青葉、若葉が光っています。 絵に添えて、高村光太郎の詩を贈りたいと思います。
新緑の頃
青葉若葉に野山のかけらふ時
ああ植物は清いと思ふ。
植物はもう一度少年となり少女となり
5月6日の日本列島は隅から隅まで
濡れて出たやうな緑のお祭。
たとえば楓の梢を見ても
うぶな、こまかな仕掛けに満ちる。
小さな葉っぱは世にも丁寧に畳まれて
もっと小さな芽からぱらりと出る。
それがほどけて手をひらく。
晴れれば輝き、降ればにじみ、
人なつこく風にそよいで、
ああ植物は清いと思ふ。
さういふところへ昔ながらの燕が飛び
夜は地虫の声さえひびく。
天然は実にふるい行状で
かうもあざやかな意匠をつくる
高村光太郎
「植物はもう一度少年となり少女となり・・・」 のところが特に気に入っています。(^-^)
大変な時ですが輝く命からパワーを頂きましょう・・・