『先生、痩せたのではないですか。』と、夫を迎えに来たデーサービスのスタッフが私を見て言いました。 彼女は私が高校で教えていた時の教え子で、今は夫が通っている施設で看護師として働いています。 すると、送迎車を運転してきた、介護士の彼女(いつも私を見ると駆け寄ってハグしてくれる・・・今はコロナで遠慮していますが)も、『そうかも・・無理しないでね、お母さん。』と。
自分では痩せたなどと思っていませんでしたが、このところ夫の病状の進行が驚くほど早くて、自分でも夫にどう接したらいいのか戸惑うことが多くなっていることは事実です。 デーのスタッフやケアマネさんと相談したりしながら、なんとか無事に一日が過ぎてくれることを祈りながらの毎日となっていて、これまでより確かにストレスは増しています。 コロナの影響で2月から介護者の集いも中止になっていて、介護経験者たちと話す機会がなくなってしまっていることも、ストレス発散の場が失われていると言えるかもしれません・・・
時に、何もかも忘れて、どこか、遠くへ行ってしまいたい!!と、飛行機から撮った写真を眺めて、機上の人になった途端に非日常の世界に飛び出す解放感を思い出したりしています・・・ それでも、こんな詩を読んで、気を取り直すのです。
こんなにたしかに
ここは宇宙のどのへんなのか
今は時間のどのへんなのか
鉱物たち はてしなく大らかで
植物たち かぎりなくみずみずしく
動物たち いつもまっ正直で
この数えきれないまぶしい物物物の中
ひとつぶの生き物 ぼくたち
こいびとたち 美しく
父母たち やさしく
友だちたち たのもしく
たべもの みんな おいしく
やらずにおれない素晴らしいこと
山ほど あって
生かされている!
自分で 生きているかのように
こんなに たしかに!
まど・みちお
ケアマネさんは、月に何回かご主人のお泊りも検討しましょう、と試しに今月末一日体験宿泊が決まりました。 奥さんの心と体が休まる自由時間の確保を・・・との関係者の温かな配慮に感謝しつつ、この現実をなんとか柔軟に受け入れていきたいもの・・・と考えていますが、ハードルは結構高そうで、飛べるかどうか何とも心もとない限りです・・・
とはいえ、これ迄何度も試練を乗り越えてきている身、これしきの事、だいじょーぶサ