『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

母のこと

2018年11月02日 | 介護
ショートステイから戻って早1か月半。


母は、とっても穏やかに過ごしています。

かつてのように、

夜中に何度も大声を出して私を起こすことはなくなり

大抵朝まで、いい子でベッドにいてくれます。



一日おきに出かけるデイサービスでも、

「とっても穏やかですよ。」

と、言われています。



家にいるとき、以前はほとんど自室のベッドの中でしたが

今は、午前中はほとんどリビングで過ごし

テレビを見たり、新聞や雑誌を読んだり(と言うか、見てるだけ~)

庭仕事する私の様子や、遊んでいるチーちゃんを

ニコニコしながら見て過ごしています。



以前は、

頻尿で、しょっちゅう呼ばれてトイレに連れて行ったものですが

今は、認知症の進行もあって、

時間で私がトイレに連れていき、

おむつなりパットを替えています。

介護する側としては、しょっちゅう呼ばれるよりずっと楽になりました。



着替えのほとんどは介助が必要です。

それは、体の動きがスムーズでない、ということもありますが

着脱の順番や、ちょっとした手順がわからないから、でもあります。



今まで無意識のうちにできていた着脱のちょっとした工夫は、

実は「知識」として教えられたもの、

それが「慣れ」によって身についていたもの、だということが

母を見ていてよくわかります。


長袖の下着を着ている母は、

その上に、長袖の洋服を着ると、

腕の上のほうに下着が丸まってしまって、困っています。


「あのね、長そでの下着をこうやって指で押さえてから洋服を着るんだよ。」

と、教えますが、

もう、そのことを覚えることはできません。

「こうやって、長そでの洋服を着るようにって教えてくれたのはおばあちゃんなんだけどな。」

と、少し悲しくなります。



傍らにいる3歳のチーちゃんは、それができ

カーデガンを着るとき、

ちゃんと自分で袖を抑えて着ています。


母は、今やもう、

3歳のチーちゃんのレベルに届かなくなりました。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする