に愛情を持ってしまうと、その行為はSMという「プレイ」になっちゃう。それでは訓練にならず、一流の拷問士にはなれないってワケです。
なんで女子高生が一流の拷問士にならなきゃいけないのか?ってのは愚問ですw この作品の世界にはそういう使命と掟があるんだから仕方がない、大霊界はあるんだから仕方がない。
で、部員に重傷を負わせたことで拷問部は廃部の危機に瀕するも、先輩が自分の退学と引き換えに部を守り、遠い地へと引っ越す=愛する後輩と別れなければならない、という切ない結末を迎えます。
けど、先輩のお陰で、自分の中に眠ってたSの血が目覚めたヒロインは、部長をも超える一流の拷問士に成長し、拷問部の未来を支える存在となるのでした。
こういった思春期における「百合」の世界に私が惹かれるのは、勿論スケベ心が第一にありつつも、そこに「儚さ」をすごく感じるからなんですね。
結ばれたとしても、その関係は決して長くは続かない。恐らくほとんどは卒業と同時に終わっちゃう。実際はどうだか知らないけど、私の中じゃそんな切ないイメージがある。だからこそ、愛し合う場面が輝いて見えるワケです。
しかもこの映画の場合、2人がやっと結ばれ至福を味わった直後に、残酷な拷問シーンが待ってる。その痛みがあるからこそ2人の愛は余計に燃え上がり、引き裂かれた後に互いを想ってオナニーする場面や、最後の抱擁シーンがより切なく、感動的なものになるんですよね。
しかも、ちゃんとヒロインの成長ストーリーにもなってるワケで、これは決してただのエロ映画じゃない。なにげに良く出来た青春映画です。
ところが、映画紹介サイトに投稿された観客レビューを見てみると、酷評してる人が結構おられる事に驚きました。
曰わく「何を描きたいのかサッパリ解らない」「監督の演出が下手くそ」「女子のヌードに頼り過ぎ」「SMと拷問の違いが判らない」「恋愛の過程がちゃんと描かれてない」etc……
劇場に足を運び、高い料金を払って観た観客の意見ですから、ハードルが高くなるのはまあ理解出来るんだけど、それにしたって創り手に対する敬意と思いやりが全く感じられない言い草に、私はカチンと来ちゃいました。
作品に対してどんな感想を述べようが自由なのは承知してますが、だったらその感想に対する感想を述べるのも自由ってことで、ちょっと反論させてもらいます。
まず言いたいのは、この種の映画に対してあなた達、そんなハイレベルな内容を本気で求めてらしたの?ってことです。
こんなのは女子のハダカとセックスを見たい人が観る映画であって、演出が上手いとか下手とか論じるもんじゃないでしょう? ヌードに頼り過ぎてるって、その為に創った映画でしょうが!w
そういう意味じゃ木嶋のりこさんの脱ぎっぷりとエロ芝居はパーフェクトです。充分に料金分のサービスは行き届いてます。なぜか乳首NGな人はいるけどw、木嶋さんの頑張りはそれを補って余りあります。
監督の演出が下手くそって、何様ですか? だったらどの場面がどうダメで、どうすれば良かったのか具体的に書きなさいよって話です。小学生の読書感想文じゃないんだから。
低予算=少ない人員と超タイトなスケジュールで、しかも演技に関してはほとんど素人のグラビアアイドル達を主役に、吉田浩太監督は精一杯の仕事をされたと私は思ってます。
何を描きたいのか解らない? SMと拷問の違いが判らない? その答えは上に書いた通りで、しっかり明快に描かれてますよ。自分の理解力の無さを棚に上げて、何でもかんでも創る側のせいにする……そんなの単なるタチの悪いクレーマーですやん。
まずは予告編やチラシ&ポスター、上映館の作品傾向などをよく見て、その映画が何を目的にして、どれくらいの予算規模で創られたのか、事前に予測する想像力と感性を磨きなはれ。
どんな低予算で創られてようが、高い料金を払う以上はハリウッド大作と同じレベルでなきゃ納得出来ないなんて、よもや思ってないでしょうね?
そんなにハードルを上げて、損するのはアナタ自身ですよ。素直に「のりこちゃんのヌード最高!」「本気のレズシーンにボクの身体の一部がHOT! HOT!!」って、喜んだ方が絶対トクなんだから。
というワケでセクシーショットは間宮夕貴さん、吉住はるなさん、そして木嶋のりこさんです。
※前回の『カケラ』は、ちょっと前にレビューした『スクールガール・コンプレックス/放送部篇』から続いてる「百合映画」の流れに合わせ、かつて閉鎖した旧ブログから引っ張りだして来た過去記事の再掲載であり、今回の『過激派オペラ』もその1本。
文中でコメディ映画『探検隊の栄光』が何度も引き合いに出されてますが、それは旧ブログでその作品の次にレビューしたのが『過激派オペラ』だからであり、悪意は全くありませんw(どちらも同じくらい私は大好きな映画です)
☆☆☆☆☆☆☆
『過激派オペラ』は2016年に公開された、江本純子監督による日本映画。江本監督は劇団「毛皮族」主宰者で、映画はこれが処女作。ご自身の書かれた小説『股間』が原作になってます。
女性ばかりの小劇団「毛布教」の主宰者=ナオコ(早織)が、新作舞台『過激派オペラ』のオーディションで出逢った女優=春(中村有沙)に一目惚れし、彼女を主演に抜擢しつつ口説き倒して恋仲になるも、痴話喧嘩による破局で劇団もガタガタになっちゃう、そりゃそうなるやろ!っていう納得のお話ですw
一見シリアスタッチだけど本質はむしろコメディで、『探検隊の栄光』や『HK/変態仮面』と同じカテゴリーに入るおバカ映画かも知れませんw
とにかくナオコという女がチョー肉食系のレズビアンで、ひたすら「やらせて!」「お願い!」「1回でいいから!」と土下座しながら女の子を押し倒す姿は中学生男子にしか見えませんw
だから、ヌードも濡れ場も頻繁に登場するんだけど、エロいというよりは滑稽でw、我々のオカズには多分なりません。
彼女らが演じる舞台もまた、半裸で踊ったり絡み合ったりする卑猥なものだけど、シュール過ぎて全然意味が解んなくてオカズになりませんw
じゃあどう楽しめばいいのかと言えば、やっぱりこれは笑って楽しむべき映画。大衆ウケを狙ったがゆえにスベっちゃった『変態仮面』のパート2より、よっぽど正しいバカ映画の在り方です。
そして男性観客にとっては、女性という生きものの本質を学ぶ絶好のテキストになるやも知れません。やっぱり女性監督の作品だけあって、我々があまり見たくない女性の姿も容赦なく描いてくれます。
監督ご自身も恐らく内面はかなり男性的で、だけど性別は女だから、周りにいる女性たちは彼女の前で(男にはなかなか見せない)本性をさらけ出しちゃう。それを男性的な目線で見て来られたであろう、江本監督ならではの女性描写が楽しめるって寸法です。
世間の眼から見れば無意味でバカバカしいことに、当人たちはすこぶる真剣に、半ば命懸けで取り組んでる。その愚直で滑稽な姿に感動しちゃう構図は、同じ演劇の世界を描いたももクロの『幕が上がる』よりも、やっぱ『探検隊の栄光』に近いw
ただし、映画としての完成度は『探検隊~』よりこちらの方がずっと高いと思います。主役の早織さんと中村有沙さんも魅力的だし、こちらは安心して皆さんにオススメ出来ますw
共演は趣里、桜井ユキ、森田涼花、範田紗々、増田有華、高田聖子、安藤玉恵etc…と、けっこうメジャーな女優さんも参加されてます。
一見の価値あり。男性でも女性でも楽しめると思います。
ところで『過激派オペラ』に後半から登場し、途端に観客の眼を奪い、役の上でも台風の目となって劇団「毛布教」を引っ掻き回す女優=ユリエを演じたのが、最近よくテレビでお見かけする趣里さん。
設定上でも既に売れてる女優の役で、その圧倒的な存在感と才能で、主役だった筈の春(中村有沙)から居場所を奪ってしまう。それが春とナオコ(早織)の破局に繋がり、劇団がガタガタになっちゃうワケです。
そんな別格の女優を連れて来て、あからさまにチヤホヤするナオコもナオコなんだけど、彼女はたぶん舞台の内容をより良くすることしか考えてない。
なのに主演女優の春を痴話喧嘩で失った挙げ句、ワガママが酷くなって来たユリエをセックスで黙らせようとして彼女にも逃げられちゃうw 劇団の経営も赤字で何百万もの借金を抱えてるのに、演劇も女たらしも一向にやめられない。
バカでしょう?w だけど憎めない。演劇へのほとばしる愛と情熱が、彼女から溢れてるからだろうと思います。
で、趣里さん。一度見たら忘れられないルックスをされてます。私は連ドラの『リバース』『この声をきみに』『トットちゃん!』等で続けてお見かけし、また新しい売れっ子さんが出て来たんやなあって、まぁその程度の認識しか無かったんだけど、今回の趣里さんを見て一気にファンになりました。
ももクロの映画『幕が上がる』では黒木華さんが登場した途端に空気が一変しちゃう女優オーラに驚いたけど、『過激派オペラ』における趣里さんもまさにそう。彼女をキャスティングした江本監督の選択眼は素晴らしい!と思いました。
今回の役ではコメディエンヌとしての才能も発揮されてて、この人はきっと大物になるに違いない!と思ってこの記事を書くことを決め、初めてプロフィールを調べてみたら驚いた!
なんと水谷豊&伊藤蘭 夫妻の娘さんだったのですね! 私は全然知りませんでした。やっぱり、才能も遺伝するんですね。15歳で足に大怪我を負うまではバレリーナを目指しておられたらしく、演技については特に英才教育を受けてないみたいだから、やっぱり持って生まれた才能なんでしょう。
デビューは2011年放映の『3年B組金八先生スペシャル』で、けっこうキャリアはおありだけど、私が好んで観る作品には最近まで出ておられなかった。
この『過激派オペラ』も、なぜかWikipediaのプロフィールからは除外されてますw 趣里さんご自身にはヌードも濡れ場も無いのに、これだけメジャーになると黒歴史扱いされちゃうんでしょうか。素晴らしい仕事をされたと私は思うので、ちょっと残念。
だけどお人柄も評判良くて、これからますますメジャーになられるのは間違いないでしょう。
そしてセクシーショットは主役の中村有沙さん。井口昇監督による究極のお下劣ホラー『ゾンビアス』('12) でうんちゾンビたちと屁をこきながら激闘した、あのハツラツ美少女もすっかりオトナ。現在はフッくんの息子こと俳優の布川隼汰さんと結婚され、人妻になられてます。
2010年春に公開された、安藤モモ子さんの監督・脚本による日本映画。桜沢エリカさんの漫画『LOVE VIBES』を実写化した作品です。
この映画に百合の要素があることは知ってましたが、予告編でコメディっぽい印象を受けたもんで、ちょっとしたネタ程度の描かれ方だろうと勝手に思い込んでました。
観たら違ってました。これは本格的な百合映画ですよ! ただし、我らヘンタイ男が妄想する甘美な百合世界とは全然違います。ヘロデ王こと奥田瑛二さんの長女=安藤モモ子さんの第1回監督作品ってことで、確かにこれは女性にしか撮れない映画です。
満島ひかりファンの方は、ちょっと覚悟して観なければなりません。下着姿や、お尻が見えるシャワーシーン、女性どうしのラブシーンは良い(むしろ大歓迎)として、アパートの和式トイレにお尻をつけて放尿したり、公園のトイレでタンポンを入れたり等、男としてはあまり見たくない生々しい描写が多々あります。
特に衝撃的だったのは、腋毛です。アンダーヘアを見せた女優さんはいっぱいいても、腋毛を大スクリーンに晒した売れっ子女優は数少ないでしょう。男が女性に対して抱く幻想を、ことごとく打ち崩してやろうっていうモモ子さんの狙いがハッキリ判ります。
だーがしかし! 世の中、女性の腋毛に顔をしかめる男ばかりだと思ったら、そりゃ大間違いですぜモモ子さんw
私が性に目覚め始めた中学時代、同級生女子の制服(夏服)の隙間から見えた腋毛に衝撃を受けて以来、女性の脇の下がチラッと見えるシチュエーションに、興奮するとまでは言わないけど、ちょっと萌える体質になってしまったのです。
いや、往年のセクシー女優・黒木香さんみたいにボーボーなのは平気なんです。ちょっと処理をサボってうっすら生えて来た位がちょうどいい。要するに、思春期に初めて見た女性の秘部、その時のドキドキが刷り込みになって今だに残ってるワケです。
例えば夏場、電車の座席に座ってて、目の前に女性が立ち、吊り革を持ったとしましょう。私はつい、彼女の脇の下をチラ見しちゃうのです。で、それが綺麗に処理されてた日にゃあガッカリするワケですよ。
だからモモ子さん。皮肉にもあなたは、私を喜ばせただけに過ぎないんですよ?……って、話が横道に逸れまくってますけど、皆さんどいつもこいつもホントど変態ですね!
満島さん扮するヒロインがつき合ってる彼氏ってのがまた、ロクでもない乳首チョメチョメ野郎で、ただ会って泊まってセックスするだけの、惰性かつ空疎な日々。
心の隙間を埋める何かが欲しい……そんな時に彼女が出逢うのが、中村映里子さん扮するメディカル・アーティスト。義手とかシリコンおっぱいを造ったりする、言わば人の欠けたパーツを補う仕事をしてる女性です。
男か女かなんて関係ない。自分は「人」を見て好きになるだけで、世間からどう思われようが知ったことじゃない。そんな中村さんは実にカッコいいです。レズだ変態だとバカにする乳首チョメチョメ野郎にキンテキを食らわし「キンタマ付いてりゃ偉いのか!? グローバルな世の中について来れないだけだろバーカ!」なんて啖呵を切る場面には拍手喝采です。
だから満島さんも彼女に惹かれ、男も女も関係ない心の繋がりに、隙間を埋めてくれる何かを見いだすんだけど……
いざ同棲生活を始めると、自由奔放に見えた中村さんが、満島さんを束縛するようになる。「男だの女だのと考えるから苦しくなるんだよ」って言ってた中村さんなのに、満島さんがちょっとでも男と関わると嫉妬する様になっちゃう。自分の方がよっぽど性別にこだわってるやん!っていう矛盾w カッコいい彼女にもやっぱり「欠けてる」パーツがあるんですよね。
幸せを感じたのは束の間だけで、2人の心はすれ違い、再び孤独で息苦しい毎日が始まる。で、2人はこれからどうなっていくの?っていう観客の気持ちを置き去りにしたまま、突き放すように映画は終わっちゃいます。
「満月は綺麗だけど、それは1日だけで後はずっと欠けてるんだよ。でも、欠けてる月だって綺麗かも」
「好きなものは、いっぱい食べちゃ駄目だよ、気持ち悪くなっちゃうから。少しずつ食べた方が幸せだよ」
↑うろ覚えですが、作者のメッセージはこれらの台詞にこめられてるかと思います。
心が満たされず、息苦しい毎日……それって誰でも同じで、普通のことなんだよと。たまにしか満たされないからこそ、その瞬間が幸せに感じられるんだよと。
人は不完全な生きもので、常に何かのパーツが抜け落ちてる。そのカケラを拾い集め、パズルを埋めていくのが人生ってこと……なのかも知れない。なかなか全部は埋まらないけど、1つ埋めるたびに歓びがあるんだから、また頑張って次のカケラを探そうよって、そういうことを言ってるんだと私は解釈しました。
それにしても満島さん、名作『悪人』や『川の底からこんにちは』でもそうだったけど、心が満たされずに苦しむ「中の下」の女を、実に自然に演じておられます。
特に『川の底から~』の前半と、本作の満島さんはよく似てます。優柔不断で流され易く、ダメ男に振り回されちゃうダメ女。これがまた妙にハマってるw
ところで、ずっと前にタベリスト仲間のgonbeさんが本作をレビューされた時の疑問点=棒アイスを妙にいやらしいしゃぶり方で食べる、中村映里子さんの場面ですが……
私は中村さんが男に全く興味が無いからこそ、ああいうしゃぶり方を(そういうしゃぶり方だとは知らずに)平気でしちゃうんだろう……と、数年前に本作を観た時は思いました。
けど、今回あらためて観直すと、むしろ彼女の隣にいる満島さんが、わざわざウインナー・ソーセージを食べてるのが気になるんですよね!w いわゆるジェンダーレスっぽい満島さんは、それを普通に噛って食べてるワケです。
だから、つまりセックスの問題に関して、満島さんはもう飽きるほど満たされてるのに対して、中村さんは著しく「欠けてる」からこそ、無意識に渇望してるっていう暗喩なのかも知れません。そう考えると、満島さんがいつもパンツルックなのに対して、中村さんはスカートを好んでることにも意味がありそうです。
まあ、アイスは普通しゃぶるもんだし、ウインナーは噛って食うもんだろと言われりゃその通りなんだけどw
いずれにせよ、男なんて所詮ただの「肉棒」に過ぎないってことですよ! それが結論w