仄かに昼下がり陽光に暖められた藤の鞘が突然音を立てて破裂する。
鞘の中で大切に保存してきた種子を旅立たせる時が来た。
鞘の端正な形のどこにそんな強力な力を秘めていたのだろう。
残った鞘は、ゲンノショウコの石弓とは違った、一度限りの強力な板バネのようなようなものが感じられた。
仄かに昼下がり陽光に暖められた藤の鞘が突然音を立てて破裂する。
鞘の中で大切に保存してきた種子を旅立たせる時が来た。
鞘の端正な形のどこにそんな強力な力を秘めていたのだろう。
残った鞘は、ゲンノショウコの石弓とは違った、一度限りの強力な板バネのようなようなものが感じられた。